青森県弘前市
弘前れんが倉庫美術館
〒036-8188 弘前市吉野町2-1
Tel. 0172-32-8950
https://www.hirosaki-moca.jp/
◎2020年7月11日オープン
明治・大正期に酒造工場として建設され、1997年まで倉庫として使用された建物を改修して生まれた美術館。歴史を重ねてきた風合いを残しつつ、煉瓦建築の耐震性を高め、巨大な倉庫空間を活かした天井高15mの展示室やロフト状になった2階展示室などを設ける。
弘前市ではかねてから市民の美術館整備の要望が多く、煉瓦倉庫でも地域ボランティア主体の現代美術展などが行われてきた。こうした動きを背景に、市は2015年に煉瓦倉庫の土地・建物を取得し、中心街の活性化を狙って美術館運営に乗り出した。
運営担当者のエヌ・アンド・エー(株)は、「サイト・スペシフィック(場所性)」という考え方を中心に据える。例えば、作家にこの美術館のために新たに作品制作をしてもらい、展示後に購入して地域に根ざしたコレクションを形成する。こうした取り組みを継続し、美術館が地域の文化創造の拠点となることを目指す。
[オープニング事業]Thank You Memory ─醸造から創造へ─
[施設概要]展示室5室、貸出用スタジオ3室、市民ギャラリー、ライブラリースペース(延床面積3,089㎡)
[設置者]弘前市
[運営者]エヌ・アンド・エー(株)
[設計者]田根剛
©Naoya Hatakeyama
山形県三川町
三川町子育て交流施設「テオトル」
〒997-1321 三川町大字押切新田字桜木8-1
Tel. 0235-64-8310
https://www.town.mikawa.yamagata.jp/town/teotle/teotleopen.html
◎2020年7月1日オープン
子育てしやすい環境の充実と定住人口の拡大を図るため、地域交流、子育て支援、学童保育の3つの要素を合わせた複合施設として開館。
地域交流を目的とした「集いのエリア」は町民の演奏会や発表会等、さまざまな活動の拠点として多目的ホールを完備。子育て支援機能を有する「歩みのエリア」には、ガラス張りで開放感のある交流スペース、大型遊具が設置されたあそびのスペースなどがあり、子育てに関する相談や保護者同士の交流等を促進し、支援機能の充実を図っている。「学びのエリア」では、学習室の一部を子どもたちの学習の場として活用するなど、学童保育機能を備えている。
一般利用者はもちろん、子育て世代や児童の利用等、各年代が利用する場として、“ハートフル”な拠点施設を目指していく。
[オープニング事業]竣工記念公演
[施設概要]多目的ホール(350席)、会議室1・2、うんどう兼ジョブサポートスペース(132㎡)、あそびのスペース1・2、学習室1・2・3
[設置・管理・運営者]三川町
[設計者]本間利雄設計事務所
和歌山県海南市
海南nobinos
〒642-0002 海南市日方1525-6
Tel. 073-483-8739
https://kainan-nobinos.jp/
◎2020年6月1日オープン
中心市街地の賑わいの創出を目的として、旧市役所跡地に開館した複合施設。図書館機能を核としながらも、市民活動・生涯学習活動支援機能、子育て支援機能、広場のほか、スターバックスコーヒーも出店しており、従来の図書館のイメージにとらわれず、普段読書が目的でない人を図書館に呼び込む、本当の意味での読書促進を目指す「新しいカタチの図書館」となっている。
図書館には、子どもがぶつかっても怪我をしないクッション性の高い書架に約5万冊の絵本を開架し、児童書のコーナーや小説、実用書、マンガなど親しみやすい図書を中心に揃えた一般書コーナーがある。また、発表会やイベントなど幅広く利用できる約250席のノビノスホールをはじめ、防音機能、ボルダリングのある多目的室、会議室のほか、音楽練習室も備えており、多様なニーズへの対応が可能。
今後も地域、利用者と共に成長し、賑わいを創出する海南市のシンボルとなる施設を目指す。
[施設概要]図書館、ノビノスホール(約250席)、多目的室3室、会議室2室、音楽練習室
[設置者]海南市
[管理・運営者]TRC海南
[設計者](株)東畑建築事務所