第9号 空間を活かす(2000年度10月発行)
特集 空間を活かす
●場とアートの関係を探る野外展
- 越後妻有「大地の芸術祭─越後妻有アートトリエンナーレ2000」
- 宮地嶽神社「宮司(アート)参道プロジェクト展」
- 場所をめぐる物語
- 福岡県福岡市・住吉神社能楽殿
- 福岡県八女市・八幡木鶏書院
- 北海道上川郡鷹栖町・北成小学校
●空き倉庫・空き家で展開する実験的アートの試み
●町歩きワークショップのすすめ
空間のエスプリ
体験レッスン
座談会
SCOPE
イラストSCOPE
海外STUDY
資料編
- 越後妻有アートトリエンナーレほか
Q&A/MEDIA
特 集
越後妻有「大地の芸術祭─越後妻有アートトリエンナーレ2000」
文・花光潤子
妻有は国内外から142人もの著名なアーティストを招聘し、総額5億6千万円をかけた一大アートイベントであり、一方宮司は、福岡・北九州地方の若手アーティストを中心に手づくりで行われたものである。(抜粋)
宮地嶽神社「宮司(アート)参道プロジェクト展」
文・花光潤子
若手アーティストによる地味だが着実な野外アート展の試みが、福岡県宗像郡津屋崎町宮司で行われた。8月16日から9月2日まで開催された「宮司(アート)参道プロジェクト展」である。 (抜粋)
福岡県福岡市・住吉神社能楽殿
文・花光潤子
筑前一の宮として知られる福岡市住吉神社。参道を入った右奥、結婚式場「神徳殿」の奥にひっそりと住吉神社能楽殿が佇んでいる。(抜粋)
福岡県八女市・八幡木鶏書院
文・花光潤子
八幡地区は13集落に約700戸、2700名余りが住んでいる。全体的には高齢化、少子化、過疎化が進んだ地域だ。その全体を活性化し、人々が暮らしやすくするにはどうしたらいいか、それが与えられた課題だった。(抜粋)
北海道上川郡鷹栖町・北成小学校
文・花光潤子
アーティストは地域を独特な視点で見つめ、住民たちはアーティストをしたたかに利用して地域を活性化する。その循環がうまく誕生すれば、北成小学校は廃校後も地域の文化センターとして機能することになる。(抜粋)
愛知県名古屋市「アートポート2000」
文・森田ゆかり
アートポート開催実行委員会(名古屋市・名古屋港管理組合)が主催する「アートポート2000」。会期は7月1日から11月26日までの5カ月で、名古屋港の8号倉庫と20号倉庫の2つの空き倉庫が使用された。 (抜粋)
石川県金沢市「ステージラボ金沢セッション」
講師・大竹誠
看板や路面を見て、コレ何だろうなと面白い物が探せるようになるとたくさんの上がり手が見えてくるようになって、町が奥行きのあるものになる。 (抜粋)
空間のエスプリ
ソウル・アーツセンター
文・渡辺 和
ソウル・アーツセンターは、多文化を複合する施設として1982年に構想された。南部循環道に沿い東西1キロ弱、南北の奥行きも百数十メートルに及ぶウムヨン山の広大な山麓が用地だ。(抜粋)
体験レッスン
子どもを対象とした音楽紹介事業「楽器の動物園」
『楽器の動物園』は、楽器を動物に見立て、楽器を操る音楽家は飼育係であり、観客は楽器を見て回って観察するというコンセプトの催し。(抜粋)
座談会
古典ニューウェイブ
音楽の指導要領の改訂により2002年から小中学校での邦楽教育が始まります。今回はそれに先立ち、邦楽に限らず、鑑賞事業以外のアプローチで伝統芸能に取り組まれているホールの方にお集まりいただき、事業内容や苦労話などを伺いました。(抜粋)
SCOPE
北海道東川町、美瑛町、上富良野町 「写真甲子園大会2000」
全国178校の参加校を8ブロックに分け、その中から選ばれた各1~3校、全14校が初夏の北海道にやって来る。待っているのは大雪山に抱かれた雄大な「自然」と「風土」、そしてこの地に生きる「人々」の生活。(抜粋)
東京都新宿区 「『学校に伝統文化を』夏期研修プログラム」
8月29日、30日の両日、中学で音楽を教える先生を対象に、日本芸能実演家団体協議会(芸団協)主催の「『学校に伝統文化を』夏期研修プログラム」が開かれた。表題は漠然としているが、中身は和楽器に親しもうというワークショップである。(抜粋)
イラストSCOPE
歌舞伎の衣裳
文:奈良部和美
衣裳ひとつとっても、着付けを担当する着付係の手に届くまでに、型染めの型紙彫刻や染色、織物、仕立て、洗い張りやクリーニングなど多くの職人さんの手を経ている。(抜粋)
海外STUDY
再考の時期にきたフランスの文化政策
文・友岡邦之
この近年の知見を踏まえながら、国家と地方自治体による文化支援のあり方を、特に「文化の民主化」という問題に注目しながら考えてみたい。(抜粋)
第9号 空間を活かす(2000年度10月発行)
出版物・報告書