全国各地で開催されている多彩なアートプロジェクトを紹介します。
新型コロナウイルス感染症の影響により、イベントが中止となる場合や、開催内容・日程等が一部変更となる場合がございます。最新の情報は主催者の発表情報をご確認ください。
※開催地の北から順に掲載。
[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。
(は地域創造助成事業)
札幌市 9月3日~25日
区制50周年記念
南区芸術祭2022 ミンナミニイク ミナミナク
南区ゆかりのアーティストたちと、アート作品の展示や音楽イベント、ワークショップ、クラフトマーケットなどさまざまな催しを開催。キッチンカーや南区産の野菜販売もあり、自然とアートが調和する南区らしい内容となっている。ミナミナクは、アイヌ語で「笑顔の私」の意味。地域全体で芸術祭を楽しみ、アートをきっかけにまちを盛り上げる。
[会]石山緑地会場、真駒内会場
[問]「南区=アートのまち」プロジェクト実行委員会事務局
Tel. 011-582-4723
青森県・岩手県三陸沿岸地域 9月~2023年3月
三陸国際芸術祭2022 彩
三陸の魅力を世界に伝え、郷土芸能の魅力を活かした創造的な地域づくりと復興を目的に、2014年から開催。今回は、若い芸能者にフォーカスした「洋と野に舞う三陸未来芸能彩・芸能彩生ミーティング」や地元の子どもたちが制作したタイルアートを防潮堤周辺に展示する「三陸ブルーラインプロジェクト」などの企画も実施する。
[会]青森県八戸市、岩手県洋野町、大船渡市ほか
[問]三陸国際芸術推進委員会
Tel. 019-656-8145
山形県山形市 9月3日、4日、9日~11日、16日~19日、23日~25日
みちのおくの芸術祭
山形ビエンナーレ2022
東北芸術工科大学が主催して2014年に始まった現代アートフェスティバル。前回2020年から芸術監督に医師・稲葉俊郎を迎え、「山のかたち いのちの形」をテーマに新たなシリーズを開始。前回はオンライン中心の開催となってしまったが、今回は新たにオープンする「やまがたクリエイティブシティセンターQ1」など、山形市中心市街地を舞台に、現代アートや食、演劇、ダンスなど7つのプロジェクトを実施する。
[会]文翔館、やまがたクリエイティブシティセンターQ1ほか
[問]東北芸術工科大学
Tel. 023-627-2091
福島県会津若松市 10月1日~11月3日
あいづまちなかアートプロジェクト2022
会津の文化資源である漆を幅広く紹介する「会津・漆の芸術祭」と、会津にゆかりのあるアーティストの作品などを展示する「とまりぎ美術館で待ちあわせ」の二本柱で開催。蔵や公共施設、まちなかの店舗を会場に、空間的魅力と芸術作品のコラボレーションにより、城下町・会津若松のまちなかをアートで彩る。子どもたちと参加アーティストが共同制作した作品の特別展示も行われる。
[会]会津若松市内各所
[問]あいづまちなかアートプロジェクト実行委員会(会津若松市文化課内)
Tel. 0242-39-1305
東京都足立区 11月6日
千住・人情芸術祭
「1DAYパフォーマンス表現街」
かつての宿場町であり、人々の交流や文化の根付く場所だった東京都足立区「千住ほんちょう商店街(旧日光街道)」を舞台に、人と人との価値観や感情のやりとりを“人情”ととらえて実施する芸術祭。ジャンルや上手下手を問わず出演者を公募することで多様な表現者を受けとめ、商店街の下見ツアーの実施など、本番前から商店街や表現者との人情を育むことも試みる。
[会]千住ほんちょう商店街
[問]「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」事務局
Tel. 03-6806-1740
富山県利賀村 8月26日~9月11日
SCOTサマー・シーズン2022
