恒例の「クリスマス&年越し・新春企画特集」の季節となりました。定番のプログラムからユニークな企画まで、各地の取り組みを一挙にご紹介します。
は出演者(講師等)、は会場、は問い合わせ先です(は地域創造助成事業)。
クリスマス企画
●北海道滝川市 12月18日
たきかわ市民劇第5回公演
『クリスマス・キャロル』
2012年以来毎年制作されている市民参加音楽劇。当初から滝川出身の演出家・伊藤明子の指導により、舞台づくりに取り組んでいる。5回目の今年は6歳から大人まで総勢27人が出演。舞台美術や衣装、広報宣伝などにも市民スタッフが携わる。
たきかわホール
NPO法人空知文化工房 Tel. 0125-23-6005
●青森県八戸市 11月26日~12月25日
はっちのクリスマス2016
2011年の開館以来継続しているクリスマスを彩る企画。巨大イルミネーションツリー点灯や、市民の企画を公募して開催する展示&ワークショップ、ミニコンサート、スイーツイベントなど、連日多彩なジャンルの催しが行われる。
八戸ポータルミュージアムはっち Tel. 0178-22-8228
●さいたま市 12月18日
プラザノース de クリスマス
毎年好評を得ている、親子で楽しむクリスマスコンサート。埼玉県出身の東京藝大OBによるアンサンブル「Music Players おかわり団」の演奏で、お馴染みのクリスマスソングが0歳児から楽しめる。
さいたま市 プラザノース Tel. 048-653-9255
●埼玉県草加市 12月24日
オリジナル市民音楽劇 歌とダンスのファンタジーⅧ『メリー・クリスマス狂詩曲(ラプソディ)』
個人や団体の垣根を越えて市民の力を結集し、“音楽のまち”草加の新たな文化の担い手を育むことを目的に2009年にスタートした市民参加公演。8回目の今回は、サンタ会議で報告されるクリスマスに起こるさまざまな人間模様を、約180人の市民が演じる。歌やダンス、朗読などが融合した音楽劇とすることで、参加者がさまざまな芸術にふれる機会を提供している。
草加市文化会館 Tel. 048-931-9325
●東京都江戸川区 12月10日
山田和樹×東京混声合唱団「クリスマスコンサート」
~聖なる季節にあなたに贈るハーモニー~
内外で活躍中の若手指揮者・山田和樹と、彼が音楽監督を務める東京混声合唱団によるクリスマスコンサート。合唱の名曲やクリスマスソング、昔なじみの童謡などバラエティに富んだプログラム。山田が日本の伝統文化の掘り起こしと伝承に目を向けて選んだ柴田南雄『萬歳流し』はシアターピースの演出で演奏される。
江戸川区総合文化センター Tel. 03-3652-1106
●横浜市 12月11日
第32回小さな丘のメリークリスマス
市民ボランティアで構成された実行委員会との共同企画で、手づくりの暖かみのあるイベントとして地域で親しまれている伝統のクリスマスイベント。子どもたちがリコーダーや打楽器で参加できるクリスマスコンサートや、パネルシアター、クリスマスリースづくり教室などを実施。ギャラリーではクリスマスにちなんだ作品展も開催(12月8日~)。
横浜市大倉山記念館 Tel. 045-544-1881
石川県金沢市 12月23日
music@rt Season 10
「Merry Marubi Christmas」
オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)と金沢21世紀美術館が共同で開催しているコンサートシリーズ「music@rt」恒例のクリスマスバージョン。OEKメンバーやOEKエンジェルコーラス(少年少女合唱団)により、クリスマスにちなんだ名曲が美術館で奏でられる。
金沢21世紀美術館 Tel. 076-220-2811
●長野県松本市 12月16日
夜オルガンVol.5「オルガンが奏でるクリスマス~音楽と語りで紡ぐ~」
気軽にパイプオルガンの音色にふれることができるホールオルガニスト・原田靖子によるワンコインコンサートシリーズ。毎回多彩なゲストを招き、テーマにちなんだプログラムで開催している。今回は、クリスマス・キャロルや聖歌などクリスマスにちなんだオルガン音楽を集めてお届けする。
松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール) Tel. 0263-47-2004
