「公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業」島根セッションでシンポジウムを開催
11月5日に島根県民会館で、平成25・26年度「アウトリーチ・フォーラム事業」の一環として、アウトリーチ活動の意義や可能性について学ぶシンポジウムを実施し、公立ホール職員、教職員や文化行政関係者等36名が参加しました。
まず初めに「教育から見るアウトリーチ」と題して、青山学院大学教授の苅宿俊文さんに、子どもたちへのアウトリーチとしてなぜアートが有効なのか、教育側の立場から理論的に、参加者とコミュニケーションを取りながら実践を交えてわかりやすく講義いただきました。
次に、劇作家・演出家で南河内万歳一座座長の内藤裕敬さんとオーボエ奏者の山口裕加さんを講師に、音楽と演劇がもつ力を合わせて構築されたアウトリーチプログラムを参加者全員で体験しました。最後にまとめとして、内藤さんとおんかつコーディネーターの山本若子さん、島根セッションのチーフコーディネーターである地域創造の津村卓プロデューサーに、体験したプログラムの解説や、具体的な現場でのアウトリーチ活動の様子などをお話しいただきました。
参加者には一連のプログラムを通して、苅宿さんの「間違いのない問いがある」「分かち合う=社会構成主義学習観」や内藤さんの「想像力の豊かさが、人間関係や人生の豊かさにつながる」といったお話を実感していただきました。
今後、派遣アーティストをオーディションで決定し、平成26年度に島根県内市町村でアウトリーチと公演を実施する予定です。
●「公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業」に関する問い合わせ
芸術環境部 平工・水上
Tel. 03-5573-4185