一般社団法人 地域創造

特集 アートプロジェクト・芸術祭

全国各地で開催されている多彩なアートプロジェクト、芸術祭等を紹介します。

 

※開催地の北から順に掲載。
[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。
(finger.gifは地域創造助成事業)

青森県・岩手県三陸沿岸地域 9月~2026年3月

三陸国際芸術祭2025 醸ス

青森県八戸市から岩手県陸前高田市までの三陸沿岸地域を舞台にした国際芸術祭。今年は「醸ス(かもす)」をテーマに、13市町村から15の郷土芸能公演が開催されるほか、国際共同制作『髪長姫』の舞台公演も行う。また、三陸各地の祭りを広く発信する企画も充実。各地で幾世代もの伝承を経て根づき、今も脈々と受け継がれている郷土芸能の魅力を伝える。

[会]青森県八戸市、岩手県釜石市、陸前高田市 ほか
[問]三陸国際芸術推進委員会事務局 

info@sanfes.com

岩手県 9月26日~2026年2月

第78回岩手芸術祭

トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)を中心として、県内各地で美術展・舞台発表・文芸祭など、さまざまな催し物を開催する総合芸術祭。10月4日には総合フェスティバルとしてバレエや伝統芸能、合唱などの舞台公演、式典を開催し、4日・5日には、芸術体験イベントも実施。総合フェスティバルの様子はライブ配信予定。
[会]トーサイクラシックホール岩手ほか岩手県内各所
[問]岩手芸術祭実行委員会事務局 

Tel. 019-654-2235

山形県山形市 10月9日~16日

山形国際ドキュメンタリー映画祭2025

1989年に山形市施行100周年を記念し、アジアで初の国際ドキュメンタリー映画祭として開催。以降、行政と市民の協働により隔年開催されてきた。世界中から集まる多彩なドキュメンタリー作品の上映に加え、人との出会いが生まれるイベントも数多く実施されている。今回は8日間で約130作品を上映。映画祭や地域文化の原点を見つめ直す特集プログラムを揃える。
[会]山形市中央公民館、山形市民会館、フォーラム山形、やまがたクリエイティブシティセンターQ1、旧吉池医院 ほか
[問]認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭 

Tel. 023-666-4480

茨城県桜川市 9月21日~11月23日

雨引の里と彫刻2025

桜川市の里山や集落を舞台に行われる彫刻展。1996年の初回から2、3年に一度開催され、開催30年目で13回目を迎える今年は参加作家35名によるさまざまな表現方法で制作された作品群が設置される。10月12日、11月9日
には作品鑑賞のためのアーティストトーク付きのバスツアーを開催(要予約)。
[会]桜川市高久、羽田、大国玉、阿部田地区
[問]桜川市生涯学習課(大和ふれあいセンターシトラス内) 

Tel. 0296-20-6300

栃木県鹿沼市 11月8日~11月23日

AWANO 夢咲く ART FESTIVAL

公立中学校を中心に開催されるアートフェスティバル。2016年に鹿沼市立粟野中学校に赴任した美術教師が、生徒に本物の美術作品を見せたい、作家と共に鑑賞会をしたいという思いから始まり、今年で8回目を迎える。美しい里山の風景の中、廃校になった学校などを利用して、絵画や彫刻などの展覧会をはじめ、アートステージやワークショップ、マルシェなどにより、誰もがさまざまな芸術文化を間近で鑑賞し体験し、親しむことができる。
[会]鹿沼市立粟野中学校、旧粟野町立粟野中学校ほか
[問]特定非営利活動法人花と芸術の街・あわの実行委員会
mail@awanoartfestival.com

千葉県柏市 10月10日~11月9日

アートラインかしわ2025─栢花繚乱─

街中でのアート展示を中心に、柏駅周辺で毎年秋に開催されるアートプロジェクト。20回目となる今年のテーマは「栢花繚乱」。川上和歌子による布で出来たタンポポの巨大彫刻をはじめ、街中にアートが咲き誇る。駅前通り歩行者天国で行われる音楽に合わせて30人のアーティストが30号のキャンバスに絵を仕上げる「ライブペインティング 30 vs 30」など、イベントも多数開催予定。
[会]JR常磐線・東武アーバンパークライン柏駅周辺ほか
[問]JOBANアートラインかしわ実行委員会 Tel. 04-7167-4455(平日10:00~17:00)

東京都千代田区、中央区、文京区、台東区 10月17日~12月14日

東京ビエンナーレ2025 いっしょに散歩しませんか?

