一般社団法人 地域創造

フェスティバルカレンダー

恒例の「夏のフェスティバル特集号」の季節となりました。話題の大型企画から定番イベントまで、一挙にご紹介します。

データの見方

ジャンル別に、開催地、日程、事業名、事業内容の順に掲載しています。[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。(finger.gifは地域創造助成事業)

 

音楽

札幌市 7月10日~30日

パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)2024

世界を代表する音楽家を教授陣に迎え、オーディションで選ばれた若手音楽家が世界中から集まるレナード・バーンスタイン提唱の国際教育音楽祭。34回目の今年は、かつてPMFアカデミーで学んだエリアス・グランディが客演指揮者として凱旋。また、オーストリア出身の名匠、マンフレート・ホーネックを首席指揮者に迎えコンサートを開催する。

[会]札幌コンサートホールKitaraほか
[問](公財)PMF組織委員会
Tel. 011-242-2211

秋田県秋田市 6月16日~11月16日

秋田・潟上国際音楽祭2024

今年で3回目を迎える秋田を舞台にした音楽祭。一番の目玉は、提携を結んだアルトマルク音楽祭(ドイツ)の芸術監督レインハルト・ジーハファーの指揮による『運命』と実行委員長千田桂大のピアノ協奏曲。また、子どもたちにも意味のある音楽祭を実現するため、地元中学校の吹奏楽部とのコラボコンサートも予定している。運営などを通じて地域の若者に活躍の場を提供することにも力を入れており、秋田から世界に向けて、初来日の2名を含むさまざまなプログラムで音楽をお届けする。

[会]秋田アトリオン音楽ホールほか
[問]秋田・潟上国際音楽祭実行委員会事務局

Tel. 018-874-9215

群馬県草津町 8月17日~30日

第44回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

今回で44回目を数える講習会と演奏会から成る夏の音楽祭。「モーツァルト 愛され続ける天才」をテーマに、2週間にわたって毎日コンサートを開催し、「何故これほどまでにモーツァルトは愛されるのか」という謎を紐解き、その魅力に迫る。8月25日のコンサートでは、モーツァルトのオペラ『魔笛』をモチーフにしたミサ曲(作曲者不詳)が日本初演される。
[会]草津音楽の森国際コンサートホール

[問]草津夏期国際音楽アカデミー事務局(東京)
Tel. 03-5790-5561

千葉市 5月25日~12月8日

BAY SIDE JAZZ 2024 CHIBA

1998年より開催しているジャズの祭典。一線で活躍するプロ出演のメインイベント「スペシャル2DAYSコンサート」(9月28日、29日/千葉市民会館)をはじめ、クルーズ船内や市内6区のホールでのライブ、プロ・アマ問わず演奏家が競うコンペティションなど、5月から12月にかけて市内各所で多彩なイベントが開催され、身近な場所で気軽にジャズ演奏を楽しめる。
[会]千葉市内各所
[問]千葉市文化振興財団
Tel. 043-221-2411

川崎市 7月27日~8月12日(7月29日、8月6日は休演日)

フェスタサマーミューザ KAWASAKI2024

開館20周年、川崎市市制100周年というWアニバーサリーの中で行われる、20回目の真夏のオーケストラの祭典。今年は初出演2団体を加え、東京交響楽団をはじめ計11団体のオーケストラが日替わりで競演する。期間中はこども向け公演、パイプオルガン公演、ジャズ公演、市内音大公演のほか、公演前のプレトークやプレコンサートも行われる。
[会]ミューザ川崎シンフォニーホール、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ
[問]ミューザ川崎シンフォニーホール
Tel. 044-520-0100

富山県南砺市 8月23日~25日

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2024

「音楽を通しての異文化交流」をテーマに、世界各地の文化との出会いと交流の場をつくりながら地域に根ざした音楽文化の創造を目指す市民参加型フェスティバル。約200人の市民が企画運営を担う。今年はブラジルやオランダ、インドネシアなど国内外アーティストのコンサートやワークショップのほか、全国から集まるパレードや、市内全域での学校アウトリーチも予定されている。
[会]南砺市福野文化創造センターほか
[問]スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会 

Tel. 0763-77-3817

長野県松本市 8月9日~9月4日

2024セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF) 

1992年に小澤征爾が創立し、毎年松本市で開催される国際音楽祭。今年は総監督の小澤本人よりOMF首席客演指揮者として指名を受けた沖澤のどか、そしてアンドリス・ネルソンスを迎え、サイトウ・キネン・オーケストラを中心に多彩な演目が披露される。全公演が、2月に逝去した小澤征爾総監督に捧げられる。
[会]キッセイ文化ホール、まつもと市民芸術館、松本市音楽文化ホール ほか
[問]セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会
Tel. 0263-39-0001

