地域創造では、全国の市町村長を対象に、文化・芸術による地域づくりへの理解を深めていただくための「市町村長特別セミナー」を年2回実施しています。今年度の2回目は滋賀県大津市にある全国市町村国際文化研修所との共催により、文化・芸術に関する講演と音楽アウトリーチを身近に経験していただくミニコンサートを実施しました。
今回は、4月24日に千葉市の市町村アカデミーで開催された市町村長特別セミナーに引き続き、地域創造石川善朗常務理事の講演で「地域の文化振興~地域創造の施策を中心に~」と題し、文化・芸術の役割と人材育成、行政や公立施設等を取り巻く環境について、地域創造が取り組むさまざまな活動を踏まえ紹介しました。
ミニコンサートでは、平成18年度より地域創造の登録アーティストとなったサクソフォン四重奏、カルテット・スピリタスが登場。松原孝政さん、波多江史朗さん、松井宏幸さん、東涼太さんによるサクソフォンカルテットは、全国の小学校などでのアウトリーチやコンサートを通じて音楽の魅力を発信し続けています。
コンサートには他のセミナー受講者も含め80人を超える方が参加。「音楽レストラン」と題し、身近な“カツ丼”をモチーフにして、「特定の音域がないと卵のないカツ丼みたい」と、他の人の音を尊重して演奏することの大切さなどをユーモアたっぷりに説明されました。普段間近で音楽を聴くことのない受講者の雰囲気は徐々にほぐれていき、最後には会場全体が大いに盛り上がって終了しました。受講生からは「このような事業を自分の自治体でも取り入れていきたい」などの声が挙がっていました。