2009年も残り後1カ月となりました。政権交代など“チェンジ”が叫ばれた1年でしたが、財政状況の厳しさが続く中、クリスマス&年末・年始企画では例年どおり地域オーケストラや市民合唱団・少年少女合唱団の活躍が目立ちます。例えば、“音楽のまち・かわさき”の拠点として開館5周年を迎え、年間を通じて活発な事業を展開しているミューザ川崎シンフォニーホールでは、フランチャイズの東京交響楽団と共に新年を祝う大晦日のコンサート(ジルベスター・コンサート)が企画されています。ジルベスターは、兵庫県立芸術文化センター、石川県立音楽堂、札幌コンサートホールKitara、みなとみらいホール、びわ湖ホールなどでも予定されており、観客のベストドレッサー賞を選んだり(兵庫)、地元の和太鼓や日舞と競演したり(石川)と、オーケストラのある町の風物詩になっています。
また、年末にふさわしい豪華なプログラムとしては、開館10周年を迎える静岡のグランシップがプロデュースするオペラ『椿姫』があります。これは静岡県舞台芸術センター元芸術総監督の鈴木忠志が演出し、飯森範親(指揮)、中丸三千繪(ソプラノ)、金森穣(ダンサー・振付家)が顔を揃える実験的なオペラとして音楽界・演劇界から注目を集めています。
2010年はバンクーバー冬季オリンピックや南アフリカで開催されるサッカー・ワールドカップ、上海万博など、世界でビッグイベントが目白押しですが、日本では奈良の平城遷都1300年や各地で計画されている大小さまざまなアートプロジェクトが話題となりそうです。遷都のイベントは年明けから秘仏のご開帳をはじめとした催しが目白押しで、何かにつけて奈良が話題の1年になりそうです。また、新規にスタートする大規模なアートプロジェクト(瀬戸内海の7つの島などを舞台にした瀬戸内国際芸術祭、あいちアートトリエンナーレなど)は夏が本番ですが、今年開催された越後妻有アートトリエンナーレ(「アーティスト、集落のみなさんといっしょに小正月」「雪アートプロジェクト」)や12月27日に新潟下駄総踊りでフィナーレを迎える「水と土の芸術祭2009」(→P12)では冬期プログラムも企画されていますので、ウェブサイトなどで情報を確認してください。
ニューイヤー・コンサートでは、東京文化会館や富山市のオーバードホールが2010年に生誕200周年を迎えるショパン、シューマンを取り上げるほか、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館が中越大震災復興5周年記念として中国、韓国から新進気鋭のソリストを招き東京交響楽団とともに「にいがたニューイヤー・ガラ・コンサート」を催します。これは「新潟アジア国際音楽祭」の一環として行われるもので、2月にはりゅーとぴあのレジデンス・ダンスカンパニーであるNoismと和太鼓集団・鼓童のコラボレーションも予定されており、話題を呼びそうです。
2009年12月~2010年1月
クリスマス&年越し・新春企画カレンダー
は出演者(講師等)、は会場、はは問い合わせ先です。
(は地域創造支援事業)
クリスマス企画
●札幌市 12月23日
クリスマスオルガンコンサート
第12代専属オルガニスト、ローラン=シプリアン・ジローと市内の北星学園女子中・高校聖歌隊の共演によるコンサート。井上道義と札幌交響楽団による恒例の「Kitaraのクリスマス」(12月20日)も開催。
札幌コンサートホールKitara
札幌市芸術文化財団 Tel. 011-520-2000
●札幌市 11月14日~12月25日
芸術の森クリスマスアート展2009
さまざまなジャンルの美術家が参加した恒例のクリスマス作品展。クリスマスをテーマとした各種講習会も実施。
札幌芸術の森 工芸館
札幌市芸術文化財団 Tel. 011-592-4122
●岩手県盛岡市 12月23日
パイプオルガン プロムナードコンサート51st「クリスマス・チャリティ」
ホール専属オルガニスト・渋澤久美によるコンサート。今年は打楽器奏者の板垣アヤ子がゲスト。入場料は全額盛岡市内の福祉施設に寄付される。
盛岡市民文化ホール
盛岡市文化振興事業団 Tel. 019-621-5100
●福島県福島市 12月23日
クリスマスパイプオルガンコンサート
今年の“クリスマス・オルガニスト”は、パリを拠点に長年にわたって教会オルガニストを務めながらヨーロッパ各地で研鑽を積み、現在は新宿文化センター・オルガニストとして活躍している早島万紀子。ゲストに波多野睦美(ソプラノ)を迎える。
福島市音楽堂 Tel. 024-531-6221
●茨城県水戸市 12月23日
クリスマス・プレゼント・コンサート2009
畑中良輔の企画・トークを交え、クリスマスにまつわるバラエティに富んだプログラムで綴る恒例のコンサート。今年はピアニストの小原孝が独自のアレンジによる『くるみ割り人形』などを披露。