長野県木曽町 8月22日~25日

第50回木曽音楽祭

50回目になる今回は、例年よりも人数を増やした編成で、国内有数の演奏家による室内楽コンサートが開催される。文化ホールで行われるコンサートに加え、地元中学校の体育館でより気軽に楽しめる前夜祭コンサートも実施。地区の集会所や個人の山荘などを演奏家の宿泊施設として提供、食事を地元のボランティアが準備するなど、演奏家を地域住民が支える音楽祭。

[会]木曽文化公園文化ホール
[問]木曽音楽祭実行委員会
Tel. 0264-21-1222

岐阜県岐阜市 7月20日、21日

《ストリングス・フェスティバル2024》STROAN コンサート 

2020年より実施している、ぎふ弦楽器貸与プロジェクト「STROAN」の貸与メンバーが集結する
恒例のコンサート。1日目は公開レッスンとメンバーによるソロコンサート、2日目にはトップ・アーティストとの共演をお届けする。さらに今年は協奏曲だけではなく、新たに弦楽合奏曲に挑戦している点にも注目。
[会][問]サラマンカホール
Tel. 058-277-1113

長崎県佐世保市 8月17日、18日

アルカス九十九島音楽祭2024

2004年から続く市民が主役の音楽祭。合唱や吹奏楽、琴など多彩な市民演奏家82団体が参加し、『海・島・風・夏』をテーマにした曲を披露する。また、同館を拠点に活動するアルカスSASEBOジュニアオーケストラによるオープニングアクトや長崎県ゆかりのゲストステージ、尺八の演奏団体によるワークショップなど、家族で楽しめる企画が全館で行われる。ながさきピース文化祭2025プレ事業。
[会][問]アルカスSASEBO
Tel. 0956-42-1111

鹿児島県霧島市、鹿児島市ほか 7月19日~8月4日

第45回霧島国際音楽祭

国内外の一流アーティストが参加、コンサートとマスタークラスの2本立てで行われる音楽祭。DJとしても活躍するふかわりょうとクラシック音楽のトッププレイヤー(川久保賜紀、鷲尾麻衣、神田将)が共演する「プチョヘンザ!クラシック」は、本格的なクラシック音楽からDJプレイまで幅広い内容が魅力。牛田智大・松田華音のダブルリサイタルほか、約100名の名手が集うキリシマ祝祭管弦楽団「春の祭典」が伝統の音楽祭を彩る。
[会]みやまコンセール、宝山ホールほか
[問]霧島国際音楽祭事務局(ジェスク音楽文化振興会内)
Tel. 03-3499-4530

演劇・ダンス

長野県飯田市 8月1日~4日

いいだ人形劇フェスタ2024

毎年8月に開催される日本最大の人形劇の祭典。国内外からプロ・アマチュアの約260劇団が一堂に会し、市全域および下伊那郡で約420の公演が行われる。期間中は中心市街地での人形パレード、歩行者天国での人形劇と大道芸のパフォーマンスのほか、プロから学べる人形づくりワークショップやスタンプラリーなど毎日楽しめる企画が盛りだくさん。
[会]飯田市および近隣町村の約140会場
[問]いいだ人形劇フェスタ実行委員会事務局 

Tel. 0265-23-3552

美術・映像

北海道東川町 7月30日~9月2日

第40回東川町国際写真フェスティバル

1985年に東川町が行った「写真の町宣言」をきっかけに、毎年夏に開催されるフェスティバル。第40回を迎える今回も、写真の町東川賞授賞式、受賞作作家作品展やフォーラムを中心に、全国の高校の写真部やサークルを対象とす写真大会「写真甲子園」など若手育成につながるイベントや、写真文化の魅力を伝えるプログラムなどを幅広く展開する。
[会]東川町内各所
[問]東川町写真の町実行委員会
Tel. 0166-82-2111

新潟県佐渡市 8月11日~11月10日

さどの島銀河芸術祭2024

2016年にスタートした、アートを通じて新たな観光需要の創出を目指したプロジェクト。佐渡島の豊かな自然や独特な歴史、その中で育まれた民話や伝来など、この地で暮らす人々の魅力を国内外から参加したアーティストの作品を通して再発見する。完成した作品の展示・紹介だけでなく、ライブアートパフォーマンスや体験型プログラムを実施する。
[会]佐渡島内各所
[問]さどの島銀河芸術祭実行委員会 

