夏フェス以降も全国各地で開催されている多彩なアートプロジェクトを紹介します。
※開催地の北から順に掲載。
[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。
(は地域創造助成事業)
青森県青森市
10月5日~12月1日
青森EARTH2019:いのち耕す場所─農業がひらくアートの未来
青森の大地に根差したアートの可能性を探求するシリーズ企画。今回のテーマは食糧生産の営みや社会の礎である「農業」。現代アーティストの作品を中心に近代の芸術家、青森の子どもたちの版画作品、農具や「農の思想家」安藤昌益らをジャンル横断的に展覧し、農業とのコラボレーションを通して現代アートの“いま”を見つめる。
[会]青森県立美術館
[問]青森EARTH2019展実行委員会事務局
Tel. 017-783-3000
千葉県松戸市
11月16日、17日
科学と芸術の丘 2019
クリエイターや芸術家による滞在制作など、クリエイティブなまちづくりを進めてきた松戸市が開催する、科学・芸術・自然をつなぐ国際フェスティバルの2回目。「Citizensof the Future」をテーマに展覧会やトークなどを開催する。参加作家の市原えつこと田所淳は、主会場である水戸藩主・徳川昭武の住まい「戸定邸」(国の重要指定文化財)からのインスピレーションをもとに新作を発表。
[会]戸定邸、松雲亭、戸定が丘歴史公園
[問]松戸市文化観光国際課
Tel. 047-366-7327
横浜市
9月20日~11月4日
黄金町バザール2019 ─ニュー・メナジェリー
かつて違法な特殊飲食店が軒を連ねていたまちをアートの力で再生するフェスティバル。12回目となる今回は、まち中で展開されるアートだからこそ生まれる人と人、人とアートの関係に注目。8カ国15組のアーティストが滞在制作した作品をまちの各所に展示するほか、通年実施しているアーティスト・イン・レジデンスに関わる4つの企画から、黄金町で生まれるアートを紹介する。
[会]京急線日ノ出町駅~黄金町駅間高架下スタジオ ほか
[問]黄金町エリアマネジメントセンター
Tel. 045-261-5467
神奈川県小田原市
11月23日~12月1日
おだわら城町アートプロジェクト「記憶のノゾキミ」
小田原城下町の歴史的建造物や商店街の空き店舗を会場に、作品の展示やパフォーマンスを展開するアートプロジェクト。現代アートを通して地域社会に小さな変化をもたらすことを目的としている。今回は、公募などで選ばれた美術作家4組による展示・インスタレーションに加え、美術作品や景色と絡み合うダンスパフォーマンスも行われる。
[会]小田原市中心市街地(オービックビルほか)
[問]おだわら文化事業実行委員会(小田原市文化政策課)
Tel. 0465-33-1709
長野県上田市
9月21日~12月22日
上田街中演劇祭2019
9月から12月にかけて街中で上演される演劇祭。今年は会場のひとつである元銭湯「竹乃湯」で上演する劇団を公募するなど、さらに地域で活動する劇団の応援に力を入れた。アーティスト・イン・レジデンスは、昨年より多く2つの作品を上演する。今年も招聘劇団と地元劇団を同じ土俵で紹介し、地元の演劇シーンの活性化を図る。
[会]犀の角、竹乃湯、別所神社神楽殿
[問]一般社団法人シアター&アーツうえだ
Tel. 0268-71-5221
静岡県島田市
11月1日~4日
第5回ささま国際陶芸祭
2011年、「小さな村から世界へ発信」をテーマに始まり、年々注目を集める陶芸祭。招待作家によるデモンストレーションなどを間近で学べる前半と、笹間地域の民家や廃校での作品展示や体験イベントを行う後半で構成され、21カ国68名の作家が参加する。島田市博物館別館では、これまで寄贈された作品の展示会を同時開催するなど、陶芸を通した地域の交流が行われる。
[会]島田市山村都市交流センターささま ほか
[問]ささま国際陶芸祭実行委員会(山村都市交流センターささま内)
Tel. 0547-54-0661
静岡県掛川市
10月24日~11月10日
原泉アートプロジェクト HARAIZUMI ART DAYS!~泉とともに~
掛川市の北部、原野谷川の周りで泉とともに育まれてきた「原泉」地区を舞台に、2週間にわたり作品展示やパフォーマンスが行われる。アートを楽しみながら作品と深く対峙することで地域を感じてほしいという思いから、滞在制作による作品が空き家や旧茶工場、山間など約10カ所に散りばめられ、すべてのアート作品を投げ銭形式で楽しめる。
[会]旧掛川市JA原泉支所ほか
[問]原泉アートプロジェクト
