一般社団法人 地域創造

「第10回地域伝統芸能まつり」のご案内

「第10回地域伝統芸能まつり」
10回目となる今年のテーマは「楽」

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 写真:平成20年度第9回地域伝統芸能まつり

 日本各地で脈々と受け継がれている地域伝統芸能と古典芸能を一堂に会して紹介する「地域伝統芸能まつり」を、2月27日(土)、28日(日)に東京・渋谷のNHKホールで開催します。
  記念すべき10回目となる今年のテーマは「楽(らく)」。テーマにまつわる演目を全国11の地域伝統芸能と、4つの古典芸能でご紹介します。
  地域伝統芸能のうち、1日目に登場する青森県黒石市の「黒石よされ」の起源は、盆踊りの時の男女の恋の掛け合い唄であったといわれています。豊作の時には「仕事をよして楽しく踊りなされ」、凶作の時には「このような世の中は早く去れ」という意味が込められているとされています。毎年3千人余の踊り子たちが流し踊り、乱舞を繰り広げる様は圧巻です。
  2日目の幕開けを飾るのは千葉県銚子市の“魅せる太鼓”「銚子はね太鼓」です。江戸時代に漁民が大漁を願い太鼓を叩いたことが起源とされています。その特徴は、2人の打ち手が首とあばらで太鼓を支え担ぎ、打っては跳ね、跳ねては回り、太鼓もろとも宙を舞う勇壮な太鼓演奏にあります。
  また、今回が初めての出演となる山梨県からは、噴火を沈めた祭神のご苦労をお慰めするために始めたとされている「河口浅間神社の稚児舞」(富士河口湖町)が登場します。
  このほかにも現代の獅子舞の中では最大規模とされている「芦別獅子」(北海道芦別市)、秋の例祭で豊穣への感謝を込めて奉納されている「数河獅子」(岐阜県飛騨市)、独特な唐楽拍子に合わせて、長さ20mの龍体が唐服を着た玉使いが操る玉を追う「龍踊」(長崎県長崎市)、カモシカを模した全国で唯一の鹿子踊り「萩野鹿子踊」(山形県新庄市)、戦いに勝利したことを祝して、足軽たちが即興的に踊ったのが始まりとされている「武雄の荒踊」(佐賀県武雄市)、源平水島合戦で戦死した人々の霊を慰めるために始まったと伝えられている「白石踊」(岡山県白石市)など、さまざまな地域伝統芸能が登場します。
  古典芸能では沖縄に古くから伝わる伝統芸能で、せりふ、音楽、所作、舞踊によって構成される歌舞劇・組踊の中から名作『二童敵討』を、“子の会”の出演で上演します。また、梅若玄祥ほかによる能『菊慈童 遊舞之楽』、山本東次郎ほかによる狂言『楽阿弥』、野村小三郎ほかによる『柑子俵』を上演します。
  地域伝統芸能まつりの観覧は無料ですが、事前の応募が必要となります。観覧ご希望の方は、はがきまたはインターネットで下記の方法に従ってご応募ください(締切:2月1日(月)必着)。
 

プログラム紹介(予定) *演目は変更される場合もありますのでご了承ください

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福井県坂井市
表児の米(ひょうこのこめ)[2月27日]
福井県坂井市丸岡町北横地の布久漏神社に数百年前から伝わる、女人禁制の神事です。毎年9月14日(現在は敬老の日の前々日)の宵、十郷用水の恵みに感謝し、五穀豊穣を祈願します。神事は「おたしより」という行事の後、白シャツ・下帯姿の男たちがリズミカルに初穂米を搗ち、その合間に臼を持ち上げて力自慢をします。搗った米は蒸して神前に供されます。これが「表児の米」です。残りは小さく丸められ参詣者に箕で撒かれます。

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岐阜県飛騨市
数河(すごう)獅子[2月27日]
数河獅子は、毎年9月5日に飛騨市古川町の白山神社と松尾白山神社の秋の例祭で豊穣への感謝を込めて交互に奉納されています。今回は村人たちが平和の中で狂喜乱舞する場面を表現したといわれる、雄と雌の2頭の獅子による「曲獅子」をご覧いただきます。これは古老たちの厳しい教えを受け、上達しなければ舞うことができない、曲芸の限りを尽くす舞です。

