一般社団法人 地域創造

フェスティバルカレンダー

恒例の「夏のフェスティバル特集号」の季節となりました。話題の大型企画から定番イベントまで、一挙にご紹介します。

 

地域通信欄掲載情報について
新型コロナウイルス感染症の影響により、イベントが中止となる場合や、開催内容・日程等が一部変更となる場合がございます。最新の情報は主催者の発表情報をご確認ください。

 

データの見方

ジャンル別に、開催地、日程、事業名、事業内容の順に掲載しています。[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。(finger.gifは地域創造助成事業)

 

音楽

札幌市 7月16日~8月2日

パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)2022

オーディションで選ばれた世界各国の若手音楽家(アカデミー生)が札幌に集まり、首席指揮者のラハフ・シャニをはじめとするトップレベルの教授陣による指導を受ける国際教育音楽祭。海外勢も参加するPMFオーケストラは3年ぶりの編成となる。期間中は市内各所で演奏会が約25公演行われるほか、東京での演奏会も開催される。

[会]札幌コンサートホールKitara、札幌芸術の森ほか
[問]パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)組織委員会
Tel.011-242-2211

秋田県秋田市、潟上市 7月8日~11月15日

秋田・潟上国際音楽祭

海外から演奏家を招き県民との交流を深め、地域を盛り上げることを目的とした音楽祭。第1回となる今年度は、音楽ホールや酒蔵などさまざまな会場で、計8公演に総勢約100人が出演する。7月9日の「秋田ガラ・コンサート」では、秋田県出身歌手4人を中心に、オペラやカンツォーネの名曲、秋田県民歌などを歌い上げる。

[会]秋田アトリオン音楽ホール、あきた芸術劇場、ギャラリーブルーホールほか
[問]秋田・潟上国際音楽祭実行委員会
Tel. 018-874-9215

新潟県佐渡市 8月19日~21日

アース・セレブレーション2022

今年で35年目を迎える野外フェスティバルが佐渡島の小木地区を中心に開催される。特設ステージでの太鼓芸能集団「鼓童」とギタリストMIYAVIによる野外ライブをはじめ、ハーバーマーケットには個性豊かな店が立ち並び、木崎神社フリンジでのパフォーマンス、太鼓や楽器づくりのワークショップなど、さまざまなアクティビティが展開される。

[会]小木みなと公園、木崎神社ほか

[問]アース・セレブレーション実行委員会
Tel. 0259-81-4100

富山県南砺市 8月26日~28日

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2022

「音楽を通しての異文化交流」をテーマに、世界各地のさまざまな文化との出会いと交流の場をつくりながら、地域に根差した音楽文化の創造を目指す市民参加型フェスティバル。今年はカナダ、モロッコ、キプロス、アルゼンチンほか、世界的に高い評価を受ける国内外のアーティストによるコンサートやワークショップ、パレードなどの開催を予定。

[会]南砺市福野文化創造センター「ヘリオス」

[問]スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会事務局
Tel. 0763-77-3817

山梨県富士河口湖町 8月11日~20日

富士山河口湖音楽祭2022

河口湖ステラシアターを中心に毎年開催している音楽祭。国内を代表する打楽器・マリンバ奏者の池上英樹、塚越慎子による打楽器マスタークラスに加え、今年で20周年を迎える中学生特別バンドは、世界的なサックス奏者の上野耕平によるバンドクリニックや、ぱんだウインドオーケストラのメンバーとの共演など、盛りだくさんの音楽体験ができる。

[会]河口湖ステラシアター、河口湖円形ホールほか
[問]富士山河口湖音楽祭実行委員会
Tel.0555-72-5588

長野県木曽町 8月25日~28日

第48回木曽音楽祭

「自然と音楽の調和」をメインテーマとした今年で48回を数える音楽祭。長年地元のボランティアによって支えられ、根強いファンに愛されている。中学校の体育館で開催される初日の前夜祭コンサートでは、演奏家も聴衆も気軽に楽しめるよう普段着で演奏するほか、音楽祭ディレクターのクラリネット奏者・山本正治を中心に、管弦の名手たちによる室内楽コンサートを開催。

