文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりおよび文化芸術関係者の広域的な連携強化を目的として、都道府県が主催する研修会に対し、地域創造が講師を派遣する地域創造セミナー事業。今年度は北海道からスタートし、道内の14市町から受講者が集まりました。
北海道の地域創造セミナーでは、長野県文化政策課文化振興コーディネーターの野村政之さんに「AIR(アーティスト・イン・レジデンス)におけるアーティストの役割と地域の戦略」をテーマに講演いただきました。
まず「域外のアーティストが、地域に滞在して創作活動をする」というAIRの特色と、アーティストから見たAIR(よい環境で芸術活動を高める)と地域から見たAIR(観光、施設利用など地域振興策の一環)の違いを整理していただきました。そして長野県で開催されたNAGANO ORGANICAIRの事例紹介では、地域の文化資源や多様な担い手を可視化し、アーティストと地域をマッチングするコーディネーターの重要性を説くなど、演劇制作者と行政職員の2つの顔をもつ野村さんならではのお話を伺いました。
受講者からは「実務で出合う事例や課題とマッチする内容だった」「ホスト側、アーティスト側、両方の立場の話が聞けて興味深かった」などの声が寄せられました。今年度は、千葉県、福井県、岩手県でも地域創造セミナーを開催予定です。
「地域創造セミナー」に関する問い合わせ
芸術環境部 梅村・藤原
Tel. 03-5573-4066