一般社団法人 地域創造

夏休み子ども企画カレンダー

恒例の「夏のフェスティバル特集号」の季節となりました。話題の大型企画から定番イベントまで、一挙にご紹介します。

 

ジャンル別に、開催地、日程、事業名、事業内容の順に掲載しています。[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。(finger.gifは地域創造助成事業)

 

音楽・演劇・ダンス

岩手県盛岡市 8月1日~6日

こどもエンゲキ体験・はじめの一歩!夏組スペシャル!もりげき×先人記念館~えらい人、頭いい人、すごい人、おひとよしな人、ダメな人~

小学3年生以上を対象とした演劇講座。今年は盛岡市文化振興事業団設立20周年記念の連携事業として、盛岡劇場と盛岡市先人記念館のコラボ企画として開催。記念館で紹介している明治期以降に活躍した盛岡ゆかりの先人のエピソードを元に、グループでの芝居づくりを体験、最終日に発表公演を行う。

[会]盛岡劇場タウンホール、盛岡市先人記念館
[問]盛岡劇場・河南公民館 Tel. 019-622-2258

宮城県塩竈市 7月29日、30日

からだを動かすワークショップ夏休み編
「塩竈に耳をすます、そしてわたしたちは小さな旅をする」

身体を動かす楽しみや自分らしい表現を発見する小学生対象のワークショッププログラム。ファシリテーターをダンサー・磯島未来が務め、昨年度から通年の定期講座としてスタート。今回は夏休み編として、子どもたちが塩竈市内の商店街や歴史建造物などを巡って、地元の文化や歴史をリサーチしながら学び、受け取ったものを身体を使って表現する。

[会][問]塩竈市杉村惇美術館 Tel. 022-362-2555

福島県白河市 8月5日

親子でオーケストラと遊ぼう!~仙フィルが白河にやってくる~

長年ファミリーコンサートなどに実績のある仙台フィルハーモニー管弦楽団(田中祐子指揮)を招き、クラシック音楽を身近に感じてもらうプログラム。本格的なコンサートのほか、仙フィルメンバーの指導による管・弦楽器体験、大ホールステージでの指揮者体験など、本物にふれることによってクラシック音楽の魅力を再発見してもらう。

[会][問]白河文化交流館コミネス Tel. 0248-23-5300

さいたま市 7月29日

埼玉会館ファミリー・クラシック
夏休みオーケストランド!

東京交響楽団と飯森範親、朝岡聡のナビゲートにより毎夏開催している体験型コンサート。今年は4月にリニューアルオープンした埼玉会館で2年ぶりに開催される。持参した楽器や歌でオーケストラと共演したり、指揮にチャレンジしたり、クラシックにより親しめるよう工夫を凝らしている。恒例の“こどもソリスト”とオーケストラの共演では、さいたま市在住の中学3年生・西本裕矢君(第70回全日本学生音楽コンクール全国大会中学校の部第2位)が、ピアノ協奏曲の名作を披露する。

[会]埼玉会館
[問]埼玉県芸術文化振興財団 Tel. 048-858-5500

千葉市 7月8日~8月6日

中学・高校生のための舞台スタッフ体験講座~みんなでツクル・アイドルライブ~finger.gif

エンタテインメント業界の第一線で活躍しているクリエイターに舞台づくりに必要なスタッフワークを学ぶプログラム。AKB48の衣装制作やスタイリングなどを手がけているオサレカンパニーと協力し(特別講師は前AKB48総支配人の茅野しのぶ氏)、衣装・メイク・ヘアーの3コースに分かれて講座を受講。最終日にアイドルライブ制作スタッフの一員として舞台づくりを体験する。

[会]千葉市文化センター
[問]千葉市文化振興財団 Tel. 043-221-2411

東京都豊島区 8月5日~16日

としまアート夏まつり2017
子どもに見せたい舞台vol.11
おどる童どうわ話 『まほうのゆび』finger.gif

毎夏豊島区内の各施設で展開している「としまアート夏まつり」のプログラムとして上演しているオリジナル舞台公演。今年はダンスカンパニーCHAiroiPLIN(チャイロイプリン)主宰でコンドルズのダンサーとしても活躍しているスズキ拓朗を振付・演出に迎え、ロアルド・ダールの童話「魔法のゆび」をモチーフにした、子どもも大人も楽しめるダンスエンタテインメント作品を創作。

[会][問]あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター) Tel. 03-5391-0751

