青森県八戸市
八戸市美術館
〒031-0031 八戸市大字番町10-4
Tel. 0178-45-8338
https://hachinohe-art-museum.jp/
◎2021年11月3日リニューアルオープン
旧税務署庁舎を改装し1986年に開館。建物の老朽化や収蔵・展示環境が不十分であったことから、全面的に建て替えられリニューアルした。建設にあたっては、市の「アートのまちづくり」推進の拠点に相応しい規模を確保しつつ、アートを通した出会いが人を育み、人の成長がまちを創る「出会いと学びのアートファーム」をコンセプトとして整備。
館内で最も広いジャイアントルームは、可動間仕切りや家具で自在に場所をつくることで、あらゆる活動が可能。ホワイトキューブなどの「個室群」は、展示や制作といったさまざまな機能に特化している。この2種類の空間の自由な組み合わせによって、豊かな活動の機会を提供する。
誰もが気軽にアートにふれられる「展覧会」と、アートを介して出会いや学びを誘発する「プロジェクト」を軸に、教育機関や企業とも連携しながら地域の新しい価値を生み出していく。
[オープニング事業]開館記念「ギフト、ギフト、」展
[施設概要]ジャイアントルーム(834.16m2)、ホワイトキューブ(516.55m2)、ブラックキューブほか
[設置・管理・運営者]八戸市
[設計者]西澤徹夫・浅子佳英・森純平
©Daichi Ano
和歌山県和歌山市
和歌山城ホール
〒640-8156 和歌山市七番丁25-1
Tel. 073-432-1212
https://wakayama-johall.com/
◎2021年10月29日オープン
旧市民会館の老朽化や耐震性の問題に伴い、和歌山城前の中学校跡地を活用し、芸術文化・人に出会う喜びや感動がまちの元気につながる「にぎわいの文化交流拠点」として整備。
音楽から講演まで多目的に利用できる大ホールは、和歌山城がデザインされた座席や和歌山の名所や名産がちりばめられた緞帳など、“和歌山”を随所に感じられる。小ホールは音響性能が高く、多用途に対応可。開放的な1階エントランスは、紀州材等の木材がふんだんに使われ、和歌山城を一望できる屋上にはステージ等があり、イベントスペースとしても活用できる。
今後は文化のみならず、市内外、海外を広く繋ぐ交流拠点として、周辺のホテルや大学等と連携を図りながら各種コンベンションの誘致も進めていく。
[オープニング事業]「さだまさし&澤和樹 和歌山城ホール奇襲(紀州)大作戦」ほか
[施設概要]大ホール(954席)、小ホール(395席)、展示室、リハーサル室、工房、練習室、会議室 ほか
[設置者]和歌山市
[管理・運営者](公財)和歌山市文化スポーツ振興財団
[設計者]教育施設・キューブ特定設計業務共同体
沖縄県那覇市
那覇文化芸術劇場 なはーと
〒900-0015 那覇市久茂地3-26-27
Tel. 098-861-7810
https://www.nahart.jp/
◎2021年10月31日オープン
旧那覇市民会館の老朽化に伴う後継施設として、那覇市市制100周年にあたる2021年に開館。
国際通りの程近くに位置し、施設の外観は首里の伝統的織物をイメージしたルーバーで包み込まれ、植栽には沖縄で昔から染色に使われてきた染木が植えられるなど、随所に沖縄・那覇らしさが盛り込まれている。内部には、通り抜けもできる広場のような「ウナー(御庭)」と呼ばれる共有ロビーや、さまざまな分野の舞台芸術作品の上演に対応可能な大劇場、可動客席で音響反射板も備える小劇場をはじめ、練習室やスタジオを有する。
鑑賞公演だけでなく、アーティストや市民との新たな作品の創造活動や、観光や福祉等の他分野との連携、地域の文化活動の場となることを目指し、多様な分野のワークショップやコンサート、展覧会なども開催していく。
[オープニング事業]「三番叟・唐人相撲~なはーと編~」ほか
[施設概要]大劇場(1,594席)、小劇場(最大259席)、大スタジオ・小スタジオ、練習室4室、展示室 ほか
[設置・管理・運営者]那覇市
[設計者]香山・久米・根路銘設計共同体