公演カレンダー
2013─14年末年始企画特集
恒例の年末年始企画特集の季節となりました。定番のプログラムからユニークな企画まで、各地の取り組みを一挙にご紹介します。
は出演者(講師等)、は会場、は問い合わせ先です。
(は地域創造助成事業)
●札幌市11月23日~12月25日
芸術の森クリスマスアート展2013
地元の工芸作家による、クリスマス恒例の展覧会。今年は「いつもの暮らしをちょっとだけ楽しく」をテーマに、クラフトやデザイン、絵画、造形など多彩な分野の作家64名がそれぞれのクリスマスを表現。新たにノルウェーのクリスマスを紹介する特別コーナーが設けられるほか、クリスマスオーナメントをつくるワークショップなど関連企画も盛りだくさん。。
札幌芸術の森工芸館札幌市芸術文化財団 Tel. 011-592-4122
●札幌市 12月22日
Kitaraのクリスマス
16回目を迎える札幌交響楽団によるクリスマスコンサート。昨年に引き続き指揮は広上淳一。今年は、クリスマスに世界中で上演される『くるみ割り人形』の楽曲をメインに据える。21日には毎年恒例の「クリスマスオルガンコンサート」も開催。
札幌コンサートホールKitara札幌市芸術文化財団 Tel. 011-520-2000
●北海道岩内町 12月26日
冬休みワークショップ「シマ?ウマ?午年カレンダーを作ろう」
来年の干支をモチーフにしてユニークなカレンダーを制作する恒例のワークショップ。例年岩内高校美術部員が子どもたちの作業をサポートしている。1月8日には同部員が企画から進行まで手がける「高校生ワークショップ」も開催。
木田金次郎美術館 Tel. 0135-63-2221
●青森県八戸市 11月29日~12月25日
はっちのクリスマス
2011年の開館以来継続している、市民参加型プログラムでクリスマスを彩る企画。今年はビル壁面の巨大なクリスマスツリーにプロジェクションマッピングで装飾するほか、市民公募企画による写真展やシーグラス作品展、弦楽コンサートなど新たな企画が多数。また、昨年度好評を博した園児や高校生による賛美歌コンサートや、スイーツイベント、ファッション企画「Marble5」と連動した写真展なども開催。
八戸ポータルミュージアムはっち Tel. 0178-22-8228
●岩手県北上市 12月31日
おおみそかファイナルライブ2013
毎年大晦日に、長時間にわたって開催しているライブ。出場バンドはプロ・アマ、ジャンルを問わず、2人以上のグループでエントリー。審査員と観客による審査で各賞の表彰を行い、グランプリにはホールにある本格的なレコーディングスタジオの使用権利がプレゼントされる。
北上市文化交流センターさくらホール Tel. 0197-61-3300
●茨城県水戸市 12月23日
クリスマス・プレゼント・コンサート2013
1990年の開館以来開催してきた事業。今年は新たに池辺晋一郎(水戸芸術館音楽部門企画運営顧問)が企画・司会を担当し、日本を代表する音楽家と茨城ゆかりの演奏家が出演。今年生誕100年を迎えたブリテンの合唱曲『キャロルの祭典』をはじめとする名曲を演奏。恒例のプレゼント・コーナーも有り。
水戸芸術館コンサートホールATM水戸市芸術振興財団 Tel. 029-227-8111
●茨城県つくば市 12月29日
つくばで第九2013
約180人の市民合唱団がプロのソリスト、在京オーケストラ団員を中心とする特別編成のオーケストラと共演する。8年目の今回は、第九と序曲『命名祝日』を披露する。
ノバホールつくば都市振興財団 Tel. 029-856-7007
●栃木県鹿沼市 10月5日~12月23日
「リトル・クリスマス」展
“木版画の詩人”川上澄生のコレクションを数多く有する川上澄生美術館が、新進気鋭の版画家たちによるクリスマスの世界を一足早く届ける展覧会。クリスマスをイメージして描いたA4サイズの作品45点を紹介。見る人に版画というものをより身近に感じてもらえるよう、額装のない展示の工夫も見所。
鹿沼市立川上澄生美術館 Tel. 0289-62-8272
●栃木県大田原市 12月20日
