一般社団法人 地域創造

第23号 市民が支える直営ホール(2007年度3月発行)

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特集 市民が支える直営ホール

自治体が運営する直営ホールの現場

空間のエスプリ

体験レッスン

イラストSCOPE

SCOPE

文化政策の行政評価

海外STUDY

特 集

Support1 岐阜県山県市
地域の絆を理想に掲げ有志が夢を育む合併ホール

文: 田中健夫

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© 撮影:今井紀彰

 「人が足りなければ、知恵を出し、汗を流す。いつしかそれが伊藤と服部の合言葉になった。その一つが、市民ボランティアの活用である。」(抜粋)

Support2 北海道鷹栖町
文化・スポーツのアットホームな交流が一万人の町の熱気を生む

文: 神山典士

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© 撮影:大河内禎

 「1993年に開館したたかすメロディーホールでは、9回目となる『熱闘三分間劇場』が行われていた。オリジナル台本をつくり、舞台に立ちたい人が誰でも気軽に出場できる、制限時間約3分のステージだ。」(抜粋)

Support3 長崎県長崎市
継続的な参加型事業で市民に根づいた演劇という「祭りの血」

文: 神山典士

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© 撮影:杉全泰

 「長崎の地と人々のもつ歴史的な『鉱脈』を演劇という手法で掘り進める―ブリックホールが市民参加型の演劇活動を続ける意味はここにある。」(抜粋)

Support4 兵庫県篠山市
市民ボランティアが支えるホールの20年今試される篠山の叡智

文: 神山典士

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© 撮影:杉全泰

  「ホールと教育委員会と音楽協会を巻き込んで、4年前に篠山音楽推進会議をつくった。その翌年にはアートマネージメントを学ぶ学生を招き、ホールを運営するための勉強会をひらいてもいる。」(抜粋)

Support5 沖縄県名護市
培ったノウハウを市の“必需品”に何役もこなす職員の活躍で広がる事業

文: 坪池栄子

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© 撮影:杉全泰

  「中学校の職場体験を受け入れた時には、アウトリーチ事業の模擬体験を企画した。生徒に初心者マークがついた名護市教育委員会の名刺をもたせ、自分の学校の校長先生にアウトリーチ事業の説明と挨拶にいかせたのだ。」(抜粋)

空間のエスプリ

文化創意産業集積地として世界の注目を集める「北京798芸術区」

文:菊地領子

 「798にギャラリーをもつことができて本当に良かった。政府の管理が行き届いているお陰で、道路やトイレは整備されたし、春と秋のフェスティバルには、ガイドマップはもちろん、素晴らしいカタログまで無料で作成してもらえます。タクシーも地区内に乗り入れられるようになり、とても便利になりました。」(抜粋)

体験レッスン

東京都写真美術館 経営再生への道のり

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© 撮影:Noriaki Imai

 「広報専門のスタッフがいることによって学芸員が助けられている面は大きいです。企画をどのように広報していくか、学芸員だけではなかなか頭がまわりませんし、広報をしなければいけない時期が、展覧会の企画運営担当者としても最も忙しい時期と重なるため、これまではどうしても広報が後回しになっていたところがありました。」(抜粋)

イラストSCOPE

大阪・四天王寺の舞楽を継承する民間団体「天王寺楽所雅亮会」

文:奈良部和美/イラスト:田渕周平

  「我々の宝は人材、それ以外に何もあらへん。人がいて、その人の技術があって、伝統の舞楽を後世に伝えていく。我々はその一端を担っているのです」(抜粋)

SCOPE

熊本県山都町 清和文楽人形芝居

文:山下里加

 -前田さんの同志である青年文庫の関係者や、旧矢部町の人形劇サークルのメンバーなどが次々と手を挙げ、最終的には11人の「清和盛り上げ隊」が結成された。メンバーたちは人形遣い、衣装の縫製、人形の手足の制作までさまざまなサポートに熱意をもって取り組んだ。(抜粋)

長野県上田市 信州上田フィルムコミッション

文:神山典士

 「僕らは便利屋でも製作陣の下請けでもアルバイトでもコーディネーターでもありません。この仕事をこなすことが地域からの情報発信の一つの方策だと信じているからやるんです。撮影隊にまた来ようと思ってもらうこと。リピーターになってもらうこと。それが大切だと思っています。」(抜粋)

文化政策の行政評価

産業連関表とパブリシティによる経済波級効果測定の事例「北九州芸術劇場」

文:山名尚志

 松本市と北九州市の違いからもわかるように、文化事業の経済効果把握は、その事業の特性や目的に沿って異なる手法を用いることが必要となる。 (抜粋)

海外STUDY

クリエイティブな教育改革で英国の未来を切り拓く ―Creative Partnershipsのチャレンジ

文:吉本光宏

 日本でも英国のCPを参考に、基礎学力の向上を図るためにも、総合学習の時間などでクリエイティブな授業に取り組むべきではあないだろうか。取材の最後に日本への提案を尋ねたところ、モフィット氏が力強く言ったひと言が忘れられない。「Do It !」 (抜粋)

第23号 市民が支える直営ホール(2007年度3月発行)