第19号 合併のまちをゆく(2005年度3月発行)
特集 合併のまちをゆく
空間のエスプリ
体験レッスン
座談会
SCOPE
- 富山県富山市 富山県立近代美術館「トライ・アート2006」
- 神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎市民文化会館「ワークショップにおいでよ!ダンス編」
- 宮崎県延岡市 延岡総合文化センター「のべおかんシアター『スカバン!』」
イラストSCOPE
海外STUDY
資料編/BOOK
特 集
兵庫県朝来市
文:神山典士
-和田山中の子ばかりがこんなに素晴らしいホールでいろいろな体験をさせてもらって申し訳ない。もっと近隣の他校の子どもたちにもクラシック体験をさせてあげられたらいいのに。 その思いが叶ったのは、このコンサートが10回目の区切りであったことと、昨年4月、近隣4町(和田山町、生野町、朝来町、山東町)が合併して、「新・朝来市」が誕生したからだ。(抜粋)
新潟県佐渡市
文:奈良部和美
佐渡国として千年を超える歴史をもつ島にとって、市町村制でくくられていたのは短い間。元に戻ったという意識があるのかもしれない。 佐渡は言わずとしれた芸能の島だ。近年は和太鼓の演奏集団「鼓童」の本拠地としても知られるが、遙か平安の昔から渡来するさまざまな文化を受け入れ、多くの芸能を育んできた。(抜粋)
石川県七尾市
文:神山典士
2004年(平成16)10月1日、中島町は近隣の1市2町と合併して新七尾市となり、人口も約8倍の6万3000人となった。舞台美術家・妹尾河童をして「間違いなく日本一演じやすい劇場」と言われる劇場を持ち、10年前から演劇によるまちづくり構想を進めてきた町が、新市誕生でどんなふうに変化、成長しているのか。演劇の力で新しい町はどんなふうに活性化されているのか-。(抜粋)
沖縄県南城市
文: 田中健夫
新市内の他地域に積極的に出ていく。まさにその姿勢を表したのが、今回の音活週間として展開された出前コンサート+ファミリーコンサートだったのだ。これまでもシュガーホールは町内の集落や学校を対象に出前コンサートを行ってきたが、合併記念を念頭においた今回は、出前先に旧玉城村、旧大里村、旧知念村が選ばれていた。(抜粋)
空間のエスプリ
飛躍する韓国映画を支える南揚州総合撮影所
:木村典子
映画人達が作業に集中できる自然環境の中につくられたこの施設は、各種テクニカル室がある映像館、大小さまざまな規模の撮影スタジオ、映画人だけが利用可能なレジデンス施設の春史館、そして一般に開放されている映像支援館と野外セット場などを備え、“シネマ天国”という言葉ぴったりの総合撮影所となっている。(抜粋)
体験レッスン
水戸芸術館現代美術センターに展示を学ぶ
15年にわたり国内外の現代美術を意欲的に紹介している水戸芸術館現代美術センターには、国内では珍しい「展示専門員」が常駐しています。今回はその役割を取材しながら、展示についての考え方やさまざまなノウハウを学びます。(抜粋)
座談会
指定管理者への脱皮~財団改革をめぐって
2006年9月の指定管理者導入期限を目前に控え、公立文化施設の運営に民間企業の参入が相次いでいます。一方これまでの財団運営にどのような問題があったのか、そもそも芸術文化の専門施設はどのような体制で運営されるべきか、といった議論は置き去りにされたままで、既存の財団は戸惑いを隠せないのも事実です。今回の座談会では、新制度の前提として不可欠な財団改革について、意欲的な取り組みを行っているキーパーソンに集まっていただき、意見交換していただきました。(抜粋)
SCOPE
富山県立近代美術館「トライ・アート2006」
文:山下里加
身も心も縮こまってしまいそうな冬季、富山県立近代美術館では、作品も観客も元気いっぱいになる。学校と同美術館が共同で開催する、子どもたちが主役の展覧会「トライ・アート2006」(2005年12月17日~1月29日)が開催されるのだ。(抜粋)
茅ヶ崎市民文化会館「ワークショップにおいでよ!ダンス編」
文:南谷有花
この手応えをもとに、文化会館では03年に「ワークショップにおいでよ!」というシリーズを立ち上げる。初年度の中高生対象の演劇ワークショップと地元ゆかりの乙女文楽ワークショップを皮切りに、毎年ジャンルを広げながら内容を充実させてきた。今回のワークショップもこのシリーズの一環として実施されたものだ。(抜粋)
延岡総合文化センター「のべおかんシアター『スカバン!』」
文:神山典士
2005年12月25日に、延岡総合文化センター開館20周年記念公演として企画された「のべおかんシアター『スカバン!』」。こちらも20歳代から50歳代の19人の市民が、約1年3ヶ月をかけてつくりあげた、市民参加によるミュージカルだ。(抜粋)
イラストSCOPE
国立能楽堂の養成システム
文:奈良部和美
本舞台と同じ構造、同じ規模の舞台だが、異なるのは客先部分。厚手のベージュのじゅうたんが敷かれている。ここを使うのは専ら、未来の能楽師を目指す若者たちだ。(抜粋)
海外STUDY
考えるアーティストを育てる フィンランドの大学ダンス教育
文:ピルエッタ・ムラリ
フィンランドの現代ダンスにおいて中心的なアーティストや組織を語るとき、欠くことができないのが「フィンランド・シアター・アカデミー舞踊学科」の存在である。1983年の設立以来、舞踊学科は、数々の著名なダンサーや振付家の活動拠点となってきた。(抜粋)
フィンランドのダンスの現在
文:立木燁子
中でも、このところ急浮上してきているのがフィンランドのダンスである。エネルギッシュで骨太、スタイリッシュで技巧的、というよりむしろ身体の存在感が屹立するその持ち味は、ヨーロッパでも独特の輝きを放っている。(抜粋)
第19号 合併のまちをゆく(2005年度3月発行)
出版物・報告書