X'masコンサートシリーズ4
クリスマス・コンサート
オープンスペースのガラス張りギャラリーで、外のイルミネーションを見ながら演奏を楽しむ企画。地元の音楽愛好家グループのほか、ホールの育成事業である那須野が原少年少女合唱団とジュニア・オーケストラ・ワークショップ第1期生が出演する。
那須野が原ハーモニーホール那須野が原文化振興財団 Tel. 0287-24-0880
●群馬県前橋市 12月25日
目で観る音楽 プロコフィエフ
『ピーターと狼』
クラシック音楽と映像、朗読のコラボレーションによるコンサート。群馬に本拠地を置く室内管弦楽団「カメラータ ジオン」の演奏と、8月に開催された「目で観る音楽 夏休み子どもワークショップ」の作品をもとに制作された映像作品が楽しめる。
ベイシア文化ホール群馬県教育文化事業団 Tel. 027-232-1111
●埼玉県川口市1月8日~26日
アートな年賀状展2014
手づくり年賀状を募集し、数百点のさまざまな作品がすべて展示される恒例の展覧会。期間中の週末には獅子舞や凧揚げ、伝統織物「双子織」を使用した上製本ノートづくりのワークショップ、「アートなお正月あそび」と題したイベントも開催。
川口市立アートギャラリー・アトリア Tel. 048-253-0222
●千葉県習志野市 12月24日
サロン・コンサート オン・ステージ22 X'mas Concert with 金管アンサンブル
元NHK交響楽団首席クラリネット奏者・横川晴児プロデュースによる、ステージ上に客席を設け、演奏を間近で鑑賞することができるコンサート。22回目を迎える今回はN響メンバーによる金管五重奏。150席だけの贅沢な空間で横川のトークも交えながら『くるみ割り人形』などクリスマスの名曲を聴く。
習志野文化ホール Tel. 047-479-1212
●東京都大田区 12月7日
東京都交響楽団ベートーヴェン「第九」演奏会
小林研一郎、仲道郁代、青島広志といったアーティスト出演によるベートーヴェンにちなんだプログラムを開催してきたホール開館15周年記念事業「アプリコ・ベートーヴェン・プロジェクト」のフィナーレを飾るコンサート。約100人の区民合唱団が共演する東京混声合唱団の指導を受け、舞台に立つ。指揮は梅田俊明。
大田区民ホール・アプリコ Tel. 03-5744-1600
●東京都府中市 12月15日
府中「第九」2013
府中市の市制30周年を記念して1984年にスタートし、その後隔年で実施されている。管弦楽には第1回からすべて市民オーケストラ・府中市民交響楽団が出演。今年は飯守泰次郎指揮で、約300人の市民が4人のプロソリストと共に練習の成果を披露する。
府中の森芸術劇場府中文化振興財団 Tel. 042-335-6211
●東京都三鷹市 1月19日
小学校訪問演奏アーティストによるニューイヤー・ファミリーコンサート
三鷹市内の全小学校へのアウトリーチ事業に参加したアーティストが新春に一堂に会する恒例のコンサート。0歳から入場できる「赤ちゃんからのクラシック」と、「小学生からのクラシック」の2公演。プロコフィエフ『ピーターとおおかみ』をトークとイラストを交えながら演奏する。みたか・ジュニアオーケストラ団員によるロビーコンサート、楽器体験コーナーも実施。
三鷹市芸術文化センター Tel. 0422-47-9100
●東京都調布市 12月21日~23日
親と子のクリスマス・メルヘン『青い鳥』
6回目を迎えるクリスマス恒例の演劇公演。「子どもと大人が楽しめる」をテーマに、二人の兄妹が、夢の中で過去や未来の国へ、幸福の象徴である青い鳥を探しに行く、メーテルリンクの名作『青い鳥』を上演。終演後には舞台にサンタクロースが登場し、子どもたちへプレゼントを手渡すイベントも。
調布市せんがわ劇場調布市・調布市せんがわ劇場演劇事業実施委員会 Tel. 03-3300-0611
●横浜市 12月21日
親子のためのワンダー・キンダー・クリスマス・コンサート2013