●長野県軽井沢町 12月4日
軽井沢少年少女合唱団&軽井沢ファミリーオーケストラクリスマスコンサート
ホールで活動する軽井沢少年少女合唱団と軽井沢ファミリーオーケストラによる恒例のクリスマスコンサート。どちらのグループも年間を通じて練習に取り組み、ホールだけでなく近隣の施設やイベントでのお出かけ演奏会など積極的な活動を展開している。
軽井沢大賀ホール Tel. 0267-42-0055
●静岡市 12月23日
子どものためのコンサート クリスマス★コンサート《ミュージカルの世界》
今年は名曲『サウンド・オブ・ミュージック』を中心に、静岡音楽館AOIゆかりのアーティストたちがクラシックの名曲の数々を奏でる。通年で開催している教育プログラム「子どものための音楽ひろば」を受講する地元の小中学生たちも合唱で参加し、舞台に花を添える。
静岡音楽館AOI Tel. 054-251-2200
●名古屋市 12月25日
昭和文化小劇場 開館記念コンサート「Happy Christmas」
12月14日オープン予定の昭和文化小劇場の開館記念公演のひとつ。地元在住の音楽家や高校・中学校音楽部が出演し、聴き覚えのあるクリスマスソングやオペラ『ヘンゼルとグレーテル』の二重唱などを披露。未就学児も入場可能。
昭和文化小劇場 Tel. 052-751-6056
●愛知県春日井市 12月10日~25日
展覧会&ワークショップ wish a merry ぬくぬくChristmas!
文化フォーラム春日井のクリスマスを、美術家・堀口葵がプロデュース。思わず触れてみたくなるような幻想的な作品で、交流アトリウムの巨大空間を彩る。会期中毎日開催されるワークショップ「クリスマス飾りをつくろう!」では、家庭に眠るリボンやボタンなどの素材を使ってクリスマスにピッタリの飾りをつくり、作品はギャラリーに展示される。
文化フォーラム春日井
かすがい市民文化財団 Tel. 0568-85-6868
●愛知県知立市 12月16日~25日
パティオDEクリスマス2016
2000年の開館時から開催しているクリスマス事業。恒例の館内イルミネーションは、昨年に続き光の切り絵作家・酒井敦美とのコラボレーションで、幻想的な雰囲気に包まれた館内ではパティオちりゅう少年少女合唱団やクラシックなどのコンサート、クリスマスにちなんだ工作教室などが行われる(19日は休館)。
パティオ池鯉鮒(知立市文化会館) Tel. 0566-83-8100
●鳥取県鳥取市 12月10日~25日
砂の美術館クリスマス特別企画3Dプロジェクションマッピング
「砂の美術館」は砂丘のまち・鳥取で2006年に第1期展示を開催して以来、毎年テーマを変えながら世界的な砂像彫刻家による砂の彫刻「砂像」を展示し、これまでに入場者は300万人を突破する人気施設。第9期の今シーズンは「砂で世界旅行・南米編」と題して、マチュピチュやアマゾンなどさまざまな遺跡や名所、生活文化などを精緻に再現している。クリスマス期間は、砂像にプロジェクションマッピングで3D映像を映すイベントを開催。
鳥取砂丘 砂の美術館 Tel. 0857-20-2231
●北九州市 12月24日、25日
高校生〔的〕シアター クリエーション体験「ハレハレ。」
築100年の民家を舞台に、高校生キャストと地域の演劇人による作品創作体験を実施。日常に溢れる音や香り、クリスマスという祝祭という対照的な時間と存在が物語を繋ぎ、今を生きる高校生たちのとある日々のひとコマを描く。作・演出は劇団「演劇関係いすと校舎」の守田慎之介。
路地裏ギャラリーもじろじ
北九州市芸術文化振興財団 Tel. 093-562-2655
●大分県大分市 12月17日、18日、23日、25日(予定)
HEart OF Chiristmas! 2016
アートによる地域振興、にぎわいづくりを進めることを目的とした今年で4回目になる一大アートイベント。クラシックコンサートやワークショップなどでさまざまなアートにふれる「五感を使って遊ぶゾウ!」、県内トップクラスの中学生、高校生が成果を披露する「芸術文化祭ミラ☆スタ」など、大人から子どもまでが楽しめる多彩なプログラムを予定。
iichiko総合文化センター、ガレリア竹町、セントポルタ中央町ほか
