事業の枠組みを変更~わかりやすくシンプルな事業体系および対象経費の拡大により柔軟な事業展開が可能に~
公共ホール音楽活性化事業(通称:おんかつ)は平成10(1998)年度より昨年度までの21年間で延べ370団体が実施してきました。その間、公共ホール音楽活性化支援事業(通称:おんかつ支援)に加え、発展継続事業、発展継続支援事業、文化庁連携事業など、さまざまな事業展開をしてきましたが、現行のおんかつ事業およびおんかつ支援事業等を見直し、令和2(2020)年度以降新たな枠組みで事業を実施します。仕組みをわかりやすくシンプルなものとするとともに、対象団体および対象経費を拡大することで、実施団体においては現行の仕組みよりも柔軟な事業展開が可能となります。また、過去に当該事業を実施した団体も一定の条件のもとで改めて参加できるようになりました。
公共ホール音楽活性化事業[導入プログラム]
現行のおんかつ事業から事業内容の変更はありませんが、おんかつ未実施の市町村等に加えて、管理運営者の変更や同一団体内での担当者の変更によるノウハウの蓄積が失われてしまった経験市町村等でも、一定の条件を満たせば実施可能となります。
公共ホール音楽活性化支援事業[支援プログラム]
現行のおんかつ支援事業、発展継続事業、発展継続支援事業、文化庁連携事業を一本化し、原則として最大5カ年までに限り実施可能となります。助成対象経費を上限100万円とし、地域交流プログラムのアクティビティに加えて公演に係る直接経費も対象となり、1年目は2/3、2年目以降は1/2(従来は1/3)を支援します。対象団体は、これまでの経験団体となりますが、過去の実績や提出いただく計画書から判断し、予算の範囲内で選定します。また支援プログラムに申請した場合でも、実施状況によっては導入プログラムからの実施を推奨することもあります。
令和2(2020)年度「公共ホール音楽活性化事業・支援事業」実施団体募集
新たな仕組みによる公共ホール音楽活性化事業・支援事業の実施団体を募集します。公共ホールの利活用の促進やホールスタッフの企画・制作能力の向上、創造性豊かな地域づくりにぜひ活用ください。概要については、下記表でご確認ください。
募集締切:9月20日(金)必着
- 各事業の実施要綱および申込書等は、当財団のウェブサイト「様式箱」→「公共ホール音楽活性化事業」各事業に掲載します。
「公共ホール音楽活性化事業(導入プログラム)」に関する問い合わせ
芸術環境部 永田
Tel. 03-5573-4069
onkatsu*jafra.or.jp(*を@にかえてご利用下さい。)
「公共ホール音楽活性化支援事業(支援プログラム)」に関する問い合わせ
芸術環境部 渡辺
Tel. 03-5573-4185
2020・2021年度「公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)」登録アーティストが決定しました
●齊藤 一也(さいとう かずや)[ピアノ]
1990年山梨県生まれ。東京藝術大学附属高校、同大学を経て、パリ国立高等音楽院ピアノ科第一課程、第二課程を最高成績で修了。現在ベルリン芸術大学ソリスト科修士課程に在籍中。東京音楽コンクール最高位、日本音楽コンクール第2位をはじめ、カンピージョス、マッサローザ国際コンクールなどで優勝。また、ロン・ティボー、マリアカナルス、サンタンデールなどの著名な国際コンクールでも入賞している。
●石上 真由子(いしがみ まゆこ)[ヴァイオリン]
日本音楽コンクールなど、国内外のコンクールで優勝・受賞。海外の音楽祭にも多数出演。長岡京室内アンサンブル、アンサンブル九条山メンバー。Ensemble Amoibeシリーズ主宰。MusicDialogueアーティスト。CHANEL PygmalionDays室内楽アーティスト。京都コンサートホール登録アーティスト。日本コロムビアよりCD「ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ」好評発売中。
●梅津 碧(うめつ みどり)[ソプラノ]
山形県出身。青山学院大学英米文学科卒業。東京音楽大学声楽演奏家コースを首席で卒業。ウィーン、プライナー音楽院を首席で修了。ウィーン国立音楽大学オペラ科に在籍。シェーンブルン劇場『魔笛』(夜の女王)、日生劇場『魔笛』(パパゲーナ)、東京オペラ・プロデュース『ロメオとジュリエット』(ジュリエット)ほか、国内外にて数々のオペラ、コンサートに出演。高い歌唱力と自然な演技で好評を博する。
●竹多 倫子(たけだ みちこ)[ソプラノ]
第47回日伊声楽コンコルソ第1位および歌曲賞受賞。第82回日本音楽コンクール第1位および岩谷賞受賞。伊・オルヴィエート第20回国際声楽コンクール『蝶々夫人』部門、蝶々夫人役で優勝。2015年伊・マンチネッリ歌劇場・『蝶々夫人』蝶々夫人役、2017年日生劇場・オペラ『ルサルカ』ルサルカ役等出演。平成26年度文化庁新進芸術家海外研修生。平成29年度第28回五島文化財団オペラ新人賞受賞。
●新野 将之(にいの まさゆき)[打楽器]
国立音楽大学卒業。イタリア国際打楽器コンクール、チェジュ国際金管打楽器コンクール、日本国際打楽器コンクールにて最高位を受賞。クラシック音楽に留まらず、パントマイムや朗読を取り入れた多彩なパフォーマンスを展開しており、テレビ等のメディアにも出演している。米国ハニーロック社から自作曲を出版しているほか、海外のコンクールにて審査員を務めるなど国際的に評価されている。
●實川 風(じつかわ かおる)・高橋 ドレミ(たかはし どれみ)[ピアノデュオ]
2人のソリストによるピアノデュオ。それぞれの高度な技術とアンサンブルの経験を活かし、室内楽としての4手連弾・2台ピアノ作品の魅力を追究している。“ピアノデュオのイメージが変わった”“オーケストラのように立体的に聴こえてくる”など、各地での演奏会にて好評を博している。