[会]木曽町中学校体育館、木曽文化公園文化ホール
[問]木曽音楽祭実行委員会
Tel. 0264-21-1222

 

静岡市 8月7日

グランシップサマーフェスティバル グランシップ音楽の広場2022

「クラシックをもっと身近に感じてほしい。」という思いから始まった夏恒例のフェスティバル。音楽の広場のために野平一郎が書き下ろした『祝祭の打~煇け五大陸~』がグランシップ音楽の広場オーケストラ(広上淳一指揮)と林英哲との共演で世界初演される。また、県内で活動するジュニアオーケストラとダンスチームが登場。子どもたちがプロの音楽家たちと共演する。

[会]静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ
[問]グランシップチケットセンター
Tel. 054-289-9000

 

長崎県佐世保市 8月20日、21日

アルカス九十九島音楽祭2022

2004年から続く市民参加型音楽祭。今年は長崎県在住の市民演奏家46団体(約600人)が参加し、九十九島の「海」「島」「風」「夏」にちなんだ曲を演奏。関連企画として、国の有形文化財である凱旋記念ホールで、ピアノの演奏体験(7月16日)や佐世保市博物館島瀬美術センターで九十九島の風景展(9月3日~19日)を開催。

[会]アルカスSASEBO
[問]佐世保地域文化事業財団
Tel. 0956-42-1111

 

大分県大分市 7月30日、31日 finger.gif

iichikoグランシアタ・ジュニアオーケストラ フェスティバル2022

iichikoグランシアタ・ジュニアオーケストラの団員たちと一緒にオーケストラを体験し、演奏会にも参加できるワークショップ形式のフェスティバル。30日の「初心者楽器体験」「経験者特別レッスン」を受講した参加者が、31日の「ジョイントコンサート」でジュニアオーケストラと一緒に『カノン』や『天国と地獄』などを演奏する。

[会][問]iichiko総合文化センター
Tel. 097-533-4004

 

鹿児島県霧島市、鹿児島市 7月21日~8月7日

第43回霧島国際音楽祭

1980年から続く歴史ある国際音楽祭。今年は、3年ぶりに樫本大進、エリソ・ヴィルサラーゼ、フランク=ミヒャエル・エルベンなど国外アーティストも参加し、約30のコンサートを開催。会場は霧島国際音楽ホールを中心に、霧島神宮、鹿児島空港など県内各地にも及ぶ。名演奏家によるレッスンは、国内外から約100人が受講。受講生は、世界で飛躍を遂げ、今では教える側・演奏家として音楽祭を支えている。

[会]霧島国際音楽ホール、宝山ホールほか
[問]みやまコンセール
Tel. 0995-78-8000

演劇・ダンス

東京都調布市 7月22日~30日 finger.gif

せんがわワークショップフェスティバル2022

劇場という非日常空間で、自己を解放し自分を表現するきっかけづくりの場として、乳幼児から高齢者、障害者をはじめ、「普段はあまり劇場に足を運ばないが、潜在的に文化芸術の力を必要としている人」を対象にした多様なワークショップを開催。講座「老いと演劇~認知症の人と“いまここ”を共に楽しむ」では講師に菅原直樹を迎え、演劇的手法で認知症の人とのコミュニケーションを考える。他にも、乳幼児向けの演劇を親子で楽しむ、あるいはリーディング演劇を体験するプログラムもあり、舞台芸術を楽しむ市民の裾野拡大に繋げる。

[会][問]調布市せんがわ劇場
Tel. 03-3300-0611

長野県飯田市ほか 8月4日~7日

いいだ人形劇フェスタ2022

日本最大級の人形劇フェスティバルとして、伝統人形芝居から現代人形劇まで多彩な作品が地域のあちこちで上演される。コロナによる中止や小規模開催を経て、今年は「みんなの笑顔 まっとるに」をテーマに全国から約300劇団が集結。また、一昨年亡くなった飯田市ゆかりの伝統糸操り人形遣いである竹田扇之助の追悼企画として、竹田人形座の技法を受け継ぐ糸操り人形劇を上演。

