平成29年度「地域創造大賞(総務大臣賞)」の表彰式が1月19日、東京・グランドアーク半蔵門で行われました。この賞は、地域創造設立10周年を記念して、地域における文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰する総務大臣賞として創設されたものです。これまでに103施設が表彰され、その活動は広く全国に紹介されています。14回目となる今年度は全国から7施設の受賞が決定し、小倉將信総務大臣政務官ご臨席の下、表彰式が行われました。
主催者である一般財団法人地域創造の板倉敏和理事長の挨拶に続き、表彰状・盾の授与が行われました。また、小倉政務官からは、「こうした地域に密着した文化・芸術活動の取り組みは、地域力の強化につながるものであり、人々が地域で支え合う社会の構築に大きく貢献していただいていると考えています」(政務官代読)という野田聖子総務大臣の祝辞が披露されました。
受賞施設を代表し、河内音頭発祥の地であり、芸術文化振興プランにより「芸術文化のあふれるまちづくり」を推進してきた八尾市の田中誠太市長より、「八尾市は本年4月に市制施行70周年を迎えるとともに、中核市へ移行致します。また、この度、受賞いたしましたプリズムホールも開館30周年を迎えます。本市では“まちは人やおは人”を理念に掲げ、子どもたちはその存在を大切に感じてくれる家族や地域に守られて心豊かに育ち、大人は生涯にわたって生きがいを感じ、人と人が心でつながり活躍できるまちづくりを進めています。プリズムホールにおいてもたくさんの文化的な取り組みを行ってきましたが、芸術の素晴らしさを伝えるとともに、そこで新たな仲間と得た経験は人生を力強く生きていくための糧となっています。このように公立文化施設は、人々をつなぎ、元気づけ、創造力を発揮させて、その地域の未来を輝かせる、すなわちより良い地域コミュニティの再生に大きな役割を果たすものです。私たち受賞施設一同はこの栄誉を励みとして、人と人が心でつながり活躍できるまちづくりをさらに推進してまいります」という決意を込めた謝辞をいたただきました。最後に田村孝子委員長から各受賞施設についての講評が行われました。
今回の賞は、受賞された施設のみならず、それらの施設を支え、文化・芸術による地域づくりに参加していただいている地域の皆様のご協力に対する感謝を込めて贈られるものです。心よりお祝い申し上げますとともに、今後のさらなるご活躍を期待しています。
●平成29年度地域創造大賞(総務大臣賞)受賞施設
•北上市文化交流センター さくらホール[岩手県北上市]
•中新田バッハホール[宮城県加美町]
•大泉町文化むら[群馬県大泉町]
•東京都美術館[東京都]
•大田区民プラザ[東京都大田区]
•八尾市文化会館(プリズムホール)[大阪府八尾市]
•伊丹市立音楽ホール(伊丹アイフォニックホール)[兵庫県伊丹市]
●地域創造大賞審査委員会
•委員長
田村孝子(文化ジャーナリスト、公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)
•委員長代理
加藤恒夫(一般社団法人芸術資源マネジメント研究所 代表理事)
•委員
板倉敏和(一般財団法人地域創造 理事長)
熊倉純子(東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科 教授)
小林真理(東京大学大学院人文社会系研究科 教授)
坪池栄子(株式会社文化科学研究所 編集プロデューサー)
仲道郁代(ピアニスト)
柳沢秀行(公益財団法人大原美術館 学芸課長)
吉本光宏(株式会社ニッセイ基礎研究所研究理事(芸術文化プロジェクト室長))
*五十音順