大分県芸術文化スポーツ振興財団 Tel. 097-533-4011
年越し・新春企画
●岩手県北上市 12月31日
FINAL LIVE 2016
プロアマを問わず、市民がさまざまなジャンルの音楽を演奏できる参加型公演。観客の投票を行い、優秀者にはレコーディング権などの賞品が贈られる。館内には1日限りの楽器屋や飲食店も出店。ホワイエ特設ステージではアコースティックライブも開催される。
北上市文化交流センターさくらホール Tel. 0197-61-3300
●茨城県日立市 1月15日
第20回ニューイヤーオペラコンサート 愛のメッセージは歌に乗せて
オペラによるまちづくり、地域文化の活性化等を目的に発足した「市民オペラによるまちづくりの会」が主体となって制作している恒例の新春コンサート。今年はイタリア・オペラの巨匠ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニの作品と、メノッティの代表作のひとつであるオペラ《電話》が披露される。
日立シビックホール
ひたち市民オペラによるまちづくりの会、日立市民科学文化財団 Tel. 0294-24-7755
●群馬県甘楽町 1月9日
新春「かんら能」
例年、秋に薪能として開催している能や狂言の公演を初めて新春に開催。新年と成人の日のお祝いに相応しい演目、能「小鍛冶」(第20代宝生流宗家 宝生和英ほか)、狂言「盆山」などを上演。辰巳満次郎氏(重要無形文化財総合指定)による解説も行われる。地元の能愛好グループ「羽衣会」による前座公演も予定。
甘楽町文化会館 Tel. 0274-74-7000
●東京都豊島区 1月14日
豊島区管弦楽団&吹奏楽団 ニューイヤーコンサート
40年以上続く、豊島区に在住・在学・在勤中の市民によって結成された2つの楽団によるコンサート。管弦楽団は、馴染みの深い春らしいクラシックを演奏。吹奏楽団は、お正月に楽しめるような曲を演奏する。若い層にもオーケストラを聴く機会を提供することを目指し、中学生以下は無料。両楽団のチケット購入で割引となる。
東京芸術劇場
としま未来文化財団 Tel. 03-3590-7118
●東京都三鷹市 1月14日、15日
小学校訪問演奏 アーティストによるニューイヤー・ファミリーコンサート2017
子どもたちに生のクラシック音楽の魅力を発信することを目的とした体験型コンサート。小学校訪問演奏アーティストを招き『くるみ割り人形』を公演、最後は三鷹市立第六小学校の合唱団と会場全員で『ふるさと』を歌うほか、管楽器体験ワークショップや、みたかジュニア・オーケストラ団員がサポートする管楽器体験コーナーも有り。
三鷹市芸術文化センター
三鷹市スポーツと文化財団 Tel. 0422-47-5122
●横浜市 12月29日
ファンタスティック・ガラコンサート2016
2006年にスタートした、1年の締めくくりに日本を代表する音楽家やダンサーが一堂に会するオペラとバレエのガラコンサート。11回目となる今年は松尾葉子の指揮、宮本益光(バリトン)の司会で、ヴァイオリンの石田泰尚とバレエの上野水香によるリベルタンゴなど、オペラとバレエの名曲の数々が演奏される。
神奈川県民ホール Tel. 045-633-3798
●横浜市 12月31日
ジルヴェスターコンサート2016-2017
行く年来る年がアニバーサリーイヤーにあたる作曲家の作品を中心に選曲する毎年恒例のコンサート。飯森範親の指揮の下、ソリストには徳永二男、漆原啓子、漆原朝子らベテランから若手までが勢揃いし、高校3年生のヴァイオリニスト・吉田南も出演する。
横浜みなとみらいホール Tel. 045-682-2020
●川崎市 12月31日
MUZAジルベスターコンサート2016
大山大輔(バリトン)の司会・構成により指揮者の井上道義とベートーヴェン、J.シュトラウスII世に焦点を当てた、毎年恒例のコンサート。東京交響楽団のメンバーを中心とした特別編成のMUZAジルベスター管弦楽団と共に、ベートーヴェンの人生を辿りながら年越しを盛り上げる。
ミューザ川崎シンフォニーホール Tel. 044-520-0200
●新潟市 12月31日
にいがたジルヴェスター・コンサート2016