「世界は日本だけではない 日本は東京だけではない この利賀村で世界に出会う」をスローガンに、日本初の国際演劇祭として開催された「第1回利賀フェスティバル」から40周年となる今年は、鈴木忠志演出の花火劇『世界の果てからこんにちはⅠ』、ギリシア悲劇『エレクトラ』、音楽劇『シンデレラ』とジャンルの違う3作品を連続上演。また「自然と共生する舞台芸術」というタイトルのもと、次代を担う日本の演出家が競演する作品も上演する。
[会]利賀芸術公園
[問]利賀文化会議
Tel. 0763-68-2356
長野県東御市 10月8日~11月6日(期間中の土日祝日)
天空の芸術祭2022
東京藝術大学と市の域学連携事業として2015年にスタートした芸術祭。今年は「揺り動くアウトライン─身体は思考する」をテーマに、藝大で教鞭を執る美術家や藝大生による滞在制作・展示をはじめ、藝大生によるアートワークショップや、地元小中学生の作品展示などが行われる。同時期には奈良時代から続く陶芸文化にスポットを当てた「火のアートフェスティバル」(10月8日、9日)も開催。
[会]北御牧市民交流サロン、海野宿、芸術むら公園
[問]天空の芸術祭実行委員会(東御市文化係内)
Tel. 0268-71-0670
愛知県長久手市 9月23日~10月10日
ながくてアートフェスティバル2022
アートでまちを活性化し、人と人を繋ぐきっかけの場として始まったフェスティバル。15回目の今年は、世代も性別もさまざまな約50組のアーティストの作品が市内各所に展示され、アートを媒介に戦国時代の古戦場でもある街の歴史を辿っていく。山本富章は大型ショッピングモールでピアノの演奏も交えた大型展示を、久野利博は色金山歴史公園の「胡牀庵」(国宝「如庵」を模してつくられた茶室)でインスタレーションを展開する。
[会]色金山歴史公園、リニモテラス公益施設ほか市内各所
[問]ながくてアートフェスティバル実行委員会
info@nagakuteartfestival.com
三重県亀山市 10月30日~11月19日
亀山トリエンナーレ2022
東海道の宿場町である亀山を舞台に、市民が主体となって運営している現代アートフェスティバル。2020年、21年とコロナ禍による二度の延期を経て5年ぶりに開催される。出展作品は公募され、今年は国内外から95組のアーティストが参加予定。国際交流の場、また若手作家の登竜門として定着している。今回は特別企画として山形ドキュメンタリー映画祭のアーカイブ作品上映会、南條史生の講演会なども行われる。
[会]加藤家屋敷、東町商店街ほか市内各所
[問]亀山トリエンナーレ実行委員会
artkameyama@gmail.com
滋賀県東近江市ほか 10月1日~31日
びわ湖・アーティスツ・みんぐる2022『ガチャ・コン音楽祭Vol.2』
近江鉄道(ガチャコン)が走る地域を舞台にした地域とアートが結びつく音楽イベント。期間中、鉄道車内で流される駅名アナウンスを歌で放送するほか、10月23日には鉄道を使ったツアーライブを実施。今回のテーマは「鐘」。東近江地域に古代大陸より渡ってきたという鋳物文化から着想を得て、アーティストが新作を制作。伝承歌や儀礼音楽、アンビエントミュージック、和歌など、あらゆる音楽が交錯しあうライブを開催する。
[会]近江鉄道900形車内、東近江市鋳物師町、長町ほか
[問]びわ湖芸術文化財団
Tel. 077-523-7146
京都市 10月1日~23日
KYOTO EXPERIMENT
京都国際舞台芸術祭 2022
国内外の先鋭的な舞台芸術を紹介し、創造と交流の実験を試みる芸術祭。13回目となる今回はコロナ禍を経て、歩くことや移動することをとらえ直し、身体性と空間、時間を共有し直すことを提案する「ニューてくてく」がキーワード。上演プログラム、ワークショップなどが体験できるエクスチェンジプログラム、地域をリサーチした成果を演劇作品化するリサーチプログラムの3つのプログラムを展開する。
[会]ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、TEATRE E9 KYOTOほか
[問]CKYOTO EXPERIMENT事務局
Tel. 075-213-5839
兵庫県伊丹市 9月9日~18日
鳴く虫と郷町
