「公共ホール音楽活性化支援・市町村連携事業」。これは「おんかつ・邦楽事業」の実施団体を対象とし、他の市町村の公共ホールと連携した事業の実施により公共ホール間の連携について考え学ぶ機会の確保および公共ホール職員間の企画・制作能力の向上と創造性豊かな地域づくりに資することを目的とした事業です。
岩手県内で長年行っている独自の連携プロジェクトを継続しつつ、市町村連携事業を活用する令和7年度の実施団体は奥州市、釜石市、北上市、一関市、西和賀町の5市町で、それぞれの市町でアウトリーチを、奥州市で公演を実施します。
4月30日から5月1日にかけて幹事団体である奥州市の前沢ふれあいセンターで実施した全体研修会では、市町村連携事業実施団体である5市町の担当者のほか、岩手県内連携プロジェクトに参加している花巻市や大船渡市など、近隣市町の関係者が集まりました。事業の概要説明のほか、公共ホール音楽活性化支援事業登録アーティストで本事業参加アーティストでもある野尻小矢佳さんからの事例紹介では、過去のアウトリーチプログラムの紹介や楽器運搬に係る諸注意、対象者についての聞き取りで気を付けることなどの説明がありました。その後のアウトリーチ先の下見研修では、幹事館担当者から野尻さんの説明も踏まえつつ使用する場所の下見を行う際に見ておかなければならないポイントを参加者と共に確認しました。
経験のある館からノウハウを伝える場面や、次年度以降の継続した連携について協議がなされるなど、2日間を通して和やかな雰囲気の中、活発な意見交換が行われました。事業は9月から10月にかけて実施される予定です。
前沢ふれあいセンターでの全体研修会の様子
岩手県立前沢高等学校での下見研修の様子
公共ホール音楽活性化支援・市町村連携事業に関する問い合わせ
芸術環境部 和田・柴田
Tel. 03-5573-4185