一般社団法人 地域創造

平成26年度「邦楽地域活性化事業」(富山県)スタート

 邦楽地域活性化事業は、都道府県・政令指定都市が主催し、市町村ホールと連携して地域において邦楽の魅力にふれる機会を提供する事業です。9名の参加演奏家が3名ずつのアンサンブルでそれぞれ一つの市町村を担当し、現地のホール担当者と共に学校関係者と情報交換しながらアウトリーチの手法を開発する研修会、市町村ホールと連携した地域交流プログラムのほか、県立ホール主催のコンサートを実施します。
  今年度は富山県高岡文化ホールを運営する(公財)富山県文化振興財団を中心に、(公財)高岡市文化振興事業団、(公財)射水市文化振興財団、(公財)砺波市花と緑と文化の財団の4団体が連携して、事業が行われています。
  今回は3組9名の演奏家全員がさまざまな箏を使ってアウトリーチを行います。高岡市チームは、リーダーの花岡操聖さんと荒井美帆さん、内藤美和さんがメンバー。高岡市出身の藤子・F・不二雄にちなんで、自分たちで編曲したドラえもんのテーマソングの箏バージョンをオープニングに、クイズなどを織り交ぜながら子どもたちの興味を引きつけ、古典から現代の時代までさまざまな曲で箏の「かっこ良さ」を伝えました。
  黒川真理さんがリーダー、平田紀子さん、石田真奈美さんの砺波市チームは、箏曲の作曲者の多くが優れた箏の演奏家でもあったことに焦点を当て、名演奏家でもある3人の作曲家の作品を軸に、彼らが箏にかけた「情熱」と、箏曲の魅力を子どもたちに体感してもらいました。
  吉澤延隆さんをリーダーとする、マクイーン時田深山さん、中島裕康さんの射水市チームは、箏を生徒たちの周りを囲むように配置し、その響きに包み込まれるよう工夫を凝らしました。また、箏のイメージを覆すかのような現代曲を中心に、繊細なミニマルミュージックやダイナミックな三重奏曲を演奏し、箏の「表現力」をアピールしました。
  来年2月1日には、富山県高岡文化ホールを会場に、3組が出演するガラ・コンサートが開催されます。邦楽事業に興味のある近隣ホールの方は、ぜひご来場ください。

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砺波市チームによる地域交流プログラム(手法開発研修会モデルアウトリーチ 10月2日/射水市立放生津小学校)

●平成26年度「邦楽地域活性化事業」
◎地域交流プログラム
・砺波市
[演奏家]黒川真理、平田紀子、石田真奈美(箏曲)
[日程]11月20日~22日
[主会場]砺波市文化会館
・高岡市
[演奏家]花岡操聖、荒井美帆、内藤美和(箏曲)
[日程]11月25日~27日
[主会場]高岡市民会館
・射水市
[演奏家]吉澤延隆、マクイーン時田深山、中島裕康(箏曲)
[日程]12月11日~13日
[主会場]高周波文化ホール(新湊中央文化会館)
◎総括公演プログラム
・「箏のファンタジー~新春に贈る和の響き」
[日程]2015年2月1日
[会場]富山県高岡文化ホール 大ホール
◎邦楽地域活性化事業に関する問い合わせ
総務部 井上
Tel. 03-5573-4056

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