2021年11月15日(月)・16日(火)の2日間、令和4年度リージョナルシアター事業の実施予定団体と派遣アーティストが集まり、事業についてのオリエンテーションやディスカッション、企画打ち合わせを行う研修会を開催しました。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、Zoomによるオンライン研修会でしたが、今回は対面で研修会を開催することができました。
この事業では、地域の課題やホールの展望などを踏まえながら、住民等を対象にしたワークショップや学校へのアウトリーチ等、地域独自のさまざまなプログラムを、派遣アーティストと実施団体が協働して企画することができます。研修会には、令和4年度事業実施予定の7団体から事業担当者12名が参加し、地域やホールがやりたいこと、課題、演劇的手法を使ったワークショップの効果や可能性などを、事業担当者と派遣アーティストとの対話を通して共有することのできる2日間となりました。
研修会の初日は派遣アーティストと事業担当者の顔合わせを行った後、当事業のアドバイザーである内藤裕敬さんのワークショップを体験しました。絵を見てタイトルをつけたり、音楽を聴いた感覚を絵にしてみたりして、参加者が自由に想像して遊ぶという“教えないワークショップ”の効果を体感してもらいました。その後「事例紹介」として、派遣アーティストとアドバイザーから、ワークショップ事例やこれまでの成果や苦労、事業担当者の役割や心構えについてお話いただきました。参加者からの質疑応答も同時に行い、ワークショップを継続していくことの重要性やコロナ禍で工夫した事例等についても話が及びました。
2日目は前日のオリエンテーションを踏まえて、派遣アーティストと事業担当者による企画打ち合わせを行いました。それぞれのホールのミッションや地域課題を基に、その地域ならではのプログラム実現に向けて熱心な話し合いがグループごとに行われました。最後にグループごとの打ち合わせ経過の報告を行い、研修会は終了となりました。
今後、実施予定団体は、来年度の企画実施に向けて地域課題や地域資源のリサーチを続けながら、派遣アーティストとの打ち合わせを行っていきます。各地域で行われる来年度の企画実施にご期待ください。
令和4年度「リージョナルシアター事業」
◎派遣アーティスト
- 多田淳之介(東京デスロック主宰、演出家)
- 田上豊(田上パル主宰、劇作家・演出家)
- 有門正太郎(有門正太郎プレゼンツ主宰、演出家・俳優)
- 福田修志(F’s Company代表、劇作家・演出家)
- ごまのはえ(ニットキャップシアター代表、劇作家・演出家・俳優)
◎アドバイザー
- 内藤裕敬(南河内万歳一座座長、劇作家・演出家)
- 岩崎正裕(劇団太陽族代表、劇作家・演出家)
◎実施予定団体
- 山形県鶴岡市(荘銀タクト鶴岡)
- 山形県酒田市(酒田市民会館 希望ホール)
- 福島県白河市(白河文化交流館コミネス)
- 横浜市(横浜市市民文化会館 関内ホール)
- 静岡県島田市(島田市民総合施設プラザおおるり)
- 大阪府泉大津市(あすとホール)
- 徳島県(徳島県郷土文化会館 あわぎんホール)
問い合わせ
芸術環境部 栗林・田中
Tel. 03-5573-4124