一般社団法人 地域創造

公共ホール演劇ネットワーク事業「平成25年度事業説明会」「演劇セミナー」報告

◎平成25年度事業説明会(4月17日/地域創造会議室)

 全国からお集まりいただいた21団体を前に、当事業で実施するアウトリーチや演劇公演について、3つの公共ホールがカンパニーと共にプレゼンテーションを行いました。公演作品や予算についての説明に続いて、アウトリーチ先で実施するワークショップを実際に披露していただきました。なお、25年度実施事業および参加団体は今年6月中に決定する予定です。

◎演劇セミナー(4月18日/同)

 このセミナーは演劇事業に関心のある公共ホールの担当者を対象に毎年行っているもので、今回はサックス奏者の大石将紀さんを講師にお招きし、絵画を用いた音楽ワークショップを紹介していただきました。これは昨年10月、札幌市芸術文化財団が大石さんの演奏と札幌芸術の森美術館の所蔵作品をコラボレートさせて企画したプログラムです。複数の絵画を見て、大石さんの演奏する音楽から受けたイメージをそれぞれが自分の言葉で表現し、全員で共有することで、初めて顔を合わせる参加者同士の距離感がぐっと近くなった1時間でした。

 続く午後のセミナーでは、このワークショップを構成した劇作家・演出家の内藤裕敬さん、絵画作品を選ぶ際にアドバイスをされたミュージアム・エデュケーションプランナーの大月ヒロ子さん、そして全体コーディネーターの津村卓さんも加わり、ワークショップの内容を深く掘り下げる議論が行われました。内藤さんからは「ワークショップでは参加者の反応を否定せず、その違いを楽しむ」ことの大切さについてお話があり、大石さんからは「子どもたちが見せる反応や集中力など、通常の演奏活動では経験できない発見がある」というお話がありました。音楽、美術、演劇の要素をうまく用いることで、とても豊かな時間が共有できることを体感しました。

 

Photo06.jpg
大石将紀さんによるワークショップ

 

●公共ホール演劇ネットワーク事業に関する問い合わせ
芸術環境部 池田・堀木・大垣
Tel. 03-5573-4076

カテゴリー

ホーム出版物・調査報告等地域創造レター地域創造レターバックナンバー2012年度地域創造レター6月号-No.206公共ホール演劇ネットワーク事業「平成25年度事業説明会」「演劇セミナー」報告