水戸芸術館コンサートホールATM
水戸市芸術振興財団 Tel. 029-231-8000
●茨城県小美玉市 12月23日
演劇ファミリーMyu X’masミュージカル『聖夜の贈りもの─The snow magic of christmas─』
みの~れ住民劇団「演劇ファミリーMyu」による、サンタクロースに願うさまざまな思いを歌とダンスで綴るオリジナルミュージカル。
小美玉市四季文化館みの~れ Tel. 0299-48-4466
●千葉県市川市 12月12日
ファミリーオペラ落語 亜郎の『ヘンゼルとグレーテル』クリスマススペシャル
歌と踊りを交えた「ミュージカル落語」を繰り広げる劇団四季出身の異色の噺家、三遊亭亜郎が、“ファミリーオペラ落語”と題し、『ヘンゼルとグレーテル』に挑戦。当日会場に飾られる同作品やクリスマスにちなんだ絵は子どもたちから公募される。
行徳文化ホールI&I
市川市文化振興財団 Tel. 047-379-5111
●東京都江東区12月18日~20日
第24回『くるみ割り人形』
オーディションで選ばれた子どもたちと東京シティ・バレエ団のプロダンサー、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が共演する年末恒例の公演。
ティアラこうとう(江東公会堂)
江東区地域振興会 Tel. 03-3635-5500
●東京都大田区 12月12日
アプリコ・クリスマス・フェスティバル2009「パパイヤ鈴木の踊るクラシック2」
3年前のフェスティバルに出演したパパイヤ鈴木とおやじダンサーズが再び登場。トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団初の日本人ダンサー、名取寛人をゲストに招き、歌って踊るクラシックコンサートを繰り広げる。
大田区民ホールアプリコ
大田区文化振興協会 Tel. 03-5744-1600
●東京都豊島区 12月17日
パイプオルガンコンサートvol.12「4台のオルガンとテノールが奏でる~響きのクリスマス」
大ホールに設置された世界最大級の回転式パイプオルガンと3台のポジティフ・オルガンによるクリスマスコンサート。
東京芸術劇場 Tel. 03-5391-2111
●東京都町田市 12月20日
NPO法人町田市芸術協会合同公演 バレエ『くるみ割り人形』全幕&『クリスマスキャロル』
「まちだ全国バレエコンクール」を開催するなど、バレエとゆかりの深い町田市で、ロシア国立ボリショイ・バレエ団のアーティストを招いての本格的なバレエ公演が実現。地元の町田フィルハーモニー交響楽団、町田市合唱連盟と共演する。
町田市民ホール Tel. 042-728-4300
●横浜市 12月10日
クリスマス・パイプオルガンコンサート
クイーンズスクエアに設置された約2万9000の電球をまとった「シンギングツリー」の音を奏でている大ホールのパイプオルガン“ルーシー”をフィーチャーしたランチタイムのコンサート。
横浜みなとみらいホール Tel. 045-682-2000
●横浜市 12月12日
横浜開港150周年「出港150から200へ」記念コンサート
開港150周年を横浜ゆかりのゲストを迎えての対談や音楽で振り返るとともに、生誕100周年を迎えた「横浜市歌」や横浜ゆかりの歌など、未来に歌い継ぐコンサートを開催。
神奈川県民ホール
開港150周年・創造都市事業本部 Tel. 045-671-4078
●川崎市 12月23日
MUZAパイプオルガン クリスマス・コンサート2009 with OGブラスクインテット
パイプオルガンと津堅直弘らブラス界のトップ奏者による「OGブラスクインテット」の競演で、クリスマスにちなんだ名曲を贈る。
ミューザ川崎シンフォニーホール Tel. 044-520-0200
●神奈川県横須賀市12月20日
横須賀芸術劇場少年少女合唱団ステージ15「親と子のためのクリスマス・コンサート’09」
横須賀芸術劇場専属少年少女合唱団による恒例のクリスマス・コンサート。今年はソプラノの塩田美奈子をゲストに迎え、賛美歌や宗教曲、オリジナルのクリスマス・ポピュラーソングなどを披露。
横須賀芸術劇場 Tel. 046-828-1602
●新潟市 12月18日
りゅーとぴあ・オルガン・クリスマス・コンサート
りゅーとぴあの音楽教室のひとつ、新潟市ジュニア合唱団が専属オルガニスト・山本真希との共演で、クリスマスの名曲を披露。
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
新潟市芸術文化振興財団 Tel. 025-224-7000
●石川県金沢市 12月6日
メサイア公演(全曲)~ヘンデル没後250年記念