東京のまちに国内外からアーティストやクリエイターが集まり、地域を巻き込んで行う2年に1度の国際芸術祭。総合プロデューサーはアーティスト・東京藝術大学教授の中村政人。3回目の今回は「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、まちを歩く芸術祭としての魅力を探究。「さんぽ大学特別課外講義」では社会学者の吉見俊哉と散歩ツアーに出掛け、「看板建築プロジェクト」では、看板建築の名付け親である藤森照信のレクチャーも開催される。
[会]拠点展示:エトワール海渡リビング館、東叡山 寛永寺/展示エリア:上野・御徒町エリア、神田・秋葉原エリアほか6カ所
[問]一般社団法人東京ビエンナーレ 

Tel. 03-5809-1653

東京都墨田区 9月1日~12月21日

隅田川 森羅万象 墨に夢

すみだ北斎美術館の開館を機にスタートし、今年で10回目を迎える。森羅万象あらゆる表現者がつながり、すみだの地を賑やかに彩ることを目指し、「北斎」「隅田川」をはじめ、地域資源を活かす公募企画には伴走支援を行う。今回も多彩な公募企画11件と主催企画「すみゆめ踊行列:SUMIBON」、KOSUGE-1-16「どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所」を開催。
[会]隅田公園、北條工務店となり、ユートリヤほか墨田区内各所
[問]「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会事務局
Tel. 03-5608-5446(平日9:30~16:30)

福井県若狭町 8月21日~11月16日

第3回熊川宿若狭芸術祭2025

若狭と京都との交易の拠点として発展した宿場町・熊川宿エリアを舞台にした芸術祭。3回目の今回は「臨場と共生」をコンセプトに、短期滞在制作を行い完成した作品の展示や、日本やアジアの作家が集う展覧会、東京フィルハーモニー交響楽団の一流奏者と福井ゆかりのアーティストが共演するコンサートなどを実施。性別や年齢、国籍、障がいの有無を問わず、多様な表現者が集い、熊川宿から「生きた芸術」を発信していく。
[会]若狭町 熊川宿エリア
[問]熊川宿若狭芸術祭実行委員会事務局(福井県文化振興事業団) 

Tel. 0776-38-8280

京都市 10月4日~26日

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025finger.gif

2010年に始まった、芸術表現と社会を新しい形の対話でつなぐことを目指すフェスティバル。フィールドワークを通して京都や関西の文化を探求するリサーチプログラム、国内外の先鋭的なアーティストの作品を紹介する上演プログラム、出演アーティストや多様な専門家によるトークやワークショップが気軽に体験できるエクスチェンジプログラムの3本柱で構成。今年は松尾芭蕉の俳句「松茸や知らぬ木の葉のへばりつく」をキーワードに掲げ、見知らぬものへの違和感や差異からくる分断へのささやかな抵抗を提案する。
[会]ロームシアター京都、京都芸術センター ほか
[問]KYOTO EXPERIMENT事務局
Tel. 075-213-5839

神戸市 8月23日~11月30日

神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond

六甲山の豊かな自然の中を散策しながら楽しめる、現代アートの芸術祭。16回目の開催となる今年は「環境への視座と思考」をテーマに、国内外から61組のアーティストが参加し、より広く多様な視点で「環境」を見つめ直すきっかけとなることを目指す。自然の中で子どもたちが現代アートにふれられる機会となるワークショップなども開催される。
[会]ミュージアムエリア(ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、新池)ほか六甲山上各所
[問]神戸六甲ミーツ・アート事務局
Tel. 078-891-0048

奈良県奈良市 10月25日~11月29日

古都祝奈良(ことほぐなら) 2025-2026 演劇・美術プログラム

2016年に東アジア文化都市に選定されたことをきっかけに始まった奈良市内で展開するアートプロジェクト。昨年に続き田上豊(劇作家・演出家)をプログラムディレクターに迎え、「今ならこれ奈良」をテーマに公募した演劇作品をまちなかで上演する「まちなか舞台」のほか、火を囲み対話を通じて学びあう「グリーン・マウンテン・カレッジ」などを開催する。
[会]ならまちセンターほか奈良市内各所
[問]奈良市アートプロジェクト実行委員会事務局(奈良市文化振興課内) 

