京都市
京都市京セラ美術館
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124
Tel. 075-771-4334
https://kyotocity-kyocera.museum/
◎2020年5月26日リニューアルオープン
昭和8(1933)年に創建された現存する日本最古の公立美術館建築である京都市美術館。約3年にわたる工事休館を経て、2020年5月に通称を「京都市京セラ美術館」として新たに開館した。
今回のリニューアルでは、費用負担を抑えるためにネーミングライツ制度を導入、京セラ株式会社による支援を得る。貴重な歴史的建築は保存しつつ、展示・収蔵スペースの不足など機能面における課題の解消や、岡崎地域の活性化を担い、人々が行き交う施設となるための整備が進められた。
また、今後のコレクションの充実を図るためメインエントランスを地下1階に移し、大規模なスペースを要する現代美術など多彩な展示が可能となる「東山キューブ」の新設や、収蔵庫の増床など、美術館としての機能を強化するとともに、より開かれた施設として生まれ変わっている。
[オープニング事業]開館記念展「京都の美術 250年の夢」「杉本博司 瑠璃の浄土」
[施設概要]東山キューブ(約1,000m2)、南回廊(約1,000m2)、ザ・トライアングル(約67m2)ほか
[設置・管理・運営者]京都市
[基本設計者]青木淳・西澤徹夫設計共同体
兵庫県宝塚市
宝塚市立文化芸術センター
〒665-0844 宝塚市武庫川町7-64
Tel. 0797-62-6800
https://takarazuka-arts-center.jp
◎2020年6月1日オープン
宝塚ファミリ―ランドの面影を残す旧公園跡に、文化・芸術に親しむセンターエリアと、自然にふれる庭園エリアから成る複合施設を整備。宝塚文化創造館や手塚治虫記念館などの文化施設が隣接する立地を生かし、市中心部の文化ゾーンを形成する。
2階のメインギャラリー、1階のサブギャラリー、アトリエのほか、天井が高く大型オブジェの展示などを行えるキューブホール、文化・芸術や植物、宝塚市に関する図書を紹介するライブラリーなどを配置。また、庭園エリアでは、宝塚植物園時代の植栽や大池、石造りの欄干などの風景を継承し、四季折々の植物とともに町の記憶にふれることができる。庭園ではイベントの実施も可能で、幅広い世代がアートと自然を気軽に楽しみ、交流できる場を目指す。
[オープニング事業]開館記念展「宝塚の祝祭Ⅰ─Great Artists in Takarazuka─」
[施設概要]メインギャラリー(545m2)、キューブホール(176m2)、おおやね広場、メインガーデンほか
[設置者]宝塚市
[管理・運営者]宝塚みらい創造ファクトリー
[設計者](株)東畑建築事務所・(株)地域計画建築研究所・E-DESIGN設計共同体
長崎県雲仙市
愛の夢未来センター
〒854-0302 雲仙市愛野町乙526-1
Tel. 0957-36-0616
http://www.city.unzen.nagasaki.jp/info/prev.asp?fol_id=28177
◎2019年11月4日オープン
総合支所、公民館、図書室、文化施設、防災の機能を兼ね備えた複合施設。整備計画策定の参考とするための市民ワークショップを複数回重ねるなど、市民と協同して完成に至った。
1階は愛野総合支所、教育委員会愛野駐在、愛野図書室。図書室の蔵書数は旧愛野図書室の約4倍の4万3千冊からスタートしており、親子で読み聞かせのできる「おはなしの部屋」や学習室も設置されている。
2階のホールにはリハーサル室、研修室、調理室、和室が併設されるなど付帯施設も充実。小さい子ども連れでもイベントの観覧ができる親子席も備えられている。またリハーサル室は防音機能を備え、イベント出演者だけでなく、市民も楽器やダンス、コーラスなどの練習に使用が可能となっている。
今後も市民サービスの向上や文化芸術活動・生涯学習の推進を図り、交流と賑わいを創出するまちづくりの拠点となることが期待されている。
[オープニング事業]雲仙太鼓まつり
[施設概要]ホール(598席)、リハーサル室、研修室3室ほか
[設置・管理・運営者]雲仙市
[設計者](株)山下設計