令和3年度「地域創造大賞(総務大臣賞)」の表彰式が1月21日、グランドアーク半蔵門(東京都千代田区)で行われました。この賞は、地域創造設立10周年を記念して、地域における文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰する総務大臣賞として創設されたものです。これまでに129施設が表彰されました。
18回目となる今年度は全国から4施設の受賞が決定し、田畑裕明総務副大臣のご臨席の下、表彰式が行われました。
主催者である地域創造の山本信一郎理事長の挨拶に続き、受賞施設の多彩な取り組みが映像で紹介されました。田畑総務副大臣から表彰状・楯の授与に続き、「(受賞施設の)地域に密着した文化・芸術活動は、活力ある地方の創出に繋がるものであり、今後とも、全国のモデルとして、地域の暮らしをより心豊かなものにする文化・芸術の振興に、お力添えを賜りますようお願い申し上げます」とエールが送られました。
受賞施設を代表し、“伝統文化”の普及・振興に貢献した滋賀県立文化産業交流会館の竹村憲男館長より、「当館では、地域や施設の特色を活かして、2011年から伝統文化の普及、振興を自主事業の柱に据えて展開し、今年度、10周年を迎えております。コロナ禍で閉塞感が続くなか、改めて芸術・文化は地域社会に豊かさをもたらす不可欠なものであるということを実感いたしております。私ども受賞施設一同は、今回の地域創造大賞受賞の栄誉を誇りとして、この賞の趣旨に応えるべく、今後とも芸術・文化による地域振興やまちづくりをさらに推進してまいる所存でございます」という決意を込めた謝辞をいただきました。
地域創造大賞審査委員会の田村孝子委員長からは、受賞4施設への講評をいただくとともに、「(今回の受賞は)設置者である自治体と、施設の運営に携わる皆様が、いつ終わるかわからないコロナ禍にもかかわらず、それぞれの施設の役割をきちんと捉え、ぶれずに運営していらっしゃる結果だと思います。最後に皆様へお願いがあります。大切だと言われ、取り組みは盛んに行われていますが、日本で少し遅れているものがあります。それは、子どもたちへの良質な事業です。ぜひ皆様のお知恵と情熱で、それぞれの地域の子どもたちが宝となるよう努めていただいて、施設の役割を果たしていただけるよう願っております」と今後の期待が寄せられました。
今回の賞は、受賞された施設のみならず、日頃からそれらの施設を支え、文化・芸術による地域づくりに参加していただいている地域の皆様のご協力に対する感謝を込めて贈られるものです。心よりお祝い申し上げるとともに、今後のさらなるご活躍を期待しています。
•調布市せんがわ劇場[東京都調布市]
•茅ヶ崎市美術館[神奈川県茅ヶ崎市]
•東海市芸術劇場[愛知県東海市]
•滋賀県立文化産業交流会館[滋賀県]
●地域創造大賞審査委員会
◎委員長
•田村孝子[文化ジャーナリスト、前公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長]
◎委員長代理
•吉本光宏[株式会社ニッセイ基礎研究所 研究理事(社会研究部 芸術文化プロジェクト室長兼務)]
◎委員
•熊倉純子[東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科長 教授]
•小林真理[東京大学大学院人文社会系研究科 教授]
•坪池栄子[株式会社文化科学研究所 編集プロデューサー]
•仲道郁代[ピアニスト]
•柳沢秀行[公益財団法人大原美術館 学芸統括]
•山本信一郎[一般財団法人地域創造 理事長]
地域創造大賞に関する問い合わせ
総務部 三田
Tel. 03-5573-4184