北陸聖歌合唱団がクリスマスの時期に半世紀以上にわたって続けているヘンデル『メサイア』公演。今年はヘンデル没後250年を記念しての開催。
石川県立音楽堂
石川県音楽文化振興事業団 Tel. 076-232-8111
●長野県松本市 12月13日
Xmasファンタジー 2009
第一部は松本ゆかりの演奏家によるアンサンブル。第二部は公募によるXmasファンタジー合唱団のクリスマスソングと、作曲家・新実徳英が自作の『白いうた、青いうた』を指揮する。
松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール) Tel. 0263-47-2004
●名古屋市 12月19日
「Xmasはオルガンだ!Ⅶ」~しあわせ キラキラ☆風の歌 ~ドイツからフランスへ
国内最大規模のパイプオルガンによる恒例のコンサート。クリスマス発祥の地ドイツやフランスでよく聴かれる音楽を中心としたプログラム。
愛知県芸術劇場
愛知県文化振興事業団 Tel. 052-971-5609
●愛知県知立市12月17日~25日
パティオDEクリスマス2009
約5万個のイルミネーションで飾られた劇場で、合唱団やヴァイオリン、ミュージックベル等のコンサートや絵本の読み聞かせ、ツリーづくりの工作教室等、さまざまなプログラムを開催。
知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)
ちりゅう芸術創造協会 Tel. 0566-83-8100
●京都市 12月22日
クリスマスコンサート“オルガンの翼にのせて”
日本初の公立合唱団、京都市少年合唱団を迎えての恒例のパイプオルガンコンサート。ゲストにびわ湖ホールアンサンブル・メンバーを招く。
京都コンサートホール
京都市音楽芸術文化振興財団 Tel. 075-711-3090
●大阪府八尾市 12月23日
うたって!おどって!楽しいね!京フィルとハッピー☆メリー・クリスマス!!
八尾市文化振興事業団、やまと郡山城ホール、宝塚文化振興財団、高島市ガリバーホールが連携して企画した子ども向けクラシックコンサート。京都フィルハーモニー室内合奏団と合唱ワークショップに参加した子どもたちが共演。
八尾市文化会館プリズムホール
八尾市文化振興事業団 Tel. 072-924-5112
●兵庫県宝塚市 12月6日
第30回ベガメサイア
畑儀文指揮のもと、ヘンデル『メサイア』全曲を、公募により結成した合唱団「ベガメサイアを唱う会」が、テレマン室内管弦楽団と4名のソリストとの共演で披露する。
宝塚ベガ・ホール
宝塚市文化振興財団 Tel. 0797-84-6192
●島根県松江市12月2日~25日
’09プラバ・イルミネーション
ホール内外で約数万個の電球によるイルミネーションを展開。期間中は地元の劇団あしぶえによる即興芝居や各種コンサートなど、さまざまなプログラムを開催。
松江市総合文化センター プラバホール Tel. 0852-27-6000
●島根県益田市 11月20日~12月25日
グラナリエ2009
グラントワの中庭にある水盤を中心にイルミネーションでライトアップ。点灯期間中は毎週金曜日のミニ・コンサート、ワークショップなど、全館でさまざまなプログラムを展開。
島根県芸術文化センター「グラントワ」 Tel. 0856-31-1860
●福岡県春日市 12月20日
春日交響楽団2009クリスマスコンサート
市民オーケストラと一般公募による混声合唱団による恒例のコンサート。今年はプロデュースと司会に三枝成彰を迎え、三枝のカンカータ『天涯。』、第九などを披露。
春日市ふれあい文化センター Tel. 092-584-3366
トピックス
●クリスマスにコンテンポラリーダンスを体験
「冬休み☆子どものためのパフォーミングアーツ 劇的っ!ウィンター」
福岡市文化芸術振興財団がこれまでに培ったノウハウを活かし、今年から小中学生・高校生向けのパフォーミングアーツのワークショップ「劇的っ!」シリーズをスタートさせました。夏休みに実施した「劇的っ!サマー」では、演劇ワークショップなどのプログラムに多くの子どもたちが参加しました。
冬休みの「劇的っ!ウィンター」では山田うんさんを講師に迎え、中高生を対象に5日間のワークショップを経てダンス作品をつくり上げる「Dancing!」を開催します。完成した作品は、山田さんが福岡で滞在制作を行う作品と同時にクリスマスの夜に上演されます。担当の横山恭子さん(福岡市文化芸術振興財団)は「これまで実施してきたダンスワークショップでは30歳前後以上の方々が中心メンバーで、若い世代にターゲットを絞った企画は今回が初めて。次世代のダンサーと観客が育つ機会となれば」と話します。
