一般社団法人 地域創造

第15号 アートNPO(2003年度12月発行)

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特集 アートNPO

空間のエスプリニューヨーク州の郊外都市に活気をもたらすDiaビーコン美術館

体験レッスン

座談会

SCOPE

海外STUDY

イラストSCOPE

資料編/BOOK

特 集

北海道富良野市/ふらの演劇工房

文:神山典士

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撮影:大河内禎

 吹雪の中を、1台のパジェロが北海道上川支庁を目指して疾走していた。
 1998年12月1日。この日は、約9ヶ月前に議員立法として成立した「NPO法」を受けて、各地の都道府県行政窓口で申請受付が開始される日だった。
-どうせ申請するなら一番になりたい。(抜粋)

青森県弘前市/harappa

文:神山典士

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撮影:大河内禎

 それは、民の発案に始まり、人口17万7千人の街で6万人の入場者を集め、延べ3500人のボランティアで運営し、約3000万円の利益を出したアート・プロジェクトだった。もちろん最初から資金があったわけではない。まちおこし的な行政との協働だったわけでもない。(抜粋)

沖縄県那覇市/前島アートセンター(MAC)

文:神山典士

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撮影:大河内禎

「そもそも沖縄に現代美術のメインストリームはあるのか。県立美術館もない。若いアーティストが活動する場もない。そんな環境を自分たちから変えていこうというのが、前島アートセンター設立のきっかけでした」(抜粋)

東京都中野区/ZEROキッズ

文:山本淑子

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写真提供・ZEROキッズ

 ZEROキッズを始めたのは、オペレッタを稽古する子どもたちを見ていて彼女が抱いた危機感からだった。当時小学5年生だった自分の娘も含め、子どもたちは与えられたことはできるのに、自分からはなかなか動けない。(抜粋)

京都府京都市/JCDN(ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク)

文:土屋典子

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撮影:藤原武史

 JCDNが企画・制作・主催する「踊りに行くぜ!!」は、全国のパフォーマンススペースを巡回するコンテンポラリーダンスの公演で、今年で4回目を迎えた。1回目は4都市、2回目は8都市で開催と、年々規模を拡大。(抜粋)

アートNPOの原動力-芸術文化の振興から市民社会の変革へ

文:吉本光宏

 NPOはどんな逆境に遭遇しようと、目的達成のためにあらゆる努力を惜しまない存在である。すべてのNPOがそうとはいわないが、アートにかける「本気度」が違う、とでも言えば良いだろうか。(抜粋)

空間のエスプリ

ニューヨーク州の郊外都市に活気をもたらすDiaビーコン美術館

文:塩谷陽子

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撮影:塩谷陽子

 Diaの巨大な展示スペースのうち、8000平方メートルの地下展示室を除くすべてが、入れ替えなしの「永久展示」である。しかも、この巨大なスペースで取り扱っている作家は、たった24人という贅沢さ。「ここにこうあるべきものとして存在する作品」を最良の形で見せ続ける場、それがDiaビーコンなのだ。(抜粋)

体験レッスン

市民が教える たじみオープンキャンパスの挑戦

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撮影:大河内禎

学ぶ側だけでなく教える側にも市民が-
 岐阜県多治見市では「まなびパークたじみ」を中心にユニークな生涯学習のプロジェクト「たじみオープンキャンパス」が展開されています。2年間にわたる取り組みを振り返り、ホール運営の参考にもなるオープンキャンパスの仕組みについて理解を深めます。(抜粋)

座談会

遊んで学べるホールづくり

 地域づくりの拠点として、生涯学習的な観点を入れながら「遊んで学べる」ホールづくりを目指している職員が集合。事業の内容や市民との関わりについて、語り合いました。(抜粋)

SCOPE

京都府京都市 京都アートコンプレックス1928

 主催者は、会場でもある「アートコンプレックス1928」。キャパ200ほどの、いわば小劇場である。(中略)1999年から活動を始めたアートコンプレックス1928は、独自の方法で小劇場の生き残りと舞台芸術の発展に向かって、果敢な挑戦をしている。(抜粋)

神奈川県鎌倉市 鎌倉芸術館10周年記念『ぼくはピンチ!』

 「小学4年生から77歳までの市民が手探りでつくり上げてきた公演です。その過程で、皆がまさに一つのチームになっていきました。」(抜粋)

海外STUDY

米国NPOの最新動向

文:塩谷陽子

 NPO経営の改革として注目される営利と非営利の新たな関係「VE(ベンチャー・フィランソロピー)」

イラストSCOPE

現代に息づく人形芝居 淡路人形浄瑠璃館~淡路人形座

文:奈良部和美/イラスト:かとうくみこ

 遠い昔から人形芝居を生業とした人々が淡路にはいる。彼らは座を組み、芸を競い、各地を巡業した。文楽の始祖・植村文楽軒も淡路の出身だ。その文楽とは異なる様式美をもった、プロの芸の人形浄瑠璃が今も受け継がれている。(抜粋)

第15号 アートNPO(2003年度12月発行)