Tel. 0742-34-4942

和歌山県白浜町 11月1日~4日

白良浜deひらひらTシャツアート展

和歌山県内の福祉施設や企業、行政が携わる「福祉×アート×観光」事業として募集した絵などをプリントしたTシャツを、日本の快水浴場百選にも選ばれた美しい白良浜に展示するバリアフリーアートイベント。さまざまな場所からアート作品が鑑賞できるような展示の工夫や、砂浜で走行できる車いすを用意するなどバリアフリーに取り組むほか、福祉施設や障がいのある人による青空マーケットやコンサートも開催される。
[会]白良浜
[問]しらひらバリアフリーアート実行委員会 Tel. 0739-33-2278

鳥取県大山町ほか 11月1日~11月16日

イトナミダイセン藝術祭2025

鳥取県西部の大山の麓で、「イトナミ」そのものをアートにすることをテーマに開催されるアートイベント。期間中はギャラリー常設展のほか、各々が作成した刺繍を集め、期間中にアイヌ刺繍作家の四辻藍美と一緒に大きな旗を製作する「みんなちくちくひとつなぎの旗プロジェクト」をはじめ、さまざまな幅広い層が楽しめるワークショップやイベントが開催される。
[会]大山町、琴浦町、伯耆町各所
[問]こっちの大山研究所
Tel. 080-4026-6017

岡山市 10月31日~11月3日

劇作家フェスティバル2025「げきじゃ!」finger.gif

1994年に始まった日本劇作家協会主催の「日本劇作家大会」が、より多くの人に演劇のさまざまな面にふれてもらうことを目指し、「フェスティバル」へと名を改めて2019年以来6年ぶりに開催される。今回は「新体験と創造」「次世代と創造」「活気と創造」をテーマに、講演やシンポジウム、ワークショップのほか、おなじみの劇作家が続々と登場する豪華な文士劇リーディング(作:平田オリザ、演出:瀬戸山美咲)など、さまざまな企画が実施される。
[会]岡山芸術創造劇場ハレノワ
[問]劇作家フェスティバル「げきじゃ!」事務局 hello@gekija.jp

愛媛県砥部町ほか 10月18日~11月3日

art venture ehime fes 2025

愛媛県と東京藝術大学が協働する「art venture ehime」(アートベンチャーエヒメ)の取り組みを広く周知するため、愛媛県内4エリアを会場に、国内外24組のアーティストが地域の人々と共につくり上げた作品や体験型プロジェクトなど、多様な表現を体感できる参加型のアートフェスティバルを開催。「ここにある豊かさ」をテーマに、ここにしかない作品が展開される。
[会]とべもり+(プラス)エリア(えひめこどもの城、愛媛県立とべ動物園、愛媛県総合運動公園、えひめ森林公園)ほか3エリア
[問]art venture ehime(愛媛県×東京藝術大学)事務局
Tel. 089-947-5581

北九州市 10月18日~12月7日

2025北九州国際音楽祭

1988年に市制25周年を記念して創設され、北九州市の秋の風物詩として親しまれる音楽祭。38回目の今年は「Spark!今、この瞬間に─」というキャッチフレーズの下、国内外で活躍するアーティストが集結し、ここでしか聴けない共演を繰り広げる。オリジナルオーケストラによるコンサートのほか、音楽との出会いとなる幼稚園、小・中学校対象の教育プログラムなど、さまざまな企画が用意されている。
[会]北九州市立響ホール、西日本工業倶楽部
[問]響ホール音楽事業課
Tel. 093-663-6661

熊本県小国町 10月4日~11月3日

小さな国 十月 Small Land Project

熊本・阿蘇の小国町を舞台に開催されるアートと学びの祭典。“持ち寄って、持ち帰る”をテーマに、小国町に滞在した研究者(リサーチャー)やアーティストが得た知見を「国際小国学」として発信する。また、坂本善三美術館の開館30周年記念展や、隈研吾と日比野克彦と共に小国の町並みを巡るツアーなどを実施。総合ディレクター・遠山昇司と小国高校の生徒による映像インスタレーション作品は熊本市現代美術館で展示される。
[会]坂本善三美術館、小国シネ・ホールほか小国町内各所
[問]小さな国実行委員会
small.land.project@gmail.com

 

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