データの見方
情報は所在地の北から順に掲載しています。●で表示してあるのはアーツセンターの所在地です。以下名称、住所、電話番号、公式サイトURLを記載しています。また、基礎データとして、設置者、運営者、ホール席数など施設概要を紹介しています。
●情報協力のお願い
地域創造では、地域の芸術環境づくりを積極的に推進するアーツセンター(ホール、美術館などの施設のほか、ソフトの運営主体も含みます)の情報を収集しています。特に、新規の計画やオープンなどのトピックスについては、この情報欄で掲載していく予定です。このページに掲載を希望する情報がございましたら、下記の項目を明記の上、情報担当までご連絡ください。
[項目]
①設置者名
②住所、電話・FAX番号、ご担当者名
③アーツセンターの名称
④設計者名
⑤設置の規模、概要
⑥運営者の概要
⑦運営方針
⑧オープニング事業情報や今後の自主事業について
※このほかに建築資料や写真などがあればお送りください。
●情報提供先
情報担当 福岡・津田
Fax. 03-5573-4060
Tel. 03-5573-4066
letter@jafra.or.jp
●秋田県由利本荘市
由利本荘市文化交流館「カダーレ」
〒015-0076 由利本荘市東町15
Tel. 0184-22-2500
http://www.city.yurihonjo.akita.jp/
◎2011年12月19日オープン
市の文化芸術の振興と市民の交流拠点、中心市街地の賑わい創出を目的として整備された複合施設。公募による愛称「カダーレ」は、「仲間に入って」の意味をもつ秋田の方言「かだれ」と「語り合おう」を掛け合わせたもの。既存の文化会館や図書館などの機能をカダーレに集約し、1,110席の大ホールや22万冊の蔵書が可能な図書館、スタジオ、プラネタリウムや天体望遠鏡を備えた自然科学学習室、さらに郷土料理や旬の味覚を提供するレストランや物産館などさまざまな施設を備える。プロセニアム形式の大ホールには、何度も実験を重ねて改良した音響性能の高い可動席を世界で初めて実現。すべてを格納することで、ホールと一直線に配された市民活動室やギャラリー、野外のポケットパークを繋げた大空間「スーパーボックス」が現れ、雨天時も使用可能で、大規模イベントにも使うことができる。運営は市が担うが、カダーレ設置を機に市民を巻き込んだ自主事業実行委員会を組織し、さまざまな事業を実施していく。
[オープニング事業]仙台フィルハーモニー管弦楽団&市民合唱団「第九」特別演奏会
[施設概要]大ホール(1,110席)、ギャラリー3室、図書館、和室、茶室、自然科学学習室、スタジオ、練習室2室、物産館、レストラン
[設置者]由利本荘市
[管理・運営者]由利本荘市企画調整部 カダーレ管理課
[設計者](株)新居千秋都市建築設計
●福島県郡山市
音楽・文化交流館(ミューカルがくと館)
〒963-8851 郡山市開成1-1-1
Tel. 024-924-3715
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/
◎2012年4月22日一部オープン
旧総合教育支援センターを市民の文化活動、交流の場など多目的に利用できる施設としてリニューアル。2011年4月3日のオープンを予定していたが、東日本大震災によりオープンが見合わされ、市の災害対策本部や総合支援窓口が設置されて被災者支援の拠点として利用されてきた。その後、市役所仮庁舎が建設され、館にあった機能が一部移転したため、大ホールと和室2室などが貸し出し可能となり、一部オープンの運びとなった。
愛称は、公募した愛称2,170点の中から、音楽のミュージックと文化のカルチャーを合わせた「ミューカル」と、東北のウィーン楽都・郡山のイメージキャラクター「がくとくん」を組み合わせてネーミングされたもの。オープニングセレモニーでは、2007年から市庁舎玄関ホールなど市内のさまざまな場所で毎月開催されてきた「ホールコンサート」が大ホールで開かれた。
[施設概要]大ホール(200人収容可能)、和室2室、中ホール、小ホール、練習室5室、多目的室(※現在使用可能なのは、大ホール、和室2室)
[設置・管理・運営者]郡山市
[設計者]共立建築設計事務所
●相模原市
アートラボはしもと
〒252-0146 相模原市緑区大山町1-43
Tel. 042-703-4654
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/library_etc/023158.html
◎2012年4月1日オープン
近隣の美大や若手作家、市民、企業、NPOなどが連携し文化振興や産業振興、まちづくりなどに繋がる事業を企画・実践していくための活動拠点として整備。将来的な開設を検討している市立美術館建設予定地に設置された建物は、企業から寄付を受けた土地とマンション販売センターを生かして一部改修したもので、展示スペースや天井の高いアトリウムなどが残されたユニークな造り。シアターやスタジオも備え、創作活動や作品展示、各種講座の開催、ワークショップスペースとして利用できる。
運営面では、既設の市民ギャラリーとの役割分担を図るため、大学などの関連団体との連携によるワークショップやまちづくり活動に特化。これまでギャラリーで行われていた、学生が展覧会の企画・運営を体験するワークショップの開催など、アートによる先進的・実験的な取り組みを実施していく予定。企画運営は基本的に市が担うが、近隣の美術系4大学とも連携し、協議会を設置して情報交換や事業方針を決定していく。また企業や市民団体など他の関連団体とも連絡会議を設置する方針で、市民に開かれたアートの活動拠点を目指す。
