オーディションで選ばれたクラシック音楽のアーティストと、専門家のコーディネーターを派遣し、ホールとアーティストが共同で企画した学校・福祉施設などでの地域交流プログラムと、ホールでのコンサートを行う「公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)」。今年度は全国14カ所での実施を予定していますが、その最初となる青森県むつ市(下北文化会館)での公演が好評のうちに終了し、早くも今年度の成果を期待させる幕開けとなりました。
6月9日から11日にかけて行われたむつ市でのおんかつでは、登録アーティストの吉岡次郎さん(フルート)、野尻小矢佳さん(パーカッション&ボイス)、伴奏の末永匡さん(ピアノ)が、市内4つの幼稚園を訪問しました。子どもたちが想像して楽しめる音楽体験を、という意図で「音楽の動物園」をコンセプトに、動物にちなんだ楽曲や参加型のプログラムを実施。むつ市の鳥にちなんだブルーマーの『白鳥』をフルートとピアノで演奏する間には、野尻さんの誘導で小さな打楽器や体を叩いて、虫の音、鳥の羽ばたきなどを表現し、風景を音でつくっていく体験をしました。
最終日に下北文化会館で行われたコンサートでは、9日・10日に訪問した幼稚園の園児たちが描いた動物の絵をロビーに展示。お父さんお母さんに連れられて来場した多くの園児には満足げな笑顔がたくさん見られ、事業を実施した下北文化会館の皆さんもホールから足を伸ばして出会った地域の方々との繋がりを実感していました。
今後も、大阪府高石市(7月1日~)など各地で実施が予定されています。お近くで実施される際には、ぜひご来場ください。
公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)に関する問い合わせ
芸術環境部 水上・水口・髙荷
Tel. 03-5573-4064
onkatsu@jafra.or.jp