一般社団法人 地域創造

新理事長あいさつ

新理事長あいさつ

財団法人地域創造理事長 梶田信一郎

 

 財団法人地域創造の理事長に就任しました梶田信一郎でございます。

 

 皆様のご支援をいただき、地域のお役に立てるよう努力してまいりますので、何とぞよろしくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 

 私は、地方自治の仕事を志して昭和46年に入省しましたが、当時は公害問題など高度成長の歪み、オイルショックの発生があり、これからどういう地域づくりをしていくかが問われていた変わり目でもありました。経済的な発展だけでなく、地域の歴史や伝統、文化や自然を生かした地域づくりが求められるようになり、心の豊かさが重視されるようになっていったことはご承知のとおりです。そうした大きな変化の時代に、地方自治の現場に携わってきたことを今改めて思い起こしております。

 

 兵庫県に赴任して半年経った時に阪神・淡路大震災が発生し、1年余りその復興に携わりました。震災後、復興支援のため、さまざまな事業が進められてきたことを記憶しております。文化・芸術は人々にやすらぎや活力を生み出すものであり、今回の東日本大震災の復興に当たって、被災地のニーズをくみ上げながらできる限り応援させていただきたいと考えております。

 

 内閣法制局におりました頃、議員立法として文化芸術振興基本法などの法律が整備されました。また、地方分権の推進を図るための法整備に携わり、その中で地域が自ら考えていく地域づくりの潮流を肌で感じてきました。

 

 地域社会には様々な課題があり、取り巻く状況には厳しいものがありますが、公共ホール、美術館等の施設でいきいきと活動されている住民の方々に接しますと、文化・芸術は、地域や世代を越えた広がりのあるものだと感じます。文化・芸術の面から地域が自ら考えていく地域づくりを応援していくことが当財団の大きな役割であり、地域のご要望を伺いながら、財団としてできる限りの知恵を出して地域の皆様のお役に立ちたいと思っております。

 

 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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●梶田信一郎(かじた・しんいちろう)
岡山県生まれ。昭和46年自治省入省。熊本県、三重県、兵庫県、内閣法制局(長官)に勤務。

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