令和5年12月、地域創造大賞(総務大臣賞)の受賞施設に、以下の5施設を決定しました。
受賞施設の設置主体である地方公共団体、地域における創造的で文化的な環境づくりを目指し施設の運営に尽力されたスタッフの方々、施設を拠点に文化活動等を行う地域住民の皆様、誠におめでとうございます。地域創造では、受賞施設の活動を紹介させていただくことを通じて、全国の公立文化施設のさらなる活性化が図られることを期待しています。
◎令和5年度地域創造大賞(総務大臣賞)表彰式
[日時]2024年1月19日(金) 14:00~14:50
[会場]グランドアーク半蔵門 華の間
◎令和5年度審査委員会
委員長 田村孝子(文化ジャーナリスト、前 公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長) 委員長代理 吉本光宏(合同会社文化コモンズ研究所 代表)
委員 河内隆(一般財団法人地域創造 理事長)
委員 熊倉純子(東京芸術大学大学院 国際芸術創造研究科長 教授)
委員 小林真理(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
委員 坪池栄子(株式会社文化科学研究所 編集プロデューサー)
委員 仲道郁代(ピアニスト)
委員 柳沢秀行(公益財団法人大原美術館 学芸統括)
深川市文化交流ホールみ・らい│北海道深川市
“アーティストとの交流”により市民に活力
施設計画に携わった市民文化団体有志の設立したNPO法人深川市舞台芸術交流協会が2006年から運営。クラシック音楽のアーティストとの絆を育み、アウトリーチ(2016年度からは市内全小中学校)、エントランスコンサート、創造的な市民参加事業を意欲的に展開。人口1万9千人のまちの文化広場としてアーティストとの交流による心豊かな暮らしに貢献した。
[運営]NPO法人深川市舞台芸術交流協会
[開館]2004年
[施設概要]大ホール(691席)、ワークショップルーム、創作活動室、談話室ほか
神奈川県立県民ホール神奈川芸術劇場(KAAT神奈川芸術劇場)│神奈川県
“創造発信型劇場”の旗手
芸術監督、技術監督など専門家を配して運営。貸館による首都圏の人気公演と並び、新進アーティストを起用した演劇・ダンスの斬新な新作を数多くプロデュース。ファミリー層に新しい舞台体験を提供するKAATキッズ・プログラム、オリジ ナル・プロダクションによる県内ツアーなど高度な舞台芸術の広域拠点施設として尽力した。
[運営]公益財団法人神奈川芸術文化財団
[開館]2011年
[施設概要]ホール(最大約1,200席)、大スタジオ(最大約220席)、中スタジオ・小スタジオA、小スタジオBほか
京都会館(ロームシアター京都)│京都市
文化芸術都市における“劇場文化”を振興
前川國男設計の京都会館を改築し、ロームシアター京都として再出発。「劇場文化をつくる」をミッションに、新作プロデュース、伝統芸能の継承、京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT」、京都芸術センターなどとの連携、「劇場の学校」による人材育成、子どものプログラム、ローム・スクエアを活用した賑わい創出事業などを展開。国際的な文化芸術都市・京都の振興に貢献した。
[運営]公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団
[開館]1960年(2016年改築)
[施設概要]メインホール(2,005席)、サウスホール(716席)、ノースホール、ローム・スクエアほか
豊中市立文化芸術センター│大阪府豊中市
“新たなハブ”として地域の魅力を発信
大阪のベッドタウンとして発展した中核都市・豊中の文化芸術拠点。日本センチュリー交響楽団がパートナーオーケストラとして連携。幅広いジャンルの鑑賞事業に加え、地元演奏家と市民コーディネータを育成する「とよなかARTSワゴン」、大学と連携したプロジェクトなどを展開。文化芸術と市民をつなぐ新たなハブとして地域の魅力を 発信した。
[運営]JCD・日本管財・大阪共立グループ
[開館]2017年
[施設概要]大ホール(1,344席)、小ホール(202席)、中ホール「アクア文化ホール」(441席)、展示室(325㎡)、多目的室ほか
和歌山県立近代美術館│和歌山県
“コレクション活用”による美術館運営の旗手
1963年に開設された和歌山県立美術館が前身。保田龍門、川口軌外、川端龍子ら郷土作家の作品を積極的に収集し、近現代版画を含め約15,000点を所蔵。美術館の基本であるコレクション活用の充実を図り、テーマ別展覧会、教職員と連携した「なつやすみの美術館」、小学生向け隔月鑑賞会などを展開。地域文化の普及と誇りの醸成に貢献した。
[運営]和歌山県
[開館]1994年
[施設概要]展示室A(1,057㎡)、展示室B(486.1㎡)、展示室C(1,038.6㎡)ほか