haraizumiart@gmail.com
兵庫県川西市、猪名川町、大阪府豊能町、能勢町
10月26日~11月24日
のせでんアートライン2019「避難訓練」
兵庫県と大阪府をまたぐ能勢電鉄(のせでん)の沿線地域とアーティストが一体となってつくる2年に一度の芸術祭。今回のテーマは、日常のさまざまな困難や災難と向き合う中で、進むべき経路をアートを通して指し示すことを意味した「避難訓練」。アーティストが沿線地域に着想を得て制作した作品を展示する。会期中は公募で選ばれた地域の団体も沿線でさまざまな活動を展開する。
[会]川西能勢口駅・能勢電鉄妙見口駅~能勢妙見山の一帯ほか
[問]のせでんアートライン妙見の森実行委員会
info@noseden-artline.com
神戸市
9月13日~11月24日
六甲ミーツ・アート 芸術散歩2019
六甲山を舞台に展示される現代アート作品をピクニック気分で周遊しつつ楽しめる展覧会。2010年の初開催から今年で10回目となる。ドローイング作品を展示する俳優の浅野忠信やイラストレーター・宇野亞喜良、現代美術家・榎忠をはじめ過去最多の42組が出展するほか、神戸三宮・新神戸からの直行バスを運行し、ガイド付きで作品を巡るオフィシャルツアーを初開催。
[会]六甲ガーデンテラス、六甲オルゴールミュージアム、六甲有馬ロープウェー(六甲山頂駅)ほか
[問]六甲ミーツ・アート 芸術散歩2019事務局
Tel. 078-891-0048
奈良県御所市
11月2日~10日
WSMA(ワズマ)~REBIRTH~
歴史ある木造家屋などを利用して、毎年行われているアーティスト・イン・レジデンス形式のイベント。国内外で活躍する現代アーティストを招聘し、作品制作を通して地元住民との交流を行っている。今年は“REBIRTH”をテーマに、3会場で普段見ることのないアーティストの制作現場を見て回ることができる。
[会]岸本邸元酒蔵、青果市場跡、西川邸など御所市役所近辺
[問]アーティストインレジデンス開催実行委員会(御所市まちづくり推進課)
Tel. 0745-62-3001
鳥取県鳥取市
10月24日~11月17日
BeSeTo演劇祭26+鳥の演劇祭12
BeSeTo演劇祭は、演劇によって日本・中国・韓国の人たちの心を繋ぐことを目的に各国持ち回りで開催している国際演劇祭。日本開催の今回は、国内外のハイレベルでユニークな舞台作品や地域コミュニティの作品を上演している「鳥の演劇祭」との一体開催。5つの会場でさまざまな国の作品が上演されるほか、子どもも楽しめるプログラムや、カフェやショップ、地域体験メニューなども充実。
[会]鳥の劇場ほか鳥取市鹿野町内各所
[問]「BeSeTo演劇祭26+鳥の演劇祭12」問合せ窓口(鳥の劇場内)
Tel. 0857-84-3612
岡山市
9月27日~11月24日
岡山芸術交流2019
3年に一度開催される国際現代美術展。今年はフランス人作家のピエール・ユイグをアーティスティックディレクターとして迎え、岡山城・岡山後楽園エリアの歴史文化施設を会場に、9カ国18組の作家による約40点を展示。AIや科学技術を取り入れた作品も多数展示する。徒歩で回遊可能なコンパクトな会場配置で、まち歩きも楽しめる。
[会]旧内山下小学校、岡山市立オリエント美術館、岡山城、林原美術館 ほか
[問]岡山芸術交流実行委員会
Tel. 086-221-0033
高知県いの町
11月12日~12月1日
イノビエンナーレ(令)
いの町の新たな価値を見出す場やコミュニティーになることを目指す、アートイベント。古民家や空き家などを活用した作品展示、パフォーマンスのほか、いの町紙の博物館では「夜の紙博」も開催。また今年は、地域資源による観光とアートの相乗効果を期待し、椙本神社・秋の大祭でオブジェクト展示も行う。
[会]いの町紙の博物館、いの町商店街周辺の古民家、空き家、倉庫など約10会場
[問]イノビ実行委員会
Tel. 090-4336-7138
高知県黒潮町
11月15日~18日
第25回潮風のキルト展
「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」をコンセプトに、ありのままの風景を作品とする「砂浜美術館」の秋の企画展。砂浜沿いの松原に、公募のキルト作品を“ひらひら”と展示するほか、審査員Patch-Work-Lifeと同館インスタグラムのコラボ展、小さなお茶会や琴の演奏会も。風、光、らっきょう畑の花など、一期一会な自然の作品も楽しめる。
[会]砂浜美術館(入野松原)
[問]NPO砂浜美術館事務局
Tel. 0880-43-4915