東京都武蔵野市 8月5日、6日

TOKYOこども演劇フェスティバル2017『ヒカリの王国』

演劇を通して、自分を表現することや人と関わることの楽しさを体験してもらうことを目的に昨年スタートした企画(東京都後援事業)。各地で児童演劇などのプログラムを手がける「こども演劇プロジェクトN.G.A.」代表の久米伸明が、すべてのキャストを小学生だけで演じることを想定して書き下ろしたオリジナル作品を昨年に続き上演。42役×4チーム、合計168人のキャストを全国から募集、約1カ月間の稽古を経て舞台に立つ。

[会]武蔵野芸能劇場
[問]TOKYOこども演劇フェスティバル製作委員会 Tel. 050-3636-1538

横浜市 7月22日~8月6日

KAATキッズ・プログラム2017
『不思議の国のアリス』finger.gif

年間を通して良質な児童向け公演を提供している「KAATキッズ・プログラム」。夏期は宮本亜門芸術監督演出によるミュージカル『ピノキオ~または白雪姫の悲劇~』など4本を上演。メインとも言える『不思議の国のアリス』はダンサー・振付家の森山開次の演出・振付による新作。ダンサーの辻本知彦や島地保武をはじめ、三浦直之(脚本)、松本淳一(音楽)、ひびのこづえ(衣裳)ら著名なクリエイターが集結し、大人も子どもも楽しめるファンタジックなダンス作品となっている。

[会][問]KAAT神奈川芸術劇場 Tel. 045-633-6500

石川県金沢市 7月28日~8月26日

親子謡・子供狂言教室

加賀藩前田家の庇護など古くから能楽が盛んな地で、子どもたちにふるさとの伝統芸能である能楽により親しむことができる機会を提供する夏期ワークショップ。宝生流の能楽師らを講師に招き、『高砂』『竹生島』などの謡を親子で学ぶ「親子謡教室」、『柿山伏』や小舞謡などで狂言の基礎を体験する「子供狂言教室」の2プログラムを実施。なお7月~8月の毎週土曜に開催している夏期公演「観能の夕べ」(高校生以下無料)でも上演前に能楽体験を実施している。

[会][問]石川県立能楽堂 Tel. 076-264-2598

長野県松本市 7月30日

THE鍵盤フェスタ!~あなたはどのケンバンがお好き?~

ホールが所有する3種類の鍵盤楽器(パイプオルガン、チェンバロ、ピアノ)の魅力をわかりやすく紹介する恒例の夏休みプログラム。コンサートでは各楽器の仕組みや音色の違いをプロの演奏者がトークと名曲の演奏で紹介。同じ曲の弾き比べや珍しい3種類のアンサンブルも披露される。体験コーナーでは3つの楽器をすべて弾くことができ、パイプオルガン内部見学も実施される。

[会][問]松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール) Tel. 0263-47-2004

京都市 7月23日~8月11日

夏休み芸術体験教室2017

夏休み期間中、小中学生や高校生に、伝統音楽や伝統芸能などに実際にふれ、楽しみながら学んでもらうプログラム。邦楽(箏・尺八)、日本舞踊、能楽(仕舞、笛・小鼓・大鼓・太鼓)を4~5日間じっくりと稽古を重ね、各教室ごとに成果を発表する。能楽は大江能楽堂の本舞台で公演を行う。

[会]京都芸術センター、大江能楽堂
[問]京都市芸術文化協会 Tel. 075-213-1003

堺市 8月19日

リズム☆パラダイス 2017

2014年から開催している0歳児から世界の打楽器が楽しめるフェスティバル。田島隆(タンバリン)、ギヨルギエウ三郷(パーカッション)、永田充(ダラブッカ)ら打楽器のエキスパートによるメインコンサートのほか、参加アーティストによる打楽器体験ワークショップや楽器づくり、ダンスワークショップなど、見て参加するバラエティに富んだ催しが行われる。

[会]堺市立東文化会館
[問]堺市文化振興財団 Tel. 072-228-0440

兵庫県尼崎市 8月5日、6日

ピッコロ劇団ファミリー劇場
〈音楽劇〉『赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス』

大人も子どもも楽しめる作品を上演するシリーズ「ファミリー劇場」の夏休み公演。作品は別役実(前ピッコロ劇団代表)が1986年に劇団円「こどもステージ」のために書き下ろし、以後も30年以上にわたって各地で上演され続けている児童演劇の名作。今回は振付に森田守恒、音楽に谷川賢作を迎え、谷川自らが演奏する音楽とお芝居のコラボレーションもみどころのひとつ。昨年に続き、視覚に障がいのある方の鑑賞をサポートする音声ガイド付きで上演。

[会][問]兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター Tel. 06-6426-1940

兵庫県西宮市 8月3日

子と親のはじめてのホール体験!
プリンセスコンサート

初めてホールでの音楽を鑑賞する子どもと家族に向けて、楽しめること、感動できる機会を提供するとともに、ホールでの鑑賞マナーも知ってもらうため今年新たに立ち上げた事業「アートforキッズ」の第1弾。“プリンセス”にまつわる音楽とクラシックの名曲を織り交ぜ、コロン・えりか(ソプラノ)、長富彩(ピアノ)が出演する。本公演直前には西宮少年合唱団によるウェルカムコンサートも。

