演出家等を公共ホール等に派遣し、アウトリーチやワークショップを実施するリージョナルシアター事業。令和7年度は6団体が参加し、街の規模もホールのミッションもさまざまな中でホール担当者は派遣アーティストと対話を重ねながら企画した事業を実施しました。
三重県鈴鹿市では、会館にある各施設を市民に知ってもらうとともに、その魅力を体感してほしいという会館側の希望により、館内を周遊しながら演劇作品を創作するワークショップを実施しました。小学生から80歳代まで幅広い世代が参加し、会館内のさまざまな部屋を使って参加者がチームごとに各部屋を周りながらセリフの穴埋め、配役、音響や照明、小道具などを考えて、最後に発表を行いました。参加者の満足度が高かったことと、会館職員はもちろん市内の市民劇団や近隣の大学の演劇サークルにもボランティアとして参加いただけたことで、今後の会館の事業展開に期待がもてる内容となりました。
兵庫県伊丹市では、令和9年度から音楽ホール、10年度以降文化会館が改修工事に入る予定であることから、休館中にアウトリーチを積極的に実施することを目標として事業を組み立てました。まずは財団職員がアウトリーチの意義や目的を共有するためにインリーチを実施。派遣アーティストの志賀亮史さんが小学校で行っているプログラムを実際に体験してみました。文化系施設の職員だけでなく、昆虫館やスポーツセンター、総務系の職員の参加もあり、「他施設の職員と役職など関係なく交流できた」「新任職員の研修に使っても良さそう」「今回の刺激を参考にして、企画やアウトリーチへの取り組みを頑張りたい」との声が挙がっていました。
当事業では、派遣アーティストと共に多様なプログラムを実施することを通じて、ホールや地域の抱える課題と向き合い、地域の魅力や資源を発見することができます。令和8年度は5地域で実施予定ですので、近隣地域で実施の際はぜひご視察ください。なお、9年度の参加団体の募集については、後日詳細をお知らせいたします。

鈴鹿市でのワークショップ(アーティスト:田上豊)
問い合わせ
芸術環境部 演劇担当
Tel. 03-5573-4124
