一般財団法人地域創造の平成30年度の事業計画が決定しました。今年度も文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを図るため、以下のような事業を実施してまいります。今後ともより一層のご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
研修交流事業
公立ホール・劇場の職員や自治体の文化担当職員の方々を対象とした研修事業「ステージラボ」を、今年度は7月に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールを会場に実施します。公立美術館の職員等を対象としたオーダーメイド型の「公立美術館地域展開型研修事業」は、札幌芸術の森美術館と熊本県立美術館を会場に各館数回ずつ実施します。
また、市町村長および文化行政担当幹部職員を対象とした「市町村長セミナー」(4月・千葉市、11月・大津市)、「文化政策幹部セミナー」(今年秋を予定)を実施し、地域における文化・芸術活動についての理解を深めていただきます。
演劇の手法を使ったワークショッププログラムを行う「リージョナルシアター事業」は、9団体で実施し、それぞれの地域の課題に取り組みます。
公共ホール等活性化支援事業
「公共ホール音楽活性化事業」(通称:おんかつ)は、今年度は11団体で実施します。おんかつ経験館が自主的に取り組む企画を支援する「おんかつ支援事業」には16団体、文化庁の芸術家派遣事業と連携した「文化庁連携事業」には9団体が参加します。また、普及啓発プログラムでは、都道府県が県内の市町村と連携し、アウトリーチ事業を普及することを目的に開催している「アウトリーチフォーラム」については、2か年度事業の2年目を迎える鹿児島県で市町村公演を、1年目の秋田県でシンポジウムを実施します。
「公共ホール現代ダンス活性化事業」(通称:ダン活)は、今年度は15団体[Aプログラム(地域交流プログラム)11団体、Bプログラム(市民参加作品創作プログラム)3団体、Cプログラム(公演プログラム)1団体]で実施します。また、ダン活経験館が自主的に取り組む企画を支援する「ダン活支援事業」には2団体が参加します。
複数の公共ホールが共同・連携して演劇作品の上演を行う「演劇ネットワーク事業」は、8月から2月にかけて7団体で実施します。
「邦楽地域活性化事業」は広島県で開催。県内3市で地域交流プログラムを展開します。
公立美術館活性化事業のうち「市町村立美術館活性化事業」では、「小杉放菴記念日光美術館所蔵 絵画で国立公園めぐり─巨匠が描いた日本の自然」が4月より廿日市市、瀬戸市、小金井市、釧路市を巡回。「公立美術館共同巡回展開催助成事業」では、2か年プログラムの「創立100周年記念 国画創作協会の全貌」展が9月より笠岡市、和歌山市、新潟市、単年度プログラムの出版100年記念「有島武郎『生れ出づる悩み』と画家・木田金次郎」展が7月より府中市、ニセコ町、岩内町、地域連携展「おおいた美術散歩」が10月より大分市、宇佐市、臼杵市、中津市を巡回します。
助成プログラムのうち、「地域の文化・芸術活動助成事業」では、創造、連携、研修の3つのプログラムで、計149団体に対し助成します。
また、「地域伝統芸能等保存事業」では、地方フェスティバル事業、映像記録保存事業、保存・継承活動支援事業の3事業で、計32団体に対し助成します。
調査研究事業
平成30年度は、「公立文化施設の管理運営状況における実地調査(仮)」の実施を予定しています。公立文化施設の現地調査等を行い、その成果をとりまとめます。
地域創造フェスティバル/地域伝統芸能まつり
今年の「地域創造フェスティバル」は、東京芸術劇場で7月31日と8月1日の2日間で開催します。おんかつ支援、ダン活の登録アーティストによるプレゼンテーションのほか、各種セミナー等を開催します。
また、今年で19回目を迎える「地域伝統芸能まつり」は2月にNHKホールで開催します。日本各地で脈々と受け継がれている地域伝統芸能と古典芸能を一堂に会して紹介する貴重な機会です。
研修交流事業および公共ホール等活性化支援事業につきましては、下記のスケジュールもご参照ください。また各事業の詳細は、適宜、本紙「財団のお知らせ」および当財団ウェブサイトで告知しますので、併せてご活用ください。