一般社団法人 地域創造

令和7年度「公共ホール邦楽活性化事業」全体研修会報告

 令和3年度から始まった公共ホール邦楽活性化事業。5年目となる今年度は6団体が事業を実施予定です。5月14日~16日の3日間、実施団体を対象とする全体研修会を開催しました。


 開会式後にアイスブレイクを兼ねた演劇ワークショップを福田修志さん(リージョナルシアター事業派遣アーティスト)により実施。各団体の担当者とコーディネーターの互いの一面が垣間見れる時間を共有し、親交を深めました。会場の雰囲気が温まったところで、アウトリーチに取り組むことへの意義や邦楽の基礎知識についてレクチャーが行われました。
 2日目には、令和5年度実施団体の兵庫県三田市と埼玉県三郷市から事例紹介がありました。同じホール担当者の立場から、どのような課題があり、それをどう乗り越えたのか、といった今後の事業展開に役立つヒントが散りばめられた実践的な講話が繰り広げられました。
 その後、かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホールにて令和6・7年度登録演奏家である森梓紗さん(箏、三絃、十七絃)、安嶋三保子さん(箏、三絃、十七絃)、大萩康喜さん(尺八)が助演者と共にプレゼンテーションを披露。登録2年目ということもあり、昨年はこんなアウトリーチを行った、など実体験を交えながら選び抜かれた曲目を奏でました。担当者からは、「間近で演奏を見て聞くことで、さまざまに想像力が掻き立てられて感動した」という感想もありました。
 続いて、担当者による演奏家への地域紹介プレゼンテーションが行われ、パワーポイントを使いながら、それぞれの地域の魅力が発表されました。文化や歴史の違いもあり、聞き比べる楽しさがありました。特に食についてはどの地域も魅力的で、うちに来たら美味しいご飯屋さんに連れて行きますよ!の言葉には会場が笑いに包まれました。
 最終日となる3日目は、企画内容をじっくり検討。担当者は「誰に届けたいのか」「届けることでどのような変化を期待するのか」などを自分の言葉で発表しました。地域によって形を変えていくアウトリーチ、今後どのような企画が実現していくのか楽しみです。

 

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福田修志さんの演劇ワークショップ

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安嶋三保子さんのプレゼンテーション

令和7年度「公共ホール邦楽活性化事業」実施団体一覧(全6団体)

  • 石川県かほく市
  • 滋賀県東近江市
  • 島根県安来市
  • 佐賀県佐賀市
  • 長崎県大村市
  • 宮崎県門川町

問い合わせ

芸術環境部 渡辺
Tel.03-5573-4143
hougaku@jafra.or.jp

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