江戸時代に庶民の間で親しまれた虫の音を聴いて楽しむ習慣「虫聴き」を現代風にアレンジした、今年で17回目を迎える人気イベント。メイン会場の市立伊丹ミュージアム 旧岡田家住宅・酒蔵を中心に、市内公共施設や商店街、街路樹などに鳴く虫を展示し、虫の音を楽しむことができるほか、音楽や星見会など虫や秋にちなんだ関連イベントも多数開催する。
[会]市立伊丹ミュージアム 旧岡田家住宅・酒蔵、旧石橋家住宅、他市内各所
[問]市立伊丹ミュージアム
Tel. 072-772-5959
兵庫県豊岡市、養父市、香美町 9月15日~25日
豊岡演劇祭2022
2019年の“第0回”を経てスタートした演劇祭。豊岡市の7エリアに加えて、新たに養父市と香美町も会場に加わり、9エリアを巡りながら、山海塾やノイマルクト劇場(スイス)と市原佐都子の共同制作など国内外のカンパニーの招聘公演や、公募によるフリンジプログラムなど、多彩な舞台表現にふれられる。また、演劇祭をまちづくりの機会として積極的に活用。地域通貨やスマートフォンを使った非接触型チケットシステムの導入などを進める。
[会]豊岡市、養父市、香美町各所
[問]豊岡演劇祭実行委員会(事務局:豊岡市役所大交流課)
Tel. 0796-21-9081
和歌山県田辺市、白浜町 10月6日~16日
紀南アートウィーク2022
─みかんコレクティヴ展─
アートを通じて和歌山県紀南地域の価値を世界に発信することを目指し、2021年から始まったプロジェクト。今年は紀南の特産品であるみかんを中核に据え、みかん農家、アーティスト、地域住民らと共に進めてきたリサーチを基に展覧会を開催。美術作家の廣瀬智央による展示や、「みかん」を起点に土着の神について知るレクチャー・ワークショップ、オンラインによるVRの展示などを展開する。
[会]紀南地域(和歌山県田辺市、白浜町)各所
[問]紀南アートウィーク実行委員会
info@kinan-art.jp
鳥取県鳥取市 11月20日~23日
鹿野芸術祭2022
鳥取市の西部に位置し、城下町の風情が残る鹿野町を舞台とした芸術祭。3年をかけてリサーチや滞在制作を行った鹿野在住の画家・藤田美希子による鳥取各所の夜景を描く《鳥取夜景》や、アーティスト・山本晶大による鹿野にまつわる物語を収集し制作を行うプロジェクト「鹿野採話集」など、アーティスト6組7名が参加し、作品を発表する。
[会]鳥取市鹿野町
[問]鹿野芸術祭実行委員会
Tel. 090-3868-7530
香川県高松市:5月21日~6月26日/綾川町:10月22日~11月13日
第5回かがわ・山なみ芸術祭2022
香川県の山間部を舞台に2013年に始まったアートフェスティバル。アーティストと地域住民の協働で、アートによる地域の活性化、文化創出を目指している。今年は「萌出(もえいづる)」をテーマに春と秋に開催。春は高松市塩江町エリアで、美術家・パルコキノシタによる「芸術の四国遍路展」とも連動して行われ、秋は約35組の作家による作品が、公民館や神社などさまざまな場所に展示される。秋開催プレ事業として、夏休み期間中にショッピングモールで出展作家によるワークショップやグッズ販売などを実施。
[会]高松市塩江美術館、奥塩江アートセンター、枌所公民館、山田公民館、松熊神社ほか
[問]かがわ・山なみ芸術祭実行委員会
kuraishi.fumio@gmail.com
愛媛県松山市 4月28日~2023年2月26日
道後オンセナート2022
日本最古の温泉街で開催されるアートフェスティバル。4年ぶりとなる今年は「いきるよろこび」をテーマに、アートを通じて人々の五感を開き、熱情を呼び起こす。大竹伸朗、蜷川実花、隅川雄二、尾野光子らと過去最多の約30組のアーティストやクリエイターが参加し、自由に鑑賞できる常設作品を設置するほか、さまざまなイベントも随時開催し、いつ来ても楽しめる芸術祭となっている。
[会]道後温泉地区
[問]未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会事務局
Tel. 089-921-6464