一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

岩手県陸前高田市

陸前高田市民文化会館(奇跡の一本松ホール)

〒029-2205 陸前高田市高田町字館の沖77
Tel. 0192-22-9666
https://www.takata-cityhall.jp​​​​​​​

 

◎2020年4月11日オープン

 

東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市民会館と陸前高田市中央公民館が、市民会館機能と中央公民館機能を併設した複合施設として再建され、震災から9年1カ月後にオープンした。
会館の愛称は地元の各種団体の代表者や高校生、中学生らでつくる選考委員会が、865点の応募作品の中から選考。津波に耐えて残ったことで復興への象徴として全国的に知られる「奇跡の一本松」にちなんで名付けられた。
640席のホールは旧市民会館時代と同じく舞台奥行きや舞台袖を広げ、オーケストラコンサートをはじめ多彩なイベントに対応できる設計となっており、緞帳には「奇跡の一本松」が描かれれている。
そのほかにも実習室や和室、防音構造の練習室も備え、文化芸術および生涯学習の場として、そして市民と協働して広く世界へ陸前高田の「想い」を発信する拠点として、市民に愛される施設を目指していく。
[オープニング事業]陸前高田市民文化会館開館記念コンサート
[施設概要]ホール(640席)、ルーム1・2・3、和室、練習室、実習室ほか
[設置者]陸前高田市
[管理・運営者](株)共立メンテナンス
[設計者]NTTファシリティーズ/関・空間設計共同体

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山形県山形市

やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)

〒990-0828 山形市双葉町1-2-38
Tel. 023-664-2220
https://yamagata-bunka.jp/​​​​​​​

 

◎2020年5月13日オープン

 

文化芸術活動、多様な交流、県の魅力発信の拠点として、県内最大規模のホール、県産品を扱うカフェやアンテナショップを備えた複合文化施設。県民に愛着を感じてもらうため、建設作業体験などのプレ企画を工夫。コロナ禍の影響で約2カ月遅れての開館を迎えた。
大ホールは、プロセニアム形式と音響反響板形式の両方に対応し、オーケストラピットの設営も可能。10室ある楽屋や舞台裏のラウンジなど出演者用の設備も充実しており、ホールの響きは演奏家から好評を得ている。なお、山形組子や米沢織、山形緞通、天童木工などの山形の技や、反響板や館内の壁面に使われる県産木材など、施設全体で県の魅力を表現。建物が囲む広場ではマルシェも実施できる。
充実した設備を活かして地域全体のにぎわい創出と交流人口の拡大を目指す。
[オープニング事業]新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」、合唱の祭典ほか
[施設概要]大ホール(2,001席)、スタジオ1(175m2)・2(193m2)ほか
[設置者]山形県
[管理・運営者]みんぐるやまがた
[設計者](株)本間利雄設計事務所

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Topics 文化・芸術活動を通して地域活性化を図る大分市「アートレジオン推進事業」

2020年4月1日、旧大分市立野津原中部小学校の一部がアトリエとしてオープンした。2018年3月に閉校した小学校が、大分市における「アートレジオン推進事業」の取り組みのひとつとして利活用されることとなった。
この事業は、人口減少や少子高齢化が進む周辺地域に大分市内外からアーティストを呼び込み、アートイベントや制作活動等を通して文化・芸術の振興を図るとともに、地域住民との交流を促進することで地域の活性化に繋げることを目的としている。事業の柱は「アートイベントの開催等による地域の活性化」と「アーティストの移住・定住促進」。アトリエ利用アーティストや地域おこし協力隊と協力し、過疎が進む地域でのアートイベントの開催などを行っている。
アトリエとしてオープンした旧野津原中部小学校では、広々とした教室を一部屋まるごと使用できるため、大きな作品の制作も可能。アーティストは、自然に囲まれた環境の中で創作活動を行いながら、地域住民との交流を図り、アトリエの公開や作品展示、ワークショップ等を実施する。2018年5月から同じくアトリエとして活用されている旧大志生木小学校も含め、文化・芸術活動を中心として、地域交流や地域の活性化に繋がる拠点となることが期待されている。

●旧野津原中部小学校
[所在地]〒870-1211 大分市大字竹矢2108-1
Tel.097-537-5663(大分市文化振興課)

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大分市中心部から車で30分ほどの野津原地区に立地する

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