[会]飯田市および近隣町村の約100会場
[問]いいだ人形劇フェスタ実行委員会
Tel. 0265-23-3552

滋賀県米原市 7月30日~8月7日

芝居小屋「長栄座」夏のフェスティバル2022

芝居小屋「長栄座」復活10周年を機に昨年から始まった、世代を超えて気軽に古典芸能を楽しめる夏のフェスティバル。3年で完成する壮大な特設舞台公演「長栄座伝承会 むすひ」の2年目公演(7月30日、31日)のほか、「近江のあたらしい伝統産業展」「親子で楽しむ日本の伝統芸能」など多彩なラインナップが用意されている。

[会][問]滋賀県立文化産業交流会館
Tel.0749-52-5111

沖縄県那覇市 7月23日~31日

りっかりっか*フェスタ2022

「劇場は命薬(ヌチグスイ)」をテーマに毎年夏に沖縄で開催される国際舞台芸術フェスティバル。20回目を迎える今年は、3年ぶりに海外作品の上演を予定するほか、重度の障がいのある子どもたちが鑑賞できるインクルーシブ作品など、0歳から大人まで楽しめる選りすぐりの作品が集まる。また、国内外から募るボランティアがフェスティバル会場を盛り上げる。

[会]那覇市内各所
[問]りっかりっか*フェスタ事務局
Tel. 098-943-1357

美術・映像

北海道東川町 7月30日~8月30日

東川町国際写真フェスティバル

写真文化による町づくりを展開する東川町で毎夏開催している「写す、残す、伝える」心を世界の人々と共有するフェスティバル。「写真の町東川賞」授賞式や全国の高校生が集う「写真甲子園2022」のほか、「高校生国際交流写真フェスティバル」は今年は「ユースフェスフォトコンテスト」として実施。世界中の高校生を対象として、オンラインで開催される。

[会]東川町内各所
[問]東川町写真の町実行委員会
Tel. 0166-82-2111

新潟県 4月29日~11月13日

越後妻有 大地の芸術祭 2022

2000年に過疎高齢化の進む越後妻有地域を舞台にスタートした国際芸術祭。昨年の延期を経て、今回で8回目を迎える。38の国と地域263組の作家により、これまでに制作された常設作品210点に加え、新作123点が公開されるほか、日帰りバスツアーや作家や地域に特化したスペシャルツアーなど、気軽に参加できる多彩なツアーも実施。

[会]越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)

[問]大地の芸術祭実行委員会事務局
Tel. 025-757-2637

 

愛知県名古屋市、一宮市、常滑市 7月30日~10月10日 finger.gif

国際芸術祭「あいち2022」

「STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから」をテーマに、多彩な分野で最先端の芸術を発信する国際芸術祭。今回は国内外100組の現代美術作家・グループによる展示や、パフォーミングアーツ、ラーニングプログラムが愛知県芸術文化センターや県内各市のまちなかで展開されるほか、オンラインでの映像配信・プログラムなども実施される。

[会]愛知芸術文化センター、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)

[問]国際芸術祭「あいち」組織委員会
Tel. 052-971-3111

 

香川県直島町ほか 8月5日~9月4日(夏会期)

瀬戸内国際芸術祭2022

瀬戸内海の島々を舞台に214作品・19イベントが出展される。王文志(台湾)は、2010年から同芸術祭に参加し、美しい棚田を眺めることができる場所で、毎回竹を使った作品を制作している。今回は小豆島の竹4,000本で直径15mの球体の作品《ゼロ》を制作。来場者は中に入って、島の自然を感じることができる。このほか、夏会期からは19作品が新たに公開される。

