一般社団法人 地域創造

「市町村長特別セミナー」終了報告

「市町村長特別セミナー」終了報告~全国の市町村長等43名が参加

 文化・芸術による地域づくりへの理解を深めていただくための「市町村長特別セミナー」を年2回実施しています。今年度の2回目は、7月27日に滋賀県大津市にある全国市町村国際文化研修所(国際文化アカデミー)との共催により地域創造顧問による講演とおんかつ事業を体験していただくミニコンサートが開催されました。
  今回の講師は、最新刊『家族という病』で話題となっている作家の下重暁子さんです。江戸時代に始まった染色方法による藍木綿「筒描き」のコレクターとして知られ、著書もある下重さんは、「講演で各地に出掛けることが多いが、その土地のことを知らずに帰るのは失礼なので、地元の人に話しを聞かせていただいている。鳥取県の三朝温泉に出掛けたときに木屋旅館の女将さんが集めていた筒描きと出合い、こんなに美しいものは見たことがないと思った。よく“地方創生”と言われるが、新しいものをつくり出すことだけでなく、それぞれの土地に昔からある素朴でいいものを見つけ出して欲しい。5年後のオリンピックも“江戸オリンピック”と考えれば、開発の仕方も文化の発信の仕方も異なってくるのではないか」と話されていました。
  ミニコンサートで登場したのは、おんかつ支援登録アーティストの北島佳奈さん(ヴァイオリン)、唐津健さん(チェロ)です(ピアノ伴奏は加地美秀子さん)。北島さんは、「子どもたちが朗読する谷川俊太郎の詩『生きる』に雰囲気の違う音楽を付けて感じ方の違いを体験してもらうなど、音楽の心に響く力強さを届けたいと思っている」とおんかつでの取り組みを紹介。ヴァイオリンとチェロのデュオ、独奏、トリオ演奏で短い時間ながら弦のふくよかな響きを存分に披露していました。

 

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ミニコンサートの様子

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