“子どもたちに心からの音楽を聴かせたい”をモットーに開催する“見て、聴いて、触れる”親子で楽しむクリスマスコンサート。木管五重奏、金管五重奏、サックス四重奏、打楽器四重奏のアンサンブルがクラシックの名曲からクリスマスソングまでを奏でる。終演後はミニ楽器体験コーナーも開設。
青葉区民文化センター フィリアホール Tel. 045-985-8555
●横浜市 12月31日
横浜みなとみらいホール・ジルヴェスターコンサート2013-2014
ホール館長を務める池辺晋一郎のプロデュース、飯森範親の指揮、エグゼクティブ・ディレクターの徳永二男、一夜限りの特別オーケストラによる大晦日恒例のコンサート。2014年に生誕150年を迎えるリヒャルト・シュトラウスから池辺作曲「独眼竜政宗」のメインテーマまで多彩なプログラム。
横浜みなとみらいホール Tel. 045-682-2020
●川崎市 12月31日
MUZAジルベスターコンサート2013
秋山和慶とフランチャイズオーケストラ・東京交響楽団による恒例のコンサート。復旧工事を経て2年ぶりのホールでの開催。秋山をはじめ、佐山雅弘、小川範子、松居直美のホールアドバイザーが大集合し、オケとの共演に加え、それぞれのソロ曲を披露する。
ミューザ川崎シンフォニーホール Tel. 044-520-0100
●新潟市 12月21日
りゅーとぴあ・オルガン・クリスマス☆コンサート
りゅーとぴあ専属オルガニスト・山本真希による恒例のクリスマスコンサート。今年は金管五重奏団Buzz Fiveをゲストに迎え、クリスマスにふさわしい名曲を演奏する。オルガンと金管五重奏の共演曲も多く、その華やかな響きも聴きどころ。
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 Tel. 025-224-5521
●石川県金沢市 12月22日、23日
べーゼンドルファーを弾くvol.15
ふたつの一番星~Brightest ofthe Starry Night
オーバーホールされ、ハウスピアノとして蘇った1962年製ベーゼンドルファーを聴くコンサートシリーズ。今年は、今が旬な若手ジャズ・ピアニスト、それぞれトリオでの活躍で脚光を浴びている桑原あいとハクエイ・キムによる貴重なソロ演奏。
金沢21世紀美術館 Tel. 076-220-2811
●富山県南砺市 1月1日
ヘリオス元旦コンサート2014
ヘリオス常任ピアニスト・岡田知子がプロデュースする恒例の室内楽コンサート。「元日にクラシックを」という彼女の提案で始まり、今回で21回を数える。篠崎功子、マルモ・ササキ、なんとジュニアコーラスなど多彩なゲストが出演。
福野文化創造センターヘリオス Tel. 0763-22-1125
●静岡市11月16日~12月25日
グランシップ冬のおくりもの2013
毎年クリスマス恒例の企画。今年は、グランシップアートコンペで入賞した前澤妙子がデザイン・制作を手がけるクリスマスツリー「深海のメリークリスマス」がエントランスホールで来館者を迎える。期間中は県内の保育園児・幼稚園児による「ミニサンタの絵画展」も開催。点灯式ではロビーコンサートも実施される。
静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ静岡県文化財団 Tel. 054-203-5710
●静岡市 12月7日/14日
「クリスマスの準備をしよう」
子ども編/大人編
記念日に合わせて、家族や大切な人へのプレゼントをつくるワークショップ。今回は、クリスマスの願い事を込めて、大きなオリジナル「くつした」をつくる小学生を対象とした子ども編に加え、中学生以上を対象とした、クリスマスまでの日をカウントダウンして楽しめるオリジナル「アドベントカレンダー」をつくる大人編も新たに開催。プレゼントを「つくって贈る」という行為の大切さや相手への想いを形にする。
静岡市美術館 Tel. 054-273-1515
●名古屋市 12月21日
オルガン・スペシャル
「Xmasはオルガンだ!2013」
国内最大級のパイプオルガンとハープの共演。今回はオルガニストに新山恵理、ハープ奏者に小林聡美を迎え、クリスマスにまつわる曲をはじめ、本格的なオルガン曲、オルガンを伴奏にした『きよしこの夜』の大合唱、また出演者によるトークなど多彩な内容。