Tel. 0259-67-7657

新潟県十日町市、津南町 7月13日~11月10日

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024

越後妻有の風土、食とともにアートを楽しめる、地域内の随所に工夫を凝らした芸術祭。地域内最深部の集落では、地域住民の協力を得て、廃校を舞台にアーティストたちと新たな作品を生み出す。9回目の今回は41の国と地域から275組のアーティストが参加。芸術祭の拠点となる越後妻有里山現代美術館MonETでは体験型の企画展も開催。里山と食とアートを一緒に楽しめるお得なバスツアーも用意されている。
[会]新潟県越後妻有地域(十日町市、津南町)
[問]大地の芸術祭実行委員会事務局 

Tel. 025-757-2637

大阪市 7月18日~22日

ART OSAKA 2024

大阪を代表する2つの文化エリア(中之島、北加賀屋)で開催される国内で最も長い歴史をもつ現代美術のアートフェア。2022年には国内初の試みとして、大型作品・インスタレーションに特化した「Expandedセクション」を北加賀屋でスタート。国際的に活躍する作家に加えて若手~中堅作家の作品も多く出展され、キャリア育成の場としての役割や健全な美術市場の成長と拡大、国際的な情報発信を目的としている。
[会]Galleriesセクション(7月19日~21日):大阪市中央公会堂3F/Expandedセクション(7月18日~22日):クリエイティブセンター大阪、kagoo(カグー)
[問](一社)日本現代美術振興協会ART OSAKA 事務局
Tel. 06-6777-8303

総合

福島県福島市 8月2日、3日

福島わらじまつり

12mを超える大わらじを担いで練り歩く夏祭り。400余年の伝統を有する「暁まいり」に由来し、50回目(2019年)に福島出身の音楽家・大友良英による総合プロデュースで全面リニューアルした。笛や太鼓のリズムに合わせてわらじおどりやパレードが繰り広げられるほか、今年度は有料観覧席の拡大に伴い、輪踊りではなく流し踊りが楽しめる。
[会]福島市信夫通り(国道13号)
[問]福島わらじまつり実行委員会(福島商工会議所内)
Tel. 024-572-7118

福島県喜多方市 8月2日~5日

喜多方発21世紀シアター2024

喜多方プラザ文化センターをメイン会場に市内各所で芝居・音楽・人形劇・落語・大道芸といった多彩な公演を開催する全国でも稀な子どもから大人まで楽しめるアートフェスティバル。小学生からシニアの方々まで幅広い世代のボランティアによって運営されており、開始当初の「0才の子どもが成人するまで続けたい」との目標を超え、今回で25周年を迎える。
[会]喜多方プラザ文化センターほか喜多方市内各所
[問]喜多方発21世紀シアター実行委員会 

Tel. 0241-24-4611

TOPICS

長久手に楽器妖怪が大出現!
「おんぱく2024 ~真夏のおんがく大縁日~」

 長久手市文化の家の「おんぱく」は、2004年からほぼ隔年開催してきた館内が丸ごと一日音楽テーマパークになるイベントで、今年10回目を迎えます。2016年からは乳幼児が楽しめることを重視した方針に切り替え、メインターゲットを幼児から小学校低学年までの子どもたちとしています。
 行政とアーティストと市民の実行委員会形式で、毎回さまざまなテーマを取り上げて開催しており、今年のテーマは「吹奏楽」。6月から市内のあちこちで、おんぱくメンバーによるまちなかコンサートが始まります。8月4日には文化の家でおんがく大縁日が開催され、館内が一日お祭り会場になります。
 メインは東京佼成ウインドオーケストラと東海地区のプロ奏者で結成されたスペシャルウィンドオーケストラによるコンサート。メイン曲は『鳳凰が舞う』ですが、この鳳凰を迎え入れるために、妖怪になった楽器たちは市内の色々な所で音を鳴らし始めるといった、神事である縁日をモチーフとした企画で、チラシにも出演している楽器妖怪たちに館内のどこかで会えるようです。
 コンサートのほかにも、マーチング体験ができる「おんがく百鬼夜行」やダンスワークショップの「通りゃんせ踊りゃんせ」、昔の楽器展示と体験ができる「つくも神 古楽器の館」、自分だけのつくも神をつくれる「マイつくも神工房」など、楽しめる催しがたくさん用意されています。まちなかコンサートと大縁日を巡って、妖怪印(スタンプ)を集めるスタンプラリーも仕掛けの一つとして用意されています。
 赤ちゃんから大人まで、つくって、聴いて、踊って、音楽と夏を全身で楽しめるお祭りです。

愛知県長久手市 8月4日
[会]長久手市文化の家、長久手市内各所
[問]長久手市文化の家
Tel. 0561-61-3411
https://bunkanoie.jp/

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