主催の「子ども達芸術活動事業」実行委員会(福岡市文化芸術振興財団、福岡市、市教育委員会)は、地域の学校で演劇・ダンス・伝統芸能の公演やワークショップを行う事業、若手ワークショップファシリテーター養成事業、「劇的っ!ウィンター」のような公募型ワークショップの3本柱で事業を実施しています。「学校でのワークショップで回り切れなかった地域の子どもたちに、公募プログラムで参加の機会を提供したい」と横山さん。会期中にはダンスのほかに、ファシリテーター養成講座出身者らによる演劇ワークショップも開催されます。
●福岡市 12月19日~27日
ゆめアール大橋
「子ども達芸術活動事業」実行委員会(福岡市文化芸術振興財団内)
Tel. 092-263-6265 http://www.ffac.or.jp/
年越し・新春企画
●札幌市 1月7日/10日
Kitaraニューイヤーコンサート~雅楽/ Kitaraのニューイヤー
「ニューイヤーコンサート~雅楽」(7日)では薗隆博と伶楽舎音楽監督の芝祐靖との共演による舞楽『蘇莫者』や、池辺晋一郎の新作雅楽も紹介。「ニューイヤー」(10日)には、札幌交響楽団正指揮者の高関健が初登場。
札幌コンサートホールKitara
札幌市芸術文化財団 Tel. 011-520-2000
●茨城県日立市 1月10日
第14回ニューイヤーオペラコンサート~愛のゆくえ…~
「ひたち市民オペラ事業」で活躍しているオペラ合唱団や日立市に縁のあるアーティストが出演し、新春にふさわしいオペラの名曲を演奏する。
山上純司(音楽監督・指揮)、ニューイヤーオペラアンサンブルほか
日立シビックセンター音楽ホール
日立市科学文化情報財団 Tel. 0294-24-7720
●さいたま市 1月17日
埼玉会館ニューイヤー・コンサート ウィーン・MARO・アンサンブル~篠崎史紀とN響メンバーによるウィーンの調べ~
今回はJ・シュトラウスII世の曲を中心に、N響の第一コンサートマスターの篠崎史紀とN響メンバーによる“ウィーン・MARO・アンサンブル”による新春ならではの曲を演奏する。
埼玉会館
埼玉県芸術文化振興財団 Tel. 048-858-5506
●東京都新宿区 1月5日
新国立劇場オペラ・バレエ ニューイヤーオペラパレスガラ
開場10周年を迎えた新国立劇場オペラ劇場(愛称「オペラパレス」)を会場に、バレエの名作やオペラのアリア、合唱の名場面を演奏。ソプラノの天羽明惠やバリトンの佐野成宏を迎え、楽しく新年を祝う。
菊池彦典(指揮)、大井剛史、東京フィル、新国立劇場合唱団、新国立劇場バレエ団
新国立劇場オペラ劇場
新国立劇場 Tel. 03-5352-9999
●東京都豊島区 1月17日
東京芸術劇場&読売日響 ニューイヤーコンサート
芸劇&読売日響のコンビによる「どこかで聴いた」名曲中の名曲から近現代の知られざる名曲までを聴くことのできるニューイヤーコンサート。ナビゲーターはソプラノの小川里美。
東京芸術劇場 Tel. 03-5391-2111
●東京都台東区 1月3日
東京文化会館「響の森」Vol.27 ニューイヤーコンサート
東京文化会館音楽監督・大友直人の指揮、東京都交響楽団の演奏で贈る、年の始めのオーケストラコンサート。ピアニストの小山実稚恵を迎え、ショパン生誕200年を迎える2010年の幕開けを記念してピアノコンチェルトを演奏する。
東京文化会館 Tel. 03-3828-2111
●東京都調布市 1月9日
日本音楽集団 ニューイヤーコンサート
新春にふさわしい華やかなプログラムを「和楽器オーケストラ」により奏でるニューイヤーコンサート。当日コンサートに先駆けて、和楽器体験ワークショップを実施。
調布市文化会館たづくり Tel. 042-441-6177
●横浜市 12月29日
神奈川県民ホール年末年越しスペシャル ファンタスティック・ガラコンサート「情熱のオペラ&バレエ スペインへの憧憬」
今回は、夢と希望溢れる情熱の国スペインをテーマに、オペラからバレエまで、日本を代表する女性指揮者・松尾葉子やバリトンの宮本益光など神奈川にゆかりのある演奏家が一堂に会し名作を披露する。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団ほか
神奈川県民ホール Tel. 045-662-8866
●横浜市 12月31日
横浜みなとみらいホール ジルヴェスター・コンサート(横浜開港150周年記念)
ホール館長を務める作曲家・池辺晋一郎、飯森範親ほか一流アーティストたちが続々登場し、この日のためだけの特別編成オーケストラと共演する。会場とステージが一体となる盛大なカウントダウンで新年を迎える。
徳永二男、漆原啓子、漆原朝子、中丸三千繪、朝岡聡ほか
横浜みなとみらいホール Tel. 045-682-2020
●横浜市 12月31日
横浜にぎわい座大晦日特別興行 新年カウントダウン寄席!