なお、オープニングイベントとして、数百人の小学生が1コマ1コマを描いた「思い出アニメーション」など、美大生と小学生のコラボレーションによる作品展示や参加型イベント「はじめましてアートラボ」(5月3日~6月24日)を開催中。
[施設概要]展示・ワークショップスペース、アトリウム、ミーティングスペース、スタジオ、シアター
[設置・管理・運営者]相模原市
●相模原市
もみじホール城山(城山文化ホール)
〒252-0105 相模原市緑区久保沢2-26-2
Tel. 042-783-5295
http://www.momiji-hall-shiroyama.jp
◎2012年4月1日オープン
地域の文化芸術や交流活動の拠点として整備された、市内11カ所目の文化ホール。公募によるホール名は旧城山町の町木にちなんだもの。多目的ホールはロールバック式および移動式の観客席を備え、収容時にはフラットなスペースとしても利用可能で、コンサートや演劇、講演会など各種イベントも開催できる。市内の公共施設では初めてベヒシュタインのグランドピアノも備えられたことにより、小規模なコンサートも開催が可能。ホワイエおよび多目的ホールへ続く通路の内壁は、各種展示が可能なギャラリーとして無料開放している。
今後は、ホールが地域の核となり、人々が集いやすいホールを目指し、ファミリー層を対象とした体験型事業やクラシック音楽に親しめるようなコンサートなど地域密着型の事業を展開していくほか、リハーサル室等での市民活動をホールでの発表会にまで後押ししていくような事業に取り組む。
[オープニング事業]開館記念式典および公演
[施設概要]多目的ホール(最大298人収容)、リハーサル室(55㎡)、ギャラリーほか
[設置者]相模原市
[管理・運営者]城山SS共同企業体
[設計者]石本建築事務所
●新潟県長岡市
シティホールプラザ「アオーレ長岡」
〒940-0062 長岡市大手通1-4-10
Tel. 0258-39-2500
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/ao-re/
◎2012年4月1日オープン
市役所、市民利用施設、商業施設が一体となった全国初の複合施設。「生活の温もりと人々の賑わいに溢れた『まちの“中土間”』」をコンセプトに、あらゆる世代の市民の多様で自発的な活動を実現する「ハレの場」、憩い集う「市民協働・交流の拠点」としてJR長岡駅前に整備。施設名のアオーレは“会いましょう”を意味する長岡地域の方言で、さまざまな出会いが生まれるようにとの期待が込められている。壁面や大屋根に配された市松模様は、「市民の活動の場に市役所が溶け込む」という市の方針の下、行政と市民の活動が市松模様のように交ざりあう様子を、設計した建築家・隈研吾が表現。またロゴデザインは、アートディレクターの森本千絵によるもので、開館前に開催されたワークショップでは、森本と約100人の市民が企画・出演してプロモーション映像を制作した。運営面では、より自由に、より使いやすい施設の実現に向けて、公募市民を中心としたメンバーで構成される市民交流ネットワーク「アオーレ」が、施設の運営や自主イベントの企画・実施、情報発信など幅広い役割を担う。
[オープニング事業]市民の企画による「アオーレ誕生祭」、長岡ゆかりの音楽家等が出演した「アオーレ音楽祭」ほか
[施設概要]「ナカドマ(屋根付き広場)」(約2,250㎡)、アリーナ(約2,200㎡)、市民交流ホールA~D(320~110㎡)、シアター、市民協働センター、会議室ほか
[設置者]長岡市
[管理者]二幸産業・新潟綜合警備保障共同企業体
[運営者]市民交流ネットワーク「アオーレ」
[設計者](株)隈研吾建築都市設計事務所
●大阪市
大阪府立江之子島文化芸術創造センター
〒550-0006 大阪市西区江之子島2-1-34
Tel. 06-6441-8050
http://www.enokojima-art.jp
◎2012年4月1日オープン
大阪府立産業技術総合研究所として使われていた建物を、戦前期の貴重なモダニズム建築の特徴を生かして大規模に改修して誕生したクリエイティブセンター。大阪府が所有する7,800点を超える収蔵品を保存・展示するだけでなく、府民をはじめアーティストやデザイナー、専門家、NPO、大学、企業、行政など多様な個人・組織が交流・対話・協働する活動拠点を目指して計画され、大小4つの展示室、作品制作が可能な3つのアトリエ、音楽・演劇・ダンス等のレッスンやワークショップが可能な多目的室など、多様な用途に対応できる設備を備える。
創造的な活動に対して施設を貸し出すほか、今後はアートやデザインの創造のみならず、クリエイティブなあらゆる活動を通してまちづくりやコミュニティデザインを実践する多様な企画、イベントも展開していく。現在、愛称を募集中。
[オープニング事業]江之子島文化芸術創造センターOpening Festa「創造しい人々」
[施設概要]展示室、アトリエ、多目的室、音響設備付多目的室、ミーティングルーム、カフェ、ライブラリー、保管庫ほか
[設置者]大阪府
[管理・運営者]長谷工コミュニティ・E-DESIGNプラットフォームグループ
[設計者]改修設計:長谷工コーポレーション