前号に続き、夏フェス以降も全国各地で開催されている多彩なアートプロジェクトを紹介します。
北海道白老町 9月9日~17日
飛生芸術祭 2017「僕らは同じ夢をみる─」
2009年に開催し、今年で9年目を迎える芸術祭。旧飛生小学校の木造校舎と周辺の森を会場に、来場者を含め皆が“夢”を共有できるような空間を目指す。会期中は森で一昼夜を過ごす「TOBIU CAMP」をはじめ、旧校舎の教室を使用した奈良美智の個展、「飛生の森プロジェクト」で7年かけて取り組んできた森で展覧会を実施。
[会]飛生アートコミュニティー
[問]飛生芸術祭実行委員会 contact*tobiu.com(*を@に変えてご利用下さい)
群馬県中之条町 9月9日~10月9日
中之条ビエンナーレ2017
自然豊かな里山や歴史ある温泉街に滞在して、地域とアーティストが共に歩むことで舞台をつくってきた芸術祭。6回目となる今年は163組の国内・海外アーティストが参加。4月より町内数カ所でアーティスト・イン・レジデンスが行われ、教育プログラムにも積極的に取り組み、学生や地域住民との共同企画が多数実施される。
[会]中之条町内各所
[問]中之条ビエンナーレ実行委員会事務局 Tel. 0279-75-3320
埼玉県東松山市 9月1日~2018年1月31日
ひがしまつやま芸術祭2017
東松山市のさらなる芸術文化の創造発展を願う芸術祭。音楽や舞踊、演劇、芸能、美術、文芸、パフォーマンス、映像・放送、生活文化など多彩なジャンルで市民らによる企画が一同に集まり、まちを盛り上げる。芸術祭事務局が自主的に実施する音楽祭や美術展も。
[会]東松山市内各所
[問]東松山文化まちづくり公社 Tel. 0493-24-6080
横浜市
第1部:創作 5月27日~9月30日
第2部:発表 10月7日~9日
第3部:展示 11月8日~2018年1月27日
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017
2014年、障害者とアーティストの協働による祭典がスタート。市民間の相互補完力を養い、誰もが暮らしやすい街づくりの実現を目指す。前身はアーティストと福祉施設の出会いによる次世代型ものづくり「横浜ランデヴープロジェクト」、手作り雑貨ブランド「SLOW LABEL(スローレーベル)」。今回テーマ「sense ofoneness とけあうところ」のもと、アート、パフォーマンスなど多分野での表現を試みる。
[会]象の鼻テラス・象の鼻パーク
[問]ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017事務局 Tel. 045-661-0602
横浜市 8月4日~11月5日
黄金町バザール2017─Double Façade 他者と出会うための複数の方法
横浜市中区黄金町エリアを舞台に開催されるアートフェスティバル。10回目の今回はゲストキュレーター制により、窪田研二が参加。「他者性」や「多様性」をテーマとした作品展示を中心に、今回は参加アーティストと地域住民によるプロジェクトも行うことで、アートとコミュニティの出会いの可能性を探る。
[会]京急線日ノ出町駅~黄金町駅間 高架下スタジオ ほか
[問]黄金町エリアマネジメントセンター Tel. 045-261-5467
石川県珠洲市 9月3日~10月22日
奥能登国際芸術祭2017
能登半島の最先端に位置し、日本の生活文化の集積として、キリコなどの祭りの風習が今も残る珠洲市で初めて開催される芸術祭。国内外から参加する39組のアーティストと珠州に眠るポテンシャルを掘り起こし、日本の「最涯」から「最先端」の文化の創造を試みる。
[会]珠洲市全域
[問]奥能登国際芸術祭実行委員会 Tel. 0768-82-7720
長野県茅野市 9月9日~10月22日
縄文アートプロジェクト2017
茅野市で初開催の「八ヶ岳JOMONライフフェスティバル」に関連して、茅野市民館開館10周年でのプロジェクトを引き継ぎ2回目となる。前回、詩を公募して生まれた『縄文のうた』を平原綾香と市民合唱団が共に歌うほか、藤森照信による竪穴式茶室制作・公開、縄文文化の創造性をテーマにしたアートや衣食住に関する多彩なイベントを行う。
[会]茅野市民館ほか市内各所
[問]茅野市民館 Tel. 0266-82-8222
三重県亀山市 9月24日~10月15日
亀山トリエンナーレ2017
三重県唯一の公募型現代アートの芸術祭。2008年から毎年開催されてきた現代美術のイベントを「亀山トリエンナーレ」として、2回目の開催となる。今年は100名を超える国内外のアーティストが参加予定で、若手作家の作品発表の場でもあり、登竜門となっている。タブレットやスマートフォン向けの会場マップも公開。
[会]亀山市東町商店街ほか
[問]亀山トリエンナーレ2017実行委員会 Tel. 090-8950-3011
亀山市文化スポーツ室 Tel. 0595-84-5079
神戸市 9月16日~10月15日
神戸開港150年記念「港こうと都KOBE芸術祭」
開港150年を記念し、アートを通じて神戸港という“資源”の魅力を再認識する芸術祭。船に乗って作品を鑑賞できるなど、会場の特徴を生かした鑑賞方法や展示方法を展開。市民チームで結成された「神戸アートクルー」が広報活動をはじめ、独自の鑑賞ルートを紹介するマップの作成、まちあるきガイドなどのおもてなしを行う。
[会]神戸港、神戸空港島
[問]港都KOBE芸術祭実行委員会 Tel. 078-322-6490
奈良県 9月1日~11月30日
国文祭・障文祭なら2017
奈良県で「第32回国民文化祭・なら2017」「第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会」が全国で初めて一体開催される。9月~11月の3カ月間にわたり、県内全39市町村で障害のある人とない人が一体となってイベントを盛り上げ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックへとバトンを繋いでゆくことを目指す。
[会]奈良県全域各所
[問]国文祭・障文祭なら2017実行委員会事務局 Tel. 070-2287-3419