平成29年度「地域創造大賞(総務大臣賞)」受賞施設が決定しました。
今年度で14回目となる地域創造大賞は、地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰するものであり、その活動を全国に広く紹介することによってさらなる活性化を図ることを目的としています。
◎平成29年度地域創造大賞(総務大臣賞)表彰式
[日時]2018年1月19日(金) 14:00~
[会場]グランドアーク半蔵門
北上市文化交流センター さくらホール│岩手県北上市
“まちの文化広場”として地域に活力
ガラス張りの公園のような大空間に、ホール、離れのように点在する練習室等があるユニークな複合文化施設。日常生活の中で遊べる施設を目指し、アートNPO法人と連携して運営。市民の文化活動拠点となるとともに、地元演奏家による音楽会、子どもの舞台芸術体験事業など育成にも力を入れ、まちの文化広場として地域に活力をもたらした。
[運営]一般財団法人北上市文化創造
[開館]2003年
中新田バッハホール│宮城県加美町
旧・中新田町が設置したパイプオルガンを備えた日本初の町営クラシック専用ホール。合併した新町による「音楽と福祉のまちづくり」の拠点として再出発し、音楽専門学校を誘致するとともに、市民オーケストラの育成、無料のサタデーモーニングコンサート、幼稚園・小中学校へのアウトリーチなど、クラシック音楽による地域再生を推進した。
[運営]加美町
[開館]1981年
大泉町文化むら│群馬県大泉町
“まちの文化広場”として地域に活力
大ホール棟、展示ホール棟、資料館等で構成された複合文化施設。ヴァイオリニストの古澤巌が町民と交流する看板音楽会を25年継続。楽器を無償貸与するヴァイオリン教室、各種体験講座、ダンス団体等の発表会など町民の文化活動を支援し、ボランティアを育成するなど、まちの文化広場として地域に活力をもたらした。
[運営]公益財団法人大泉町スポーツ文化振興事業団
[開館]1989年
東京都美術館│東京都
©田邉 剛
“すべての人に開かれた美術館”として新境地
東京府美術館として大正15年に開館した日本初の公立美術館。2012年の大規模改修に伴い事業をリニューアル。“すべての人に開かれた美術館”としてアートの入口になるプログラムに力を入れ、休館日を活用した障がい者のための鑑賞会、アート・コミュニケータによる「とびらプロジェクト」など、美術館の新たなあり方を提示した。
[運営]公益財団法人東京都歴史文化財団
[開館]1926年
大田区民プラザ│東京都大田区
文化による“新しい絆の育成”を支援
区民のための駅前複合施設。大都市圏にありながら区民に身近な施設として、落語、ジャズ、映画の定期鑑賞会を開催。また、地元劇団との連携により公演やワークショップなど演劇に親しむ「下丸子演劇ぷろじぇくと」を立ち上げ。地域が一体となり劇場版おばけ屋敷や映画制作に取り組むなど、文化による新しい絆の育成を支援した。
[運営]公益財団法人大田区文化振興協会
[開館]1987年
八尾市文化会館(プリズムホール)│大阪府八尾市
“マネージメント力”で活力あるホール運営を実践
第2次芸術文化振興プランによる「芸術文化のあふれるまちづくり」の拠点施設。職業芸術団体と準フランチャイズ契約を結び、質の高い鑑賞事業と普及事業を展開。吹奏楽や河内音頭などの地域文化を振興するとともに、アートマネージメント人材の育成にも力を注ぎ、マネージメント力で活力あるホール運営を実践した。
[運営]公益財団法人八尾市文化振興事業団
[開館]1988年
伊丹市立音楽ホール(伊丹アイフォニックホール)│兵庫県伊丹市
音楽による“多文化理解”に貢献
市民のための音楽広場。伊丹シティフィルハーモニー管弦楽団、伊丹市吹奏楽団、伊丹市民混声合唱団、伊丹市少年少女合唱団、伊丹市民オペラの拠点。開館当初から音楽人類学の専門家とともに世界の民族音楽をコンサートや講座で紹介する「地球音楽プログラム」をプロデュースするなど、長年にわたり音楽による多文化理解に貢献した。
[運営]公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団
[開館]1991年