本事業は、都道府県と連携し、地域での演奏活動を通じて創造性豊かな地域づくりに資することを目的としており、令和元(2019)・2(2020)年度は長野県で実施しています。今年度は、「なぜ今アウトリーチか~子どもが輝くアートのちから~」と題したセミナーを、7月24日に松本市内のキッセイ文化ホールで開催しました。県内7市町村の担当者を含む約20名が参加し、アウトリーチの実際と可能性についての理解を深めました。
冒頭では、平成29(2017)・30(2018)年度の鹿児島セッションでコーディネーターを務めた演出家の田上豊さんによる、演劇の手法を取り入れたワークショップが行われ、体を動かしながらアウトリーチプログラムづくりの基礎を学びました。
また、鹿児島セッションに派遣されたトリオ・リラ(ピアノトリオ)による、アウトリーチの実演も行われ、参加者からは「アウトリーチの現場の様子がよくわかった」と好評を得ました。
実演後のトークセッションでは、「子どもたち全員が音楽を楽しめるアウトリーチプログラムを考えた。ただ演奏するだけでなく、子どもたちに参加してもらう方法を模索した」と、効果的なアウトリーチを実現するため、時間を掛けてプログラムをつくり上げた様子が語られました。
今年度は、8月から11月にかけて、市町村公演の実施自治体の募集および派遣アーティストの募集を行います。また、来年度は、6日間にわたる派遣アーティストの研修を経たのち、秋から冬にかけて県内市町村で小学校などへのアウトリーチやコンサートを行う予定です。
●「公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業」に関する問い合わせ
芸術環境部 渡辺
Tel. 03-5573-4185