毎年恒例のカウントダウン寄席。出演は立川志の輔を中心とする立川一門の面々に個性的な寄席芸人たち。司会は館長を務める玉置宏。豪華ラインナップで笑い納めと笑い初めを同時に味わえる。
横浜にぎわい座 Tel. 045-231-2525
●川崎市 12月31日
MUZAジルベスターコンサート「元気がでる大晦日。」(ミューザ川崎シンフォニーホール5周年記念)
今回は、特に元気が出る曲、癒される曲をセレクト。「音楽のまち・かわさき」らしく、市民の力を合わせ、オーケストラ+合唱でパワフルに届ける。
秋山和慶(指揮)、東京交響楽団、大谷康子ほか
ミューザ川崎シンフォニーホール Tel. 044-520-0200
●新潟市 1月9日
にいがたニューイヤー・ガラ・コンサート
中越大震災復興5周年を記念し、「新潟アジア国際音楽祭」の一環として、中国、韓国と地元新潟のソリストを迎えて開催。演奏は、新潟市の準フランチャイズ・オーケストラ東京交響楽団。また、子どもたちのために宮川彬良とアンサンブル・ベガによる恒例の“アキラさんのお年玉” (1月9日)も開催。
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 Tel. 025-224-5622
●富山県富山市 1月9日
ニューイヤーGALAコンサート2010 偉大なライバルたちの物語~ショパンとシューマン~
2010年はショパン、シューマンの生誕200年に当たる記念イヤー。今回のガラコンサートでは、ショパンとシューマンをはじめ偉大な作曲家たちがどう影響を与え合ってきたか探っていく。
円光寺雅彦(指揮)、名古屋フィルハーモニー交響楽団、宮崎美子(司会)ほか
オーバード・ホール Tel. 076-445-5620
●石川県金沢市 1月23日
干支の芸能「寅」
2010年の干支である寅をさまざまに描いた芸能を上演。演目は、初演となる柳家喬太郎新作落語、人間国宝・友枝昭世(喜多流シテ方)演じる虎と龍の戦いが見どころの舞囃子『龍虎』、西川右近が趣向を凝らした演出で虎を唄う舞踊。
石川県立音楽堂
石川県音楽文化振興事業団 Tel. 076-232-8111
●長野県松本市 1月9日
新春オルガンコンサート
今回はホールオルガニストの保田紀子と箏の渡辺邦子、尺八の渡辺清堂、和太鼓の高橋明邦が共演。
松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール) Tel. 0263-47-2004
●愛知県豊田市 1月16日
新春能
新春に相応しい演目『加茂』(金剛流)と『靭猿』(和泉流)を上演。天女と明神が舞い、劇中劇で狂言方が早乙女を演じる『加茂 替装束 御田』は、金剛流ならではの演出。
井上靖浩、金剛永謹ほか
豊田市能楽堂 Tel. 0565-35-8200
●愛知県岡崎市 1月9日
第31回岡崎市民音楽祭 ニューイヤーコンサート
市内の小学3年生~中学3年生から成る岡崎ジュニアコーラス、ジョリフィーユ、ソプラノ歌手、畔柳幸代とセントラル愛知交響楽団の共演。指揮者に田久保裕一を迎える。
岡崎市シビックセンター Tel. 0564-72-5111
●愛知県知立市 1月17日
2010パティオ・ニューイヤーコンサート
松尾葉子を迎えて開催している恒例の迎春コンサート。今回は、すべてロシア人作曲家によるプログラム。第1部はソリストにピアニストの居福健太郎、第2部には豊田シティバレエ団も出演。劇場付きのパティオ・シアター合唱団が共演する。
セントラル愛知交