岩手県大槌町
大槌町文化交流センターおしゃっち
〒028-1117 上閉伊郡大槌町末広町1-15
Tel. 0193-27-5181
http://www.town.otsuchi.iwate.jp/gyosei/
◎2018年6月10日オープン
東日本大震災で大きな被害を受けた大槌町の中心である御社地(おしゃち)周辺にあった旧御社地ふれあいセンターと町立図書館等を一つに集約してオープンした復興のシンボル的施設。面積の98%が森林である町の特色を表すように、多くの県産木材を使用して建造。多目的ホールやキッチン付きの会議室、スタジオなど多彩な施設を備え、地元に親しまれるコミュニケーション拠点を目指している。ほかにも震災の記憶と教訓を後世に伝える役割を担う「震災伝承展示室」を設置。被災状況や復興の歩みを町民の証言を基に、犠牲になった町民の人柄などを聴き取った回顧録「生きた証(あかし)」から6 人を取り上げて紹介しており、多くの人が繰り返し訪れることができるように展示内容を定期的に入れ替える予定。また多目的ホールでは、被災と復興の概要を映像で説明し、町役場が被災して行政機能が停止しても、住民同士の共助が有効に働いたことを伝えていく。
[オープニング事業]佐渡裕&スーパーキッズと大槌町民楽団とのジョイントコンサートほか
[施設概要]多目的ホール(136席)、会議室、図書館、レッスン室ほか
[設置者]大槌町
[管理・運営者]大槌町
[設計者]前田・近代・中居・TOC異業種特定建設共同企業体
山形県鶴岡市
荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)
〒997-0035 鶴岡市馬場町11-61
Tel. 0235-24-5188
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/bunka/bunka/tact/
◎2018年3月18日グランドオープン
旧鶴岡市文化会館(1971年開館)を立て替えてオープンした新文化会館。外観は複数の屋根と壁が柔らかく重なった特徴的な形状で、周囲への圧迫感を和らげ、周辺の街なみと調和を図り、ホール内も屋根と同様の曲線のイメージでデザイン。大ホールは東北では珍しいワインヤード型で、生音の響きにこだわり、客席とステージの距離をできるだけ近くなるようつくられている。また中心市街地の鶴ヶ岡城址の文化財が立ち並ぶ観光スポットに位置するため、催事がない時も観光客や市民に“いこいの場”として利用してもらいたいという思いから、回廊型のエントランスホールは常時開放され、庄内藩校致道館を借景とした広場的な空間となっている。旧施設では市民利用が多く、貸館を中心とした運営だったが、今後はアウトリーチや普及事業にも力をいれていく予定。
[オープニング事業]「NHK交響楽団こけら落とし公演」ほか
[施設概要]大ホール(固定1, 120席、多目的鑑賞室15席)、小ホール(247m2)、練習室(2 室)、会議室(2室)ほか
[設置者]鶴岡市
[管理・運営者]鶴岡市
[設計者]妹島・新穂・石川共同体
Topics 八戸市中心街に新たな魅力スポットがオープン
八戸市の観光・文化スポットとして定着した「八戸ポータルミュージアム はっち」の正面に、新たな交流施設「八戸まちなか広場 マチニワ」が7月にオープンした。ガラスの屋根で覆われた開放的な広場で、小路や周りの建物内の通路を経由すると、各方面へ通り抜けることができるなど、大型店舗の撤退などで厳しい状況にあった八戸の中心市街地の回遊性を高める狙いがある。施設内には、青森県出身のアートディレクター森本千絵さんが監修したシンボルオブジェ「水の樹」や、市民ワークショップで植えた植栽などを配置し、自然を感じられる空間となっている。椅子やテーブルが置かれ休憩や交流のスペースとして使えるほか、階段の段差を活かしたスペースはステージとしても利用ができる。
開館前からこの新しい施設をどのように活用したいか市民ワークショップを開催し、出されたアイディアを運営方針の参考としたほか、実際にどのように施設や備品が使えるのか施設利用説明会をほぼ毎日開催。すでに、大型ビジョンを活用したe-sportsや全天候型の広場であることを活かしたクラフト市やフードを販売するマルシェなどさまざまなイベントを開催予定。今後は向かいにある「はっち」とも連携しながら、街なかの賑わいを生み出していくことが期待される。
●八戸まちなか広場 マチニワ
[開館]2018年7月21日
[所在地]〒031-0032 青森県八戸市大字三日町21-1
Tel. 0178-22-8228
http://hacchi.jp/machiniwa/