一般社団法人 地域創造

地域創造理事長新年の挨拶

あけましておめでとうございます

平成28(2016)年1月1日
一般財団法人地域創造

 

地域の皆様とともに
創造性豊かな地域づくりを目指してまいります。

 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2016年1月~3月 地域創造事業スケジュール
当財団では年度末まで、全国各地でさまざまな事業を展開しております。

1月
●公共ホール音楽活性化事業
山口県山口市/14日~16日
富山県高岡市/21日~23日
佐賀県白石町/28日~30日
●公共ホール現代ダンス活性化事業
仙台市/18日~24日
●平成27年度地域創造大賞(総務大臣賞)表彰式(東京都・グランドアーク半蔵門/15日)
●リージョナルシアター事業
静岡県三島市/26日、27日
●市町村立美術館活性化事業
「エコール・ド・パリ―パリに咲いた異邦人の夢―」(愛知県清須市/9日~2月28日)

2月
●リージョナルシアター事業
福井県坂井市/6日、7日
●公共ホール現代ダンス活性化事業
千葉県浦安市/15日~21日
●ステージラボ北九州セッション(北九州市・北九州芸術劇場/16日~19日)
●地域における美術館等文化施設運営の研修会(高知市・高知県立美術館/25日)
●第16回地域伝統芸能まつり(東京都・NHKホール/28日)

3月
●雑誌『地域創造』第39号発行(25日)

 

~新年のご挨拶~
一般財団法人地域創造理事長 梶田信一郎

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
  都道府県知事、市町村長及び関係者の皆様の長年にわたる地域創造に対するご支援・ご協力に対し、心から御礼申し上げます。
  地域創造では、地方団体の要請に応えて文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを支援することを目的として平成6年に設立されて以来、①地域における文化・芸術活動を担う人材の育成を図るため、公立文化施設の事業担当者向けの実践的な研修や市町村長等地方団体幹部の方の文化・芸術に対する理解を深めるための研修等を行うこと、②公共ホール・美術館等の公立文化施設の活性化を図るため、クラシック音楽のコンサート、美術展等を行う事業を支援すること、を柱に各種事業を実施してまいりました。
  地域創造設立以来20年余が経過し、この間、我が国は、少子化、高齢化、人口減少、財政の悪化等が進み、地域の文化・芸術を取り巻く状況にも大きな影響を与えております。こうした中、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域づくりが求められております。政府が重要政策に掲げる地方創生については、平成26年12月末に閣議決定された国の総合戦略等を勘案しつつ、都道府県・市町村は、平成27年度中を目途に地方版総合戦略を策定することとされておりますが、国の総合戦略では、「地域の歴史、町並み、文化・芸術、スポーツを活用し、地域の活性化を図る新しい動きを支援する。地域の特色ある文化芸術活動や劇場・音楽堂などの活動を推進し、文化・芸術を起爆剤とする地方創生の実現を図る」旨が述べられております。地域創造では、アーティストを各地に派遣して、公共ホール等での質の高い公演等を支援するとともに、学校や福祉施設等にも派遣して子どもたちやお年寄り等の身近で公演を行うアウトリーチの全国的な普及に努めるなど、公立文化施設の活性化を支援することにより創造性豊かな地域づくりに寄与してきました。今後も、こうした事業の普及・充実を図っていきたいと考えておりますので、さらに多くの公立文化施設で取り組んでいただければと思います。
  また、地域における文化・芸術活動は、地域社会が抱える諸課題に対する処方箋ともなるもので、学校教育、福祉、商工・観光、コミュニテイの維持形成、地域再生等幅広い分野において、多様な効果を生み出すことが期待されます。地域創造では、各地域での取り組み事例を検証して提言を行った「文化・芸術を活用した地域活性化に関する調査研究」や、文化・芸術を活用した地域づくりの先進的取り組みを支援するモデル事業等を実施してきたところでありますが、地方版総合戦略を策定し、具体的施策を実施していくに当たり、これらも活用していただき、文化・芸術の持つ力を活用した創造性豊かな地域づくりに取り組まれることを期待しております。
  2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会(以下「2020年東京大会」)が開催されます。オリンピック憲章では、文化プログラムの実施が定められており、オリンピックは、文化の祭典でもあります。昨年11月末に閣議決定された、2020年東京大会の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針の中では、「多様な文化を通じて日本全国で大会の開催に向けた機運を醸成し、日本文化の魅力を世界に発信するとともに、地方創生、地域活性化につなげる」旨が述べられております。2020年東京大会は、東京のみならず、全国各地域の伝統的な文化等多様な文化を発信し、その魅力を国内外の人々に実感してもらうとともに、今後の少子高齢化社会等に向けての様々な改革や地域の活性化、文化・芸術の振興等を図っていく絶好のチャンスでもあります。地域創造では、前述した事業のほか、邦楽や地域伝統芸能等の各地域で育まれてきた多様で特色ある文化・芸術の保存・継承・公演等の事業についても地方団体の支援をしてきましたが、各地方団体において、各地域の特色ある文化・芸術の振興等に向けての取り組みを強化していただくことを期待しております。
  地域創造は、今後とも、地方が自ら考えていく元気で創造性豊かな地域づくりを支援してまいりたいと考えておりますので、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 

2016年1月

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