一般社団法人 地域創造

令和5年度地域創造セミナー報告

 都道府県が主催する地方公共団体職員および公立文化施設職員等を対象とした研修会に対し、地域創造が講師を派遣する地域創造セミナー。令和5年度は福島県、高知県、愛知県、千葉県の4県で実施しました 。今号では愛知県(12月15日)と千葉県(1月23日)の模様をご紹介します。

 愛知県では、伝統芸能を専門に公演やワークショップなどの企画立案や制作・プロデュースを行う有限会社古典空間の小野木豊昭さんを講師に迎え、「次世代への『伝統芸能』体験機会の創出・充実」をテーマにご講義いただきました。伝統芸能を文化事業として取り上げる意味、伝統芸能の再定義と整理など、共通認識として必要な考え方や、公共事業としての成果を見据えた企画立案のプロセスなど60分の講演の後、参加した各自治体が取り組んでいる事業やその課題などを分かち合う「意見交換会」が行われました。セミナーには愛知県内の19市町の文化行政担当者等が参加し、今後の展開に向けて数多くのヒントを共有する時間となりました。

 千葉県では、穂の国とよはし芸術劇場PLAT芸術文化プロデューサーの矢作勝義さんを講師に迎え、「自主文化事業について~企画 ・ 制作のために~」をテーマにご講義いただきました。穂の国とよはし芸術劇場PLATのミッション・ビジョンを前提に、PLATの自主事業の事例を交えながら、企画立案のヒントを示していただきました。文化政策の変容を理解し、これからの劇場・音楽堂が地域社会に果たす役割について考える時間となりました。

 当事業では主催する都道府県の課題や今後取り組みたい施策などを基にセミナーを行っています。次年度は4県での開催を予定しています。

 

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矢作勝義さんの講義(千葉県)

地域創造セミナーに関する問い合わせ

芸術環境部 管藤

Tel. 03-5573-4066

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