4年ごとの開催が恒例となった今年で5回目のジルヴェスターコンサート。ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」など「第5」をテーマとした演目を予定。秋山和慶の指揮、東京交響楽団の演奏により、21:15の「開場ファンファーレ」から4部構成で2017年を迎える。
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
新潟市芸術文化振興財団 Tel. 025-224-5521
●富山県南砺市 1月1日
ヘリオス元旦コンサート2017
ヘリオス常任ピアニスト・岡田知子がプロデュースする恒例の元旦コンサート。毎年夏に開催するフェスティバルから生まれた市民楽団のスキヤキ・スティール・オーケストラ(SSO)から選抜されたメンバー「SSOパンサンブル」も出演する。
福野文化創造センターヘリオス Tel. 0763-22-1125
●石川県金沢市 12月31日
年末願掛けライブ 真冬の音魂
クラシックやロック、ポップス、ジャズ、アカペラなどジャンルを問わず、誰でも出演可能な毎年恒例となる音楽ライブ。公募から審査を通過した6~8組の個人プレイヤー、バンド編成アーティストが大晦日から元旦にかけての熱い夜を盛り上げる。
金沢市民芸術村 Tel. 076-265-8300
●静岡県掛川市 12月4日~1月20日
掛川ひかりのオブジェ展
掛川駅から掛川城までの駅通りを、市民・企業・生徒学生・地元商店街などによる「手づくりのひかりの造形」で彩るイベント。今年で17回目。学生には制作費用の補助制度を設け、親子向けとして夏にワークショップも開催し、多くの市民に参加しやすい機会を提供している。
ひかりのオブジェ通り(駅通り~城下通り)
好きです!かけがわのまち実行委員会 Tel. 0537-61-1151
●滋賀県大津市 12月31日
びわ湖ホール ジルヴェスター・コンサート2016-2017
恒例のカウントダウンコンサート。桂米團治が司会を務め、岩田達宗の演出、沼尻竜典の指揮にて開催。ソリストに堤剛を迎えるほか、シベリウスの交響詩『フィンランディア』の珍しい合唱付き版などの楽曲を大阪交響楽団が演奏する。合唱団とファンファーレ隊には一般公募の市民も加わる。
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール Tel. 077-523-7136
●岡山県真庭市 12月18日
エスパス第九演奏会
市民参加型育成事業「エスパスオリジナルス」のひとつにあたり、2001年に設立されたホール付属の市民合唱団と、地元真庭市のほか県内外から集まる若手演奏家を中心に編成するエスパス第九管弦楽団が共演する毎年恒例の第九演奏会。合唱団は小学1年生から大人まで80人の団員が成果を披露する。
エスパスホール
真庭エスパス文化振興財団 Tel. 0867-42-7000
●山口県防府市 1月6日~9日
第16回防府音楽祭 ほうふニューイヤーコンサート2017
防府市出身のチェロ奏者・田中雅弘を音楽監督に迎え、市内各所でのオープニング街角コンサートをはじめ、アスピラート市民スペースでのプロムナードコンサートや、こども合唱教室など財団育成事業とプロアーティストの共演で作るコンサート。今年はオルガンをクローズアップし、クラシックオルガン(電子オルガン)とポジティフオルガンが登場する。
防府市地域交流センターアスピラートほか
防府市文化振興財団 Tel. 0835-26-5151
●福岡市 12月31日
第九で年越し!福岡ジルヴェスターコンサート2016
年越しの瞬間を音楽を通じて共有し、楽しい時間を過ごすことを目的として2014年から開催。プロアマ混合の総勢100名以上になるオーケストラと、初心者でも参加可能な市民合唱が集い第九を共演する。合唱は随時参加可能。当日はウェルカムロビーコンサートや、コンサート終了後の初詣バスツアーなどが企画されている。
福岡サンパレスホール
福岡ジルベスターコンサート実行委員会 Tel. 092-821-1281
●沖縄県南城市 1月15日
シュガーホールオーケストラニューイヤーコンサート