愛知県芸術劇場コンサートホール愛知県文化振興事業団 Tel. 052-971-5609
●三重県四日市市 10月27日~2月14日
「すわも」のウィンタープレゼント2013
すわ公園交流館外観と同館が立地する公園内がカラフルなイルミネーションで華やかに飾られる。生バンドによる歌って踊れるコンサート「すわもフレンズのスペシャルパーティー」や、参加者が明かりを灯すキャンドルナイト、市民がそれぞれ楽器を持ち寄って練習もなしで共演する「どんぐり音楽会」など関連事業も多数。
すわ公園交流館、諏訪公園ほかすわ公園交流館 Tel. 059-350-8411
●滋賀県大津市 12月31日
びわ湖ホール ジルヴェスター・コンサート2013-2014
クラシック愛好家で知られる桂米團治が司会を務め、大阪交響楽団が多彩なゲストと共演する恒例のコンサート。今年はソリストに4人の若手ヴァイオリニストほかが出演。毎年オーディションで選ばれた合唱団やファンファーレ隊が花を添える。
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール Tel. 077-523-7133
●兵庫県西宮市 12月30日、31日
ジルヴェスター・ポップス・コンサート
佐渡裕芸術監督のプロデュース、専属オーケストラ・兵庫芸術文化センター管弦楽団による恒例のコンサート。今年は2日間の開催。名門ボストン・ポップス・オーケストラの指揮者を務めるキース・ロックハートとミュージカル女優の新妻聖子を招き、映画音楽やミュージカルナンバーまでお馴染みの名曲で綴る。
兵庫県立芸術文化センター Tel. 0798-68-0223
●兵庫県三田市 1月3日
ニューイヤー ガラ・コンサート2014~郷の音ゆかりのアーティストの饗宴~
地元にゆかりのある演奏家をサポートする「SATONONEレジデンシャル・アーティスト」として選ばれた演奏家による恒例のガラコンサート。今年度第2期アーティスト深井千聡・多田真理(Pf.)、高橋由有子(Cl.)、眞田彩(Vn.)、と第1期アーティスト(2011~12年)のDuo Allemande(チェロ二重奏)が共演。
三田市総合文化センター郷の音ホール Tel. 079-559-8100
●奈良県大和高田市12月23日
ときめきの第九
2007年に市内の建設会社が記念事業として「ときめき第九合唱団」を結成。第九演奏会が評判を呼び、翌年の第2回開催からホールとの共催事業として開催、団員も公募され、市民第九として定着している。大阪交響楽団、関西二期会のソリストと共演。
大和高田さざんかホール Tel. 0745-53-8200
●島根県松江市 12月22日
新年おめで陶芸体験
美術館で開催される「日本伝統工芸展」(12月11日~25日)に関連して行われる、焼き物の制作を通してその魅力を体感するワークショップ。鑑賞によって工芸の匠の技にふれ、陶芸家の指導で自分だけのオリジナル食器をつくる。
島根県立美術館 Tel. 0852-55-4700
●岡山県真庭市 12月23日
エスパス第九演奏会
ホール付属の市民オーケストラ、市民合唱団にメンバーを中心にこの日のために結成された第九特別管弦楽団・合唱団による恒例のコンサート。
エスパスホール真庭エスパス文化振興財団 Tel. 0867-42-7000
●広島県呉市 1月19日
呉市文化ホール開館25周年記念 2014くれニューイヤーコンサート
毎年ゲストを迎えて開催している広島交響楽団による恒例のコンサート。今回は若手実力派の川瀬賢太郎を指揮に迎え、クラシックからサウンドトラックまで、映画にまつわる名曲を演奏する。
呉市文化ホール Tel. 0823-25-7878
●香川県丸亀市 12月15日
丸亀ドイツ兵俘虜楽団の足跡を辿る音楽フェスト 2013まるがめ第九演奏会
日本で初めて第九を演奏したとされるドイツ兵俘虜楽団ゆかりの地で開催され、今回で6回目。四国で唯一のプロオーケストラ・瀬戸フィルハーモニー交響楽団と県内合唱団有志、公募市民が出演。俘虜が収容された本願寺塩屋別院でプレコンサートや関連写真のパネル展示も実施される(12月8日)。