[会]西宮市民会館アミティホール
[問]西宮市文化振興財団 Tel. 0798-33-3111

兵庫県豊岡市 7月17日、24日~28日

中・高生アートチャレンジ!
演劇ワークショップfinger.gif

中高生のコミュニケーション力、想像力、表現力を舞台芸術活動を通じて育成する事業「中・高生アートチャレンジ!」夏期恒例のワークショップ。前期(17日)は平田オリザ(豊岡市芸術文化参与)の下で演劇の基礎を学び、後期(24日~28日)では田上豊(田上パル主宰)を講師に迎え、短期集中ワークショップと発表公演を行う。照明や音響などスタッフワークも学べる。

[会]豊岡市民プラザ
[問]NPO法人コミュニティアートセンタープラッツ Tel. 0796-24-3000

北九州市 7月26日~30日

夏休み!子どもの劇場体験2017

演劇を体験する、またはプロの仕事にふれることで、子どもの頃から劇場や舞台芸術に親しんでもらうことを目的としたワークショップ。「演劇体験」コースでは、地域の演劇人と一緒に演劇を体験し自由な発想と感性を育む。「職場体験」コースでは、劇場裏方・表方の仕事を学び、実際の公演中にフロント係にも挑戦する。ほかにも「子供のためのシェイクスピア『リア王』」の鑑賞など、さまざまプログラムで劇場の素晴らしさを伝える。

[会][問]北九州芸術劇場 Tel. 093-562-2655

宮崎県宮崎市 7月30日、8月5日、12日、19日、20日

邦楽ワークショップ
「Let's 和の音♪」finger.gif

小中学生を対象とした2度目の邦楽普及事業。プロの演奏家から箏のお稽古を受けられる「はじめてのおけいこ」、箏・三味線・笙・小鼓・笛の中から1つの楽器を選んでじっくり体験できる「かじってみよう!」、5つの楽器を自由に触ることができる「ふれてみよう!」の3コースを実施。コンサートでは、講師とはじめてのおけいこ受講生が、このために創られた邦楽作品を演奏する。

[会][問]メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) Tel. 0985-28-3208

美術

さいたま市 7月15日~8月31日

くらべる古美術─見て考える美術のひみつ─

県指定文化財「太平記絵巻」や、「源平合戦図屏風」などの収蔵品を中心に、美術品を色や形、モチーフなどのテーマごとに比較しながら古美術のやさしい楽しみ方を紹介する。併せて県立久喜図書館や同館で講座を実施したり自由課題のヒントになるようなワークシートも用意する。

[会][問]埼玉県立歴史と民俗の博物館 Tel. 048-645-8171

横浜市 7月28日~8月6日

あざみ野こどもぎゃらりぃ 2017

さまざまなかたちでアーティストや表現に出会う子どものための展覧会。12回目の今年はアーティストユニット「パンタグラフ」の考案した仕組みを使って7組のアニメーション・絵本作家がつくった《アニメーション・ターンテーブル》など、動かすと絵が動く作品を数多く展示するほか、ワークショップで山内小学校5年生がたち“大切なもの”を撮影した写真が、自分の言葉を添えて展示される。また最終日には現在瀬戸内海の豊島を拠点に活躍中の夫婦ユニット「ウサギニンゲン」による映像と音楽のライブショーが行われる。

[会][問]横浜市民ギャラリーあざみ野 Tel. 045-910-5656

和歌山県和歌山市 7月8日~9月18日

なつやすみの美術館7
「すききらい、すき?きらい?」

夏休み中の子どもたちに積極的に足を運んでもらう、また大人と一緒に美術館を楽しんでもらうことを目的に開催している展覧会。7回目の今年は、テーマ「すききらい」について考えるきっかけとなるような時代もジャンルもさまざまな作品を幾つかの章に分けて展示。教職員を目指す和歌山大学の学生(たまごせんせい)が鑑賞をサポートするほか、ワークショップや「こどもギャラリートーク」など、より美術に親しんでもらえる事業を展開する。

[会][問]和歌山県立近代美術館 Tel. 073-436-8690

島根県浜田市 7月15日~9月24日

体験型現代美術 アートパレード展

現在活躍中の現代美術作家がキーワードをもとに制作した参加体験型の作品を紹介する夏期特別展。4名の作家(高橋綾、船原七紗、浅野耕平、関野宏子)が「アートパレード」をテーマに創作したメディアアートやインスタレーションなど、表現手法も形状も多様な作品により、展示室を進むと作品たちが大行進しているかのような空間を創出。決められた手法で体験するのではなく、子どもたちの想像を促し、体験の仕方を発見してもらう。