[会]直島、豊島、女木島、男木島、小豆島ほか

[問]瀬戸内国際芸術祭実行委員会
Tel. 087-813-0853

 

総合

宮城県石巻市 8月20日~10月2日

Reborn-Art Festival 2021-2022(後期)─ 利他と流動性

石巻市街と牡鹿半島で展開する分散型芸術祭。昨年夏に開催された前期フェスティバルに引き続き、音楽家の小林武史を実行委員長として、現代アートや音楽、食のイベントや展示が催される。キュレーターにはワタリウム美術館の和多利恵津子、和多利浩一を迎え、「利他と流動性」をテーマに、多様な表現を通じてアートの役目を問いかける。

[会]石巻市市街地、牡鹿半島
[問]Reborn-Art Festival 実行委員会
Tel. 0225-90-4726

 

福島県福島市 8月5日、6日

福島わらじまつり

12mを超える大わらじを担いで練り歩く夏祭り。50回目(2019年)に、福島出身の音楽家・大友良英による総合プロデュースでリニューアル。大友が編曲し直した「わらじ音頭」は、市民による大編成の和太鼓で生演奏される。また、同時にリニューアルした「わらじおどり」は、老いも若きもその人のレベルに応じて楽しく踊れるものになっている。

[会]福島市信夫通り(国道13号)
[問]福島わらじまつり実行委員会
Tel. 024-572-7118

 

福島県喜多方市 8月5日~8日

2022喜多方発21世紀シアター

「0歳の子どもが成人するまで続けたい」との思いで、多くの子どもたちへ芸術文化体験の機会を届けてきたアートフェステバル。2019年に節目の20周年を迎え、今年は次の20年に向け、コロナによる縮小開催を乗り越え参加団体募集型による開催を再開する。市民と共に演劇や音楽、大道芸、伝統芸能など多彩な公演が喜多方を盛り上げる。

[会]喜多方プラザ文化センターほか喜多方市内各所
[問]喜多方発21世紀シアター実行委員会
Tel. 0241-24-4611

TOPICS finger.gif

徳島の夏を彩る人形浄瑠璃と異ジャンルの華麗なコラボレーション
「Re.あわ文化(第76回夏期阿波人形浄瑠璃大会)
〜精妙な人形、唸る声、躍動する身体、至高の音〜」

 徳島の夏の風物詩として76年続く夏期阿波人形浄瑠璃大会。昨年より「Re.あわ文化」をテーマに、徳島の地に400年以上受け継がれてきた「あわ文化」の継承と発展を目指した新時代の浄瑠璃フェスティバルとしてアップデートしています。
 昨年は、伝統的な古典作品の上演に加え、コンテンポラリーダンス×義太夫×チェロがコラボした「コンテンポ太夫」や、浄瑠璃をモチーフとしたチェロとギターのリサイタルなど、伝統と新たな挑戦のコラボレーションが好評を博しました。
 今年も、これまでの人形浄瑠璃大会の見どころである、徳島県内の13の人形座と太夫部屋5部屋が一堂に会して披露される圧巻の古典作品とともに、特別公演として3つのプログラムを展開。「義太夫節メドレー」では、『曾根崎心中』『絵本太功記』『生写朝顔日記』『傾城阿波の鳴門』といった人形浄瑠璃の名作の聴きどころを徳島の名人による義太夫節で一度に楽しめます。
 また、人形による表現との対比として、世界的に活躍するダンサー・髙瀬譜希子、和太鼓奏者・佐藤健作が七福神をテーマに創作するスペシャルコラボ作品や、浄瑠璃で演奏される三味線との音色の違いが楽しめる、津軽三味線×ギターのプレミアムライブなど、人形浄瑠璃の魅力を角度や切り口を変えて紹介します。
 古き良き伝統を守りながら、あわ文化を改めて考え、次世代の担い手に継承する、ここでしか見られない夏の祭典です。

 

徳島県徳島市 7月23日、24日
[会][問]あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)
Tel. 088-622-8121
https://kyoubun.or.jp/

カテゴリー