毎年恒例となっているシュガーホールオーケストラやジュニアコーラスが出演する親子でも楽しめるコンサート。第1部は瀧村依里による“新春を彩るヴァイオリンの名曲集”。第2部は、“春のカーニバル”と題し、シュガーホール版『かぎやで風』、『動物の謝肉祭』を披露。ストーリーも演出も沖縄の伝統芸能と融合させ、クラシック音楽を多様な回路で楽しめるシーンを盛り込んでいる。
南城市文化センター シュガーホール Tel. 098-947-1100
Topics
●地域とアーティストを繋ぐプロジェクトがスタート立川シアタープロジェクトpresents 子どもとおとながいっしょに楽しむ舞台vol.1『音楽劇 アラビアンナイト』
廃校となった多摩川小学校の校舎や体育館などの貴重な資源を生かし、プロフェッショナルが集まる文化創造のための活動拠点として2015年にオープンした「たちかわ創造舎」では、立川市を中心に多摩エリアで多岐にわたるプログラムを展開しています。
そのひとつとして立川市・立川市地域文化振興財団・たちかわ創造舎の三者が集い、今夏から「立川シアタープロジェクト」が始まりました。たちかわ創造舎で夏に上演された、すこやかクラブによる体験型お化け屋敷演劇『真夏のたちかわ怪奇クラブ』や、秋に立川市子ども未来センター・芝生広場で上演された風煉ダンスの野外劇『スカラベ』、劇団「鮭スペアレ」による中高生を対象に開催された演劇ワークショップを後援したほか、この冬はクリスマスに合わせて「子どもとおとながいっしょに楽しむ舞台」第1弾を主催し、低料金にて0歳からも楽しめる『音楽劇 アラビアンナイト』の公演をたましんRISURUホール大ホールで行います。いずれも、たちかわ創造舎の「シェア・オフィス・メンバー」をはじめ、立川を拠点に演劇活動をしたいというプロフェッショナルなアーティストたちの思いを受けとめ、立川シアタープロジェクトが支援を行った例です。
チーフ・ディレクターでもあるTheatre Ort(シアター・オルト)の倉迫康史さんは「立川市は多摩エリアの中心に位置すると同時に都心にも近いため、地域密着型の活動をしながら、他の地域や世界に向けての発信拠点となりうるところ。立川市を創造環境と発信環境にすぐれた街にしていきたい」と語ります。立川市にアーティストが集まることで、地域やまちが更に面白くなり未来のアーティストが誕生することに期待が寄せられます。
●東京都立川市 12月23日、24日
たましんRISURUホール
たちかわ創造舎 Tel. 042-595-6347
http://tachikawa-sozosha.jp/
●日本語による合唱を見つめ直す試み環日本海芸術交流プロジェクト「グラントワ・カンタート2017」
島根県芸術文化センター「グラントワ」では前身の旧石西県民文化会館時代の2004年から「いわみ合唱塾」を毎年開催し、09年には合唱団を結成するなど、合唱に積極的に取り組んできました。そのグラントワで、“言葉”に焦点を当て、“日本語による合唱”を共に考え、共に歌う「グラントワ・カンタート」が初めて開催されます(“カンタート”とは合唱のためのコンサート・セミナー等を一定期間継続して行うイベント)。
今回は全国から集まった合唱団20団体が、日本語の美しさをいかに表現できるか競う合唱コンクールや、日本語と合唱の魅力を探るレクチャーを開催。最終日には「フレンドシップコーラスコンサート」と銘打って、ロシア沿海地方友好交流25周年を記念してロシア国立極東連邦大学合唱団と、10年ぶりの姉妹都市交流となる寧波大学芸術学院合唱団をゲストに迎え、全27団体が歌を披露します。お互いの母語を聞き、合唱により通じ合うことを目的に、最後は全員で信長貴富作曲の『ことばは魔法』(委嘱初演)を合唱します。
「ヨーロッパでは国際コンクールが地方で続けられているように、益田でも楽器を必要とせず、大人数で参加することのできる合唱で地域の文化発信、活性化に繋げていきたい。また、日本海に面した立地を活かし、“向こう三軒両隣”といわれるようにアジア諸国とも合唱を通じて交流を深めていきたいと夢見ています」と担当の佐々木真美さん。島根県から全国、アジアと合唱の輪が広がっていくのが楽しみです。
●島根県益田市 1月6日~8日
島根県芸術文化センター「グラントワ」 Tel. 0865-31-1860
http://www.grandtoit.jp/theater/index.html