丸亀市綾歌総合文化会館アイレックス Tel. 0877-86-6800
●北九州市 12月21日
クリスマス ガラ・コンサート~北九州市民文化賞・奨励賞受賞者を迎えて~
市制50周年、響ホール20周年を記念し、北九州市の文化芸術振興のために創設された北九州市民文化賞・奨励賞のこれまでの受賞者より5名が集うガラコンサート。ピアノデュオ、声楽、弦楽四重奏など多彩な編成で、モーツァルトやバッハ、クリスマスソングなどを披露する。
北九州市立響ホール北九州市芸術文化振興財団 Tel. 093-663-6661
●福岡県大野城市 12月21日~23日
まどかぴあ@アート体験ひろば
館内各所で、落語、ジャグリング、ダンス、ゴスペル、クラフト体験など多ジャンルのワークショップを開催。親子や家族で楽しめるプログラムも充実しており、「あっ!」と驚くような発見と出会いの場を提供する。クロージングではクワイアチャイム演奏とデジタルアートのコラボレーションを披露。
大野城まどかぴあ Tel. 092-586-4000
トピックス
●アートに染まる冬の1カ月
茅野市民館「『ことこと』子どもたちの12月」
以前より子どものための企画に力を入れてきた茅野市民館で、子どもたちが“冬”を思いきり楽しめるような企画が開催されます。全館を活用して、音楽鑑賞から映画鑑賞、工作ワークショップまで、ジャンルを横断したさまざまなアート体験ができるプログラムです。
「こうした多彩なプログラムを実現するために、市民館の市民サポーターであるNPO法人サポートCの皆さんのアイデアと協力が不可欠でした」と、担当者の久寿田亜季さん。標高が高く冬の寒さが厳しい同市にあって、市民館でのアート体験を通して子どもたちの世界が広がれば、との願いをもちながら、館と市民サポーターが二人三脚で考案してきました。
0歳児から楽しめる歌とコントラバスのコンサートや、親子向けの映画教室、影絵朗読劇などの鑑賞・参加型プログラムから、クリスマスツリー飾りのワークショップまで丁寧に企画されています。厳しい寒さの中、アートを介した人と人との交流によって、市民の心が温まるような場所が生まれています。
●長野県茅野市 11月30日~12月23日
茅野市民館 Tel. 0266-82-8222
http://www.chinoshiminkan.jp
●狂言、囃子、そして日本舞踊でめでたさいっぱい!
開館60周年を迎える神奈川音楽堂のお正月
神奈川音楽堂は1954年、公立文化施設初の本格的な音楽専門ホールとして開館。以来クラシック、オペラ、邦楽などあらゆるジャンルのコンサートを実施してきました。天井から側面まですべて木でつくられたホールは、当時“東洋一の響き”と絶賛され、熟成されたホールは「音響が育つ空間」として、今も高い評価を受けています。
60周年を迎える記念すべき年の幕開けとして、「音楽堂ニューイヤー・コンサート『日本の音でお正月! 京の和み・江戸の粋』」を開催します。「クラシックやほかでは味わえないニューイヤー・コンサートをと考え、日本の音で新しい年の始まりをお祝いしようという企画です。またこの木のホールの音響は、和の世界にもぴったりなのです」と伊藤由貴子館長。
第1部「京都の春」では、茂山千五郎家ならではの狂言、箏と笛の異色の組み合わせによる定番『春の海』の演奏、室町時代の町衆の流行歌で狂言と歌の舞「室町歌謡曲」、そして笑って福を呼ぶコーナー「客席も一緒に狂言笑い」で和ませます。第2部は「江戸・東京の春」と題し、箏の美しい音色から一転、江戸の華・歌舞伎の世界へ。歌舞伎囃子集団・若獅子会と紋付き袴姿の素踊り群舞・弧の会の初競演は、男性のみで構成されるパワフルなコラボレーション。古き良き伝統文化が“新しい表現”で躍動します。
ホワイエには大和市指定重要無形民俗文化財「福田神社囃子獅子舞」も登場し、“日本のニューイヤー”を盛り上げます。
●横浜市 1月18日
神奈川県立音楽堂 Tel. 045-263-2567
http://www.kanagawa-ongakudo.com