一般社団法人 地域創造

令和3(2021)年度「リージョナルシアター事業」研修会報告

 令和3年度リージョナルシアター事業の実施予定団体と派遣アーティストが集まり、事業についてのオリエンテーションやディスカッション、打ち合わせを行う研修会が、2020年11月16日(月)・17日(火)の2日間にわたって開催されました。
 今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、実施予定団体の担当者、派遣アーティスト、地域創造を繋ぐ研修会をオンラインで開催することに決定し、初めての試みとしてZoomによる研修会を実施しました。
 研修会には、令和3年度事業実施予定の5団体(秋田県、福井県大野市、静岡県島田市、静岡県掛川市、熊本県荒尾市)から16名が参加し、当事業の趣旨や可能性を共有する2日間となりました。
 地域の課題やホールの展望などを踏まえながら、住民等を対象にしたワークショップや学校へのアウトリーチを行う当事業では、派遣アーティストと実施団体が協働しながらプログラムをつくり実施していきます。今回の研修では、地域・ホールのやりたいことや抱える問題意識、また演劇的手法を使ったワークショップの効果や可能性などを、事業担当者と派遣アーティストで共有するための対話を中心として進められました。またオンラインでは長時間の交流が難しいことを鑑み、研修会前に一度Zoomを活用して実施団体と派遣アーティストの「顔合わせ」を行い、事前にお互いの人となりを知る時間を設けました。
 研修会の初日はまず事業説明を行ったのち、「事例紹介」と称して派遣アーティスト5名とアドバイザー2名に、ワークショップ事例やこれまでの成果や苦労、事業担当者の役割や心構えについてお話いただきました。プログラムの自由度が高い演劇ワークショップならではの楽しさや難しさ、また継続することの重要性にも話が及んだほか、コロナ禍での実施例についてもふれる場面があり、参加者たちは自らの地域やホールに照らし合わせながら考えをめぐらせることになりました。
 2日目は前日のオリエンテーションを踏まえて、派遣アーティストと実施予定団体による企画打ち合わせが行われました。それぞれのミッションや課題を基に、その地域ならではのプログラム実現に向けて熱心な話し合いがグループごとで行われました。
 今回はオンライン研修という初めての取り組みでしたが、事業担当者以外も研修の様子を見ることができるなど思わぬ利点もありました。実施予定団体の来年度の企画実施にご期待ください。

 

●令和3(2021)年度「リージョナルシアター事業」
◎派遣アーティスト
•多田淳之介(東京デスロック主宰、演出家)
•田上豊(田上パル主宰、劇作家・演出家)
•有門正太郎(有門正太郎プレゼンツ主宰、演出家・俳優)
•福田修志(F’s Company代表、劇作家・演出家)
•ごまのはえ(ニットキャップシアター代表、劇作家・演出家・俳優)
◎アドバイザー
•内藤裕敬(南河内万歳一座座長、劇作家・演出家)
•岩崎正裕(劇団太陽族代表、劇作家・演出家)
◎実施予定団体
•秋田県
•福井県大野市
•静岡県島田市(島田市民総合施設プラザおおるり)
•静岡県掛川市(掛川市二の丸美術館、掛川市ステンドグラス美術館)
•熊本県荒尾市(荒尾総合文化センター)
•※北海道大空町
•※大阪府枚方市(枚方市総合文化芸術センター)
•※福岡県久留米市(久留米シティプラザ)
※は令和2年度からの延期団体のため、研修会には不参加。

 

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Zoom研修会の様子

 

◎問い合わせ
芸術環境部 藤原・宮下
Tel. 03-5573-4124

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