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山梨県富士河口湖町
河口浅間神社(かわぐちせんげんじんじゃ)の稚児舞[2月27日]
河口浅間神社に奉納する稚児舞の起源は諸説ありますが、864年の富士山大噴火の時に、鎮火の神である浅間明神をこの地に奉斎して鎮火祭りを行い、噴火を鎮めた祭神のご苦労をお慰めするために始めた、とされています。4月25日の例祭である孫見祭りと7月28日の太々御神楽祭に氏子の中から選ばれた7歳から12歳の少女が清純な姿で神前に進み舞を奉納します。

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青森県黒石市
黒石よされ[2月27日]
「黒石よされ」の起源は、およそ500年から600年前といわれ、盆踊りの時の男女の恋の掛け合い唄であったといわれています。「よされ」の語源は、豊作の時には「仕事をよして楽しく踊りなされ」、凶作の時には「このような世の中は早く去れ」という意味が込められているとされています。毎年8月、黒石市街地を中心に約3千人余の踊り子たちが流し踊り、乱舞を繰り広げる祭りで見る人を圧倒します。

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北海道芦別市
芦別(あしべつ)獅子[2月27日]
1895年に富山県砺波地方から芦別に入植した人々が、郷里に伝わる獅子舞を再現しようと、1900年に獅子舞を神社に奉納したのが芦別獅子の起こりです。62年には芦別市無形文化財に指定されました。途中、後継者不足などで中断を余儀なくされましたが、93年の芦別市開基100周年を迎え復活がなされました。別名、百足獅子ともいわれ全長7.5mの胴幕の中に10人が入り舞うのは、現代の獅子舞の中では最大規模とされています。

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千葉県銚子市
銚子はね太鼓[2月28日]
はね太鼓は、江戸時代に漁民が大漁を願い太鼓を叩いたことが起源とされる銚子市の無形民俗文化財です。徐々にパフォーマンス要素が加わり、“魅せる太鼓”として見る者を圧倒してきました。その特徴は、2人の打ち手が首とあばらで太鼓を支え担ぎ、打っては跳ね、跳ねては回り、太鼓もろとも宙を舞う勇壮な太鼓演奏です。極め付きは「ねかせ打ち」。相手を地に這わせ、太鼓を打ちまくる、黒潮躍る海の男の力と技の太鼓です。

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佐賀県武雄市
武雄の荒踊(たけおのあらおどり) [2月28日]
佐賀県武雄市の「武雄の荒踊」は旧佐賀藩武雄領のみに伝わる芸能です。その起源は約470年前、武雄領主後藤氏が島原領主有馬氏との戦いに勝利したことを祝して、足軽たちが即興的に踊ったのが始まりとされています。3地区で継承される踊りの所作はそれぞれ違いが見られますが、今回は優美で手の振りに特徴のある「中野の荒踊」をご覧いただきます。

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岡山県笠岡市
白石踊(しらいしおどり)[2月28日]
笠岡市白石島に古くから伝わる盆踊りで国の重要無形民俗文化財に指定されており、源平水島合戦で戦死した人々の霊を慰めるために始まったと伝えられています。一つの音頭と大太鼓で男踊・女踊・娘踊・奴踊など十数種類の異なる踊りが一つの輪になり、混然一体となって雄壮活発・豪華絢爛に踊られる全国でも他に類を見ないものです。今でも島民の暮らしと密接に結びついており、白石島の文化を代表するものの一つとなっています

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山形県新庄市
萩野鹿子踊(はぎのししおどり)[2月28日]
新庄市北部の萩野地区に伝わる民俗芸能で、毎年9月23日に地区の宝積寺の祭礼と、8月26日の新庄まつり後に新庄城跡戸沢神社と護国神社に奉納されています。この地方では5日ごとに風が吹き、10日ごとに雨が降ると豊作になるという言い伝えから、五穀豊穣を祈願する踊りと考えられています。7人の踊り手と”ささら”という楽器を用いた2人の「地方」で構成され、カモシカを模した鹿子踊りは全国唯一のものといわれています。

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長崎県長崎市
長崎くんち 龍踊(じゃおどり)[2月28日]
龍踊は、長崎諏訪神社の大祭「長崎くんち」の奉納舞(国指定重要無形民俗文化財)の一つで、勇壮な伝統芸能として広く知られています。唐人屋敷と密接な関係にあった長崎本籠町の町民が唐人たちの指導を受け、三百余年の間に踊り方が非常に巧みになり、日本独特の巧妙な演技を見せるに至りました。長さ20mの龍体が唐服を着た玉使いが操る玉を追って独特な唐楽拍子に合わせて、まるで生きているかのように踊る様は実に壮観です。





