一般社団法人 地域創造

令和6・7年度「公共ホール創造ネットワークモデル事業」アウトリーチ実施報告

 県および市町村等の公共ホールが共同・連携して、2カ年にわたってクラシック音楽、現代ダンスまたは演劇の複数ジャンルを取り入れた地域交流プログラムと作品制作および公演を実施する「公共ホール創造ネットワークモデル事業」。令和6・7年度の実施団体となる福島県では、会津若松市、南相馬市、三春町の3市町が参加し、リージョナルシアター事業派遣アーティストの多田淳之介さん、公共ホール現代ダンス活性化支援事業登録アーティストの森下真樹さんと共に事業を実施しています。

 

 令和6年度は、9月に10日間かけて実施したアウトリーチ研修においてつくり上げた新たなアウトリーチのプログラムを用い、参加3市町の小学校や福祉施設でアウトリーチを実施しました。その中で、会津若松市の小学校と三春町の福祉施設の模様を紹介します。

 

 会津若松市では、アウトリーチが学校教育の場で役立つということを実感してもらいたいという思いから、小学6年生3クラスを対象に事業を実施しました。クラス内でも普段はあまり交流のない子ども同士がお互いの良さを再発見できる機会となりました。また、担任の先生からは、今後も同様の事業を特にクラス替えの直後などに実施できたら有意義な時間になりそうだというお言葉をいただき、今後ホールとして企画する事業への足がかりとなりました。

 

 三春町では、障がいを持つ方々の就労をサポートする福祉サービス事業所にて、施設の利用者のほか、普段から施設と関わりのある地域住民を対象として実施しました。この事業所では参加者をほとんど変えずに2回実施しましたが、1回目ではやや緊張気味で積極的に参加できなかった方も、2回目は緊張がほぐれ、自らアーティストたちの動きに混ざったり、手拍子をしたりして楽しんでいました。担当者やアーティストにとっても、継続して事業を実施する大切さを感じることができた時間となりました。

 

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会津若松市立城西小学校でのアウトリーチの様子

 

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NPO法人ミットレーベンでのアウトリーチの様子

 

創造ネットワークモデル事業に関する問い合わせせ

芸術環境部 栗林・溝上
Tel. 03-5573-4055・4078

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