一般社団法人 地域創造

令和6年度地域創造大賞(総務大臣賞)表彰式

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左:須藤明裕総務省大臣官房審議官による受賞施設への表彰状・楯の授与/右:受賞施設関係者、審査委員との記念撮影

 

 令和6年度「地域創造大賞(総務大臣賞)」の表彰式が1月17日、グランドアーク半蔵門(東京都千代田区)で行われました。この賞は、地域における文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰する総務大臣賞として創設されたものです。これまでに143施設が表彰されました。

 

 21回目となる今年度は全国から5施設の受賞が決定し、須藤明裕総務省大臣官房審議官のご臨席の下、表彰式が行われました。主催者である地域創造の河内隆理事長の挨拶に続き、受賞施設の多彩な取組が紹介されました。須藤大臣官房審議官から表彰状・楯の授与に続き、「受賞された皆様の活動は、活力ある地域社会の実現に大きく寄与するものであり、今後とも、全国のモデルとして、地域の暮らしをより心豊かなものにする文化・芸術の振興に、お力添えを賜りますようお願い申し上げます」と村上誠一郎総務大臣の祝辞が披露されました。

 

 受賞施設を代表し、“地域とつながる美術館”として新境地を開拓したことが評価された黒部市美術館(富山県黒部市)の武隈義一市長より謝辞をいただきました。「黒部市美術館は今から30年前、1994年に黒部市制施行35周年を記念して、市内の篤志家が行った文化向上のための寄附を元に、『水と緑』をテーマとする黒部市総合公園内に建設されました。以来、自然と調和した静かな環境の中で、『小さくても光り輝く美術館』を目指し活動しています。地域にゆかりのある作家、地域で活躍している作家の調査・研究に取り組んでいるほか、近年では地域全体を展示場として捉え、屋外での展示や近隣施設でのサテライト展示などを実施しています。(中略)今後も『住む人が輝き、人が人を呼び込むまち くろべ』の実現を目指し、取り組みを続けてまいります」と、今後への決意を込めた謝辞をいただきました。

 

 地域創造大賞審査委員会の吉本光宏委員長からは、受賞5施設への講評をいただくとともに、「受賞施設の皆さんにお願いしたいことが2つあります。まず、地元に戻って、地域創造大賞を受賞したことを大いに自慢、宣伝してほしい、ということです。総務大臣賞という価値のある賞を受賞したということに加えて、皆さんの美術館や文化会館が地域になくてはならない存在だということを、一人でも多くの方々に理解してもらいたいと思うからです。そしてもうひとつのお願いは、ぜひぜひ、現在の事業や運営を継続していただきたいということです。地方公共団体が設置、運営する公立文化施設を取り巻く環境は厳しさを増すばかりだと思います。しかし、超高齢化や少子化が進み、社会的な課題が複雑化し、地域の活力が失われつつある現代社会にあって、文化や芸術はますます地域になくてはならないものであることは間違いありません」と今後への期待が寄せられました。

 

 今回の賞は、受賞された施設のみならず、日頃からそれらの施設を支え、文化・芸術による地域づくりに参加していただいている地域の皆様のご協力に対する感謝を込めて贈られるものです。心よりお祝い申し上げます。

 

●令和6年度地域創造大賞(総務大臣賞)受賞施設

•鶴岡市文化会館(荘銀タクト鶴岡)[山形県鶴岡市]
•富山県美術館[富山県]
•黒部市美術館[富山県黒部市]
•岐阜県県民ふれあい会館 サラマンカホール[岐阜県]
•神戸文化ホール[兵庫県神戸市]

 

●地域創造大賞審査委員会 (※委員長、委員長代理以下、五十音順)

◎委員長

吉本光宏[(同)文化コモンズ研究所 代表・研究統括]
◎委員長代理
坪池栄子[(株)文化科学研究所 編集プロデューサー]
◎委員
河内隆[(一財)地域創造 理事長]
小林真理[東京大学大学院人文社会系研究科 教授]
仲道郁代[ピアニスト]
柳沢秀行[(公財)大原藝術財団 シニアアドバイザー]
若林朋子[プロジェクト・コーディネーター/立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授]

地域創造大賞に関する問い合わせ

総務部 今野

Tel.03-5573-4066

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