平成28年度「地域創造大賞(総務大臣賞)」の表彰式が1月20日、東京・グランドアーク半蔵門にて行われました。この賞は、地域創造設立10周年を記念して、地域における文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰する総務大臣賞として創設されたものです。これまでに95施設が表彰され、その活動は広く全国に紹介されています。13回目となる今年度は全国から8施設の受賞が決定し、島田三郎総務大臣政務官ご臨席の下、表彰式が行われました。
主催者である一般財団法人地域創造の板倉敏和理事長の挨拶に続き、表彰状・盾の授与が行われました。また、島田政務官からは、「こうした地域の特色を活かした文化・芸術活動は、地域を活性化するとともに、新たな人の流れをつくりだしており、重要課題である地方創生の実現に大きく貢献していただいていると考えております」(政務官代読)という高市早苗総務大臣の祝辞が披露されました。
受賞施設を代表し、1日の乗降客数250万人超の池袋駅を抱える豊島区において文化創造都市を推進してきた髙野之夫区長より、「自治体における文化政策は、住民の生活・福祉・環境・教育・産業・まちづくり等、幅広い生活全般に関わるべきものであり、個別の施策として捉えるのではなく、都市政策あるいは都市デザイン全体に関わる総合的な政策として位置づけることが必要であると考えます。豊島区においても、『国際アート・カルチャー都市』を区の将来像に位置づけ、文化の力で日本のリーダーとなるとの心意気をもって、文化の施策充実に邁進していきたいと思っています。現在、旧庁舎跡地に新ホールを含めた8つの劇場を民間の力を活用しながら整備していますが、その新ホールについても皆様に評価していただけるよう、鋭意努力を重ねてまいりたいと存じます。これまでも、文化施策を横串とし、さまざまな都市における課題に取り組んでまいりましたが、この受賞を契機として、さらに文化を基軸としたまちづくりを推進してまいります」という決意を込めた謝辞をいたただきました。
今回の賞は、受賞された施設のみならず、それらの施設を支え、文化・芸術による地域づくりに参加していただいている地域の皆様のご協力に対する感謝を込めて贈られるものです。心よりお祝い申し上げますとともに、今後のさらなるご活躍を期待しています。
●平成28年度地域創造大賞(総務大臣賞)受賞施設
・砂川市地域交流センターゆう[北海道砂川市]
・八戸ポータルミュージアム(はっち)[青森県八戸市]
・豊島区立舞台芸術交流センター(あうるすぽっと)[東京都豊島区]
・ミューザ川崎シンフォニーホール[川崎市]
・愛知芸術文化センター[愛知県]
・なら100年会館[奈良県奈良市]
・笠岡市立竹喬美術館[岡山県笠岡市]
・宗像総合市民センター(宗像ユリックス)[福岡県宗像市]
●地域創造大賞審査委員会
・委員長
田村孝子(文化ジャーナリスト、公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)
・委員長代理
加藤恒夫(一般社団法人芸術資源マネジメント研究所 代表理事)
・委員
板倉敏和(一般財団法人地域創造 理事長)
熊倉純子(東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科 教授)
小林真理(東京大学大学院人文社会系研究科 教授)
坪池栄子(株式会社文化科学研究所 編集プロデューサー)
仲道郁代(ピアニスト)
柳沢秀行(公益財団法人大原美術館 学芸課長)
吉本光宏(株式会社ニッセイ基礎研究所 研究理事(芸術文化プロジェクト室長))
*五十音順