[会][問]浜田市世界こども美術館 Tel. 0855-23-8451

総合

東京都小金井市 7月22日、23日

小金井阿波おどり応援イベント
「えんにち」

小金井市で毎年開催される「小金井阿波おどり」の開催日に併せて実施している企画。地元の大学生(東京学芸大学、東京農工大学)や文化NPO団体の協力で、ワークショップや昔の遊び体験、落語鑑賞会など子ども向けの無料イベントを開催。

[会][問]小金井 宮地楽器ホール Tel. 042-380-8077

東京都小平市 8月27日

2017ルネこだいら夏休みフェスタ

夏休みの1日、ホール全館が子どもがアートに身近にふれるプログラムで溢れる事業。小平青少年吹奏楽団・小平こども劇場・会館の三者による実行委員会が年間を通じて準備・企画等に関わる。フィナーレを飾る同吹奏楽団と小平第六中学校箏曲部によるコンサートをはじめ、山本東次郎家による狂言鑑賞会、人形劇、大道芸、地元大学生(武蔵野美術大学、白梅学園大学)の協力によるワークショップなど、さまざまなジャンルの催しが館内各所で行われる。

[会][問]ルネこだいら(小平市民文化会館) Tel. 042-345-5111

神奈川県逗子市 8月6日

ホールオープンデー

ホールのことをよく知ってもらうイベントとして、好評を博し継続しているホール開放イベント。0才から楽しめる若手プロ吹奏楽団ブリッツフィルハーモニックウィンズのコンサート、女性のみにより伝承されるひとみ座乙女文楽公演をはじめ、ワークショップや手作り絵本ミニ展覧会など、親子で楽しめるバラエティに富んだプログラムが館内各所で行われる。

[会][問]逗子文化プラザホール Tel. 046-870-6622

静岡市ほか7市町 7月22日~10月28日(特別講座:7月22日、29日、8月19日)

ふじのくに子ども芸術大学2017

2011年にスタートした県内の小中学生を対象とした体験・創造講座。子どもたちが第一線で活躍する芸術家との交流を通じて、優れた文化・芸術に出合い、身近に親しむ機会を提供する。学長は作曲家の三枝成彰。日比野克彦や横山幸雄、向谷実、わたせせいぞう、ひびのこづえ、三ツ橋敬子ら各ジャンルのアーティストやクリエイターたちが講師を務める特別講座のほか、期間中は県内各地で文化団体等の企画による講座が開講される。

[会]グランシップ、富士市交流プラザ、クリート浜松ほか
[問]ふじのくに子ども芸術大学実行委員会(静岡県文化政策課内) Tel. 054-221-3340

TOPICS

筑波大学と連携した美術普及プログラムが10周年
夏休みアート・デイキャンプ&アートたんけん隊2017

 このプロジェクトは2008年、文化庁の「文化芸術による創造のまち」支援事業に採択されたことを契機として始まり、つくば市・つくば文化振興財団の芸術を通したまちづくりと筑波大学の地域貢献・社会貢献の想いが一体となった事業です。名称や内容、実施体制の変化を繰り返しながら、今年で10回目の開催を迎えます。
  プログラムは、筑波大学の大石膏室を主会場とした「写生会」と学内のアート作品を鑑賞する「アートたんけん隊」、写生会の作品を展示する「作品展」の3企画から成り、参加者はつくば市内を主とした近隣市町村の小・中・高校生。昨年度の写生会では2日間で延べ400人近くが参加し、日本有数の大きな石膏像のある部屋で、ダビデ像やニケ像、静物のモチーフを思い思いの画材を使って自由に楽しく描きました。また、筑波大学芸術系の先生や学生たちから個別にワンポイントアドバイスがもらえるほか、写生会の後に開催されるアートたんけん隊では、大学院生が探検(観賞)ツールを使いながら参加者をナビゲートします。ほかにも茨城県つくば美術館を会場とする作品展では、付き添いの保護者や未就学児の作品も含め、300数十点の作品を展示しています。
  「この写生会では上手だとか下手だとかは関係ありません。モチーフを良く見て一生懸命描いてほしい。描くことでも観ることでもいいので、絵や美術が好きな人になってほしいですね」と代表者の太田圭筑波大教授。アートに隠された楽しさや驚き、面白さなどが学べる2日間です。

 

茨城県つくば市 7月22日、23日

[会]筑波大学 体育・芸術エリア5C棟
[問]つくば文化振興財団 Tel. 029-856-7007
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/14271/14654/021144.html

 

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