一般社団法人 地域創造

第17号 福祉とアート(2004年度3月発行)

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特集 福祉とアート

空間のエスプリ

体験レッスン

座談会

SCOPE

海外STUDY

イラストSCOPE

資料編/BOOK

特 集

滋賀県近江八幡市/ボーダレス・アートギャラリーNO-MA

文:山下里加

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撮影:杉全泰

 昭和初期に建てられた町屋を和室や蔵などを活かして改装した「ボーダレス・アートギャラリーNO-MA」だ。運営しているのは、滋賀県社会福祉事業団企画事業部で、障害者の表現活動の紹介を核に据えた、全国で初めての公的なギャラリー・スペースである。(抜粋)

岩手県湯田町/ゆだ文化創造会館「銀河ホール」

文:土屋典子

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撮影:杉全泰

 1993年の開館以来、“演劇によるまちづくり”をすすめてきたゆだ文化創造館「銀河ホール」。ホールで蓄積してきた手法を使った「高齢者演劇ネットワーク事業」の構想を抱く。98年晩夏のことだった。(抜粋)

福岡県久留米市/久留米市ふるさと文化創生市民協会(カルキャッチくるめ)

文:神山典士

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撮影:杉全泰

 「カルキャッチくるめ」とは一体何なのか?そして何故そんなに腰が軽いのか。それは、その誕生に由来する。(抜粋)

空間のエスプリ

「TOHU」のサーカスによるまちづくり

文:塩谷陽子

 カナダ・モントリオール市サン・ミシェル地区の≪元ごみ処理地≫に、昨年夏、1400平方メートルの円形型の建築物がお目見えした。「サーカス・アーツ・シティー構想」の拠点、TOHU(トーユ)の本部ビルである。TOHUは、「モントリオールを世界のサーカス芸術の中心地にしよう!」との志を掲げて1999年に発足した民間非営利団体だ。(抜粋)

体験レッスン

にしすがも創造舎に廃校運営を学ぶ

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撮影:大河内禎

 過疎化や少子化を背景に、廃校になる公立小・中学校が増加しています。さまざまな形でその施設を有効に活用しようという取り組みが全国で行われています。今回は2004年8月にオープンした東京都豊島区の「にしすがも創造舎」を訪ね、その運営について学びました。(抜粋)

座談会

指定管理者制度を考える

 「公の施設」の指定管理者制度への移行期限を平成18年9月に控え、公立文化施設の設置条例の改正と運営体制の見直しが図られています。一方、この制度の実施方法は、施設の設置主体である地方公共団体にかなりの最良を認めたものであることから、運用の実態によっては、地域の芸術文化環境に多大な影響を及ぼすことが懸念されています。先行的な取り組みを行っている自治体、施設等の担当者が集まり、約5時間にわたり熱く語り合いました。(抜粋)

SCOPE

島根県八雲村 第2回八雲国際演劇祭

文:田中健夫

 八雲国際演劇祭は、国内で唯一、定期開催されているアマチュア国際演劇祭だ。3年に1度、海外のアマチュア劇団が松江市の南隣の八雲村を訪れ、競演する。(抜粋)

愛知県武豊町 ゆめたろうプラザ(武豊町民会館)開館事業 

文:神山典士

 取材の日、ホールでは、町民劇団TAKE TO YOU の公演が行われ、678人収容のホールは町民で溢れていた。その裏方として働くスタッフも、多くがNPO職員だったりホールのサポート・スタッフ、つまり町民だという。この幸せな関係はどこから生まれたのか。そのきっかけは、ホール誕生5年前に遡る。(抜粋)

新潟県魚沼市 小出郷文化会館運営にみる市町村合併について

文:神山典士

 新潟県内だけでも112市町村が36市町村になるという平成の大合併の中でも、地域と人々の融合に文化の力が示された典型事例として、魚沼市は評価できるのではないか。その実態と展望はどうなのか。(抜粋)

海外STUDY

バリアフリーの創造的空間-ウェスト・ヨークシャー・プレイハウス

文:菅伸子

 地域に立地する公立ホールのモデルとして日本でも取り上げられることの多い英国のウェスト・ヨークシャー・プレイハウス(WYP)。この劇場は、公的助成を受けて建設、運営されている非営利劇場で、演劇作品をプロデュースするだけでなく、地元コミュニティのための多彩なプログラムを提供していることで知られている。(抜粋)

イラストSCOPE

壬生寺の縁によって結ばれた人々が伝える「壬生狂言」

文:奈良部和美

 勧善懲悪や因果応報を教える宗教劇として出発した無言劇はやがて、能などの影響を受け、娯楽性が加わり演目が増える。喜劇あり、活劇あり、風刺劇あり、平家物語や曽我物、本能寺の変などを題材に、現在30番を伝える。演じるのは壬生大念仏講に所属する男たちだ。(抜粋)

第17号 福祉とアート(2004年度3月発行)