狂言『柑子俵(こうじだわら)』(和泉流)[2月27日]
友人の柑子売りに売るはずだった柑子を、別の業者に売ってしまった亭主が困っていると、太郎冠者(子方)が柑子の代わりに自分が俵の中に入って、後で逃げてきますと提案します。太郎冠者が入った柑子の俵を、何も知らずに背負って帰る柑子売りですが、俵の中から何やら不気味な声が聞こえてくるではありませんか。俵の中に入り、演技のできる子方(子ども)がいないと上演できない珍しい狂言で、名古屋在住の野村小三郎と野村信朗の親子、ほかの出演でおおくりします。
能『菊慈童(きくじどう) 遊舞之楽』(観世流)[2月27日]
薬の水が流れているという山奥で、調べにきた臣下は、なんと700年もの間同じ姿で生きている少年と出会います。少年は昔、周の穆王の枕をまたいだことで山に捨てられた時、経文を書いた枕を王より賜り、菊の葉に経の文句を書いておくと、その滴が不老不死の妙薬となったことを語ります。少年は舞を舞い、不老不死の妙薬を捧げ山の中に帰っていきます。満開の菊薫る中、幻想的な世界が広がります。梅若玄祥(六郎改め)ほかの出演でおおくりします。
狂言『楽阿弥(らくあみ)』(大蔵流)[2月28日]
坂東方の僧が伊勢大神宮に参詣する途中、別方の松原で尺八が下がった不思議な松の木に出合います。所の者にいわれを聞くと、楽阿弥という下手な尺八吹きが、尺八を吹きすぎて吹き死にしたという供養のしるしとわかります。夜もすがら尺八を吹き弔う僧の前に楽阿弥の亡霊が現れ、吹き死にした有様を語り舞います。能の様な珍しい狂言で、楽阿弥の亡霊を山本東次郎、ほかの出演でおおくりします。
組踊『二童敵討(にどうてきうち)』[2月28日]
組踊は沖縄に古くから伝わる伝統芸能で、せりふ、音楽、所作、舞踊によって構成される歌舞劇です。首里王府が中国皇帝の使者である冊封使を歓待するために、1719年、玉城朝薫により創作、初演されました。以降、地方の村や離島などへ伝わり、次第に庶民にも広まっていきました。組踊には、琉歌や故事などの文学や歴史的要素も多分に盛り込まれており、沖縄の伝統芸能の精髄とも言われています。今回は、組踊の名作『二童敵討』の後半部分を上演いたします。出演は「子の会」の皆さんです。

●第10回地域伝統芸能まつり
[日程]2月27日(土)、28日(日)
[開演]午後2時30分(両日とも)
[会場]NHKホール(東京都渋谷区)
[主催]地域伝統芸能まつり実行委員会財団法人地域創造
[後援]総務省、文化庁、観光庁、NHK

●観覧申し込み方法
観覧は無料です。はがき、またはインターネットでお申し込みください。
◎応募締切
平成22年2月1日(月)必着
応募多数の場合は抽選とさせていただきます。当選の発表はご本人に直接通知いたします。
◎応募要領
・はがきの場合
郵便往復はがきに①郵便番号、②住所、③氏名、④年齢、⑤電話番号、⑥入場希望日(2月27日(土)、28日(日)のいずれかを記入。両日希望の場合はそれぞれ別にお申し込みください)、⑦入場希望者数(1枚につき2人まで、未就学児も1人といたします)を明記の上、下記事務局までお送りください。返信はがきにはご自分宛の住所、氏名を記入してください。
〒160-8555
東京都新宿区舟町7-6-704
地域伝統芸能まつり観覧応募事務局
・インターネットの場合
「地域伝統芸能まつり」公式サイトにアクセスの上、お申し込みください。
https://www.jafra.or.jp/project/regional-performing-arts/04.html
※なお、ご応募いただいたお客様の個人情報は、本フェスティバルの抽選、当・落選告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的で使用させていただきます。また、お客様の事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示・漏洩いたしません。

●地域伝統芸能まつりに関する問い合わせ
総務部 古田
Tel. 03-5573-4057

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