文化・芸術で元気なまちづくりを
2012(平成24)年1月1日
財団法人地域創造
文化・芸術による「人と人との絆」を大切に、
創造性豊かな地域づくりをめざしてまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012年1月~3月 地域創造事業スケジュール
当財団では年度末まで、全国各地でさまざまな事業を展開しております。
1月
●公共ホール音楽活性化事業(三重県鈴鹿市/12日~14日)
●平成23年度地域創造大賞(総務大臣賞)表彰式(東京都・グランドアーク半蔵門/16日)
●公共ホール現代ダンス活性化事業(栃木県栃木市/16日~22日、北海道北広島市/24日~30日)
●市町村立美術館活性化事業(愛知県春日井市/21日~3月18日)
●公共ホール現代ダンス活性化支援事業(広島県廿日市市/22日~28日)
●公共ホール音楽活性化支援事業(鳥取県琴浦町/27日~29日)
●公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業 ガラコンサート(和歌山県田辺市/28日)
2月
●邦楽地域活性化事業 ガラコンサート(埼玉県・埼玉会館/4日)
●公共ホール音楽活性化市町村連携モデル事業(岩手県大船渡市/9日~11日)
●公共ホール現代ダンス活性化事業(大阪府高石市/13日~19日、千葉県四街道市/14日~20日、京都府舞鶴市/27日~3月4日)
●公共ホール音楽活性化支援事業(三重県多気町/16日~18日、大阪府河内長野市/16日~18日、高知県高知市/16日~18日、岡山県勝央町/17日~19日)
●公共ホール音楽活性化事業(愛知県豊田市/17日~19日、東京都世田谷区/29日~3月2日)
●ステージラボ 栃木セッション(栃木県宇都宮市/21日~24日)
●公共ホール現代ダンス活性化支援事業(愛知県春日井市/22日~26日、山口県山口市/28日~3月4日、岐阜県多治見市/28日~3月5日)
●第12回地域伝統芸能まつり(東京都・NHKホール/25日・26日)
3月
●公共ホール音楽活性化支援事業(大分県臼杵市/1日・2日・20日、高知県土佐清水市/8日~10日、大阪府富田林市/16日~18日)
●公共ホール音楽活性化事業(大分県九重町/1日~3日)
●公共ホール現代ダンス活性化事業(愛知県豊川市/13日~19日)
●公共ホール現代ダンス活性化支援事業(兵庫県朝来市/19日~25日)
●雑誌「地域創造」31号 発行(25日)
知事、市町村長の皆様へ
~地域のネットワークづくりにご協力を~
財団法人地域創造理事長 林 省吾
東日本大震災や豪雨で甚大な被害を受けられた被災地の皆様、そして全国の皆様にとって、本年が地域の再生と活性化の大きなステップとなることをお祈りいたし、新年のご挨拶とさせていただきます。
当財団も、設立以来17年が経過し、財団を取り巻く環境も大きく変化しつつあります。このため、昨年6月に当財団の今後のあり方について、地方団体の皆様、また有識者の皆様のご意見を伺うこととし、「基本問題検討委員会」を設けさせていただきました。
当財団としては、この委員会からいただいた報告書を基に、本来の使命を再確認しながら、文化・芸術活動を通じた地域の活性化に向けて一層の努力をいたす考えでありますが、今後の財団運営の基本方針とさせていただきたい点を以下にご報告申し上げておきます。皆様方のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
第一は、全国的な共同組織としての使命にかんがみ、地方団体が共同で行うことが有効な事業を重点的に実施してまいります。
第二は、創造性豊かな地域づくりを推進するため、シンクタンク機能を高め、調査・研究機能の充実を図ってまいります。
第三は、地方団体からの求めに応じた相談業務の充実を図ってまいります。
第四は、地方団体への情報提供を充実し、地方団体間のネットワークづくりを推進してまいります。
第五は、当然のことですが、事業実施にあたっての公平性・透明性の向上を図るとともに、効率的な運営に努めてまいります。
以上を今後の基本方針としたうえで、限られた財源を有効に活用し、人材の養成、調査・研究、情報の発信、皆様からの専門的なご相談への対応等に努めながら、引き続き、アウトリーチ等のモデル事業を実施してまいりたいと考えております。
特に、当財団事業の普及拡大を図るため、都道府県、中核的市町村との連携を強め、地方団体のネットワークづくりを積極的に応援していきたいと考えております。具体的には今後いろいろと検討させていただきますが、ぜひとも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
なお、昨年は宝くじ事業の見直しが行われ、宝くじの普及・宣伝事業として当財団が実施してきた文化・芸術活動への支援ができなくなり、大変心配をいたしましたが、自治総合センターにおいて、市町村のコミュニティ事業として文化・芸術活動への助成が行われることになりました。当財団の事業と併せてご活用いただき、地域の活性化に役立てていただければと思います。
さて、東日本大震災におきましては、地域における「人と人との絆」の大切さについて改めて考えさせられました。人と人の心をつなぐ場となっていた公立文化施設も多数被災しましたが、関係者のご努力により、徐々に活動が始まっていることを心強く思っております。
当財団も、今後被災地のニーズをくみ上げながらできる限り応援させていただきたいと考えております。そのひとつとして、まずは2月に実施する「地域伝統芸能まつり」において、岩手県、宮城県、福島県から地域の伝統芸能をお招きします。地域の皆様を少しでも勇気づけることにつながればと思います。
震災復興をはじめ、我が国の地域社会にはそれぞれ様々な課題があり、地域社会を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。しかし、どのような環境下にあれ、「文化・芸術活動は地域づくりの起爆剤である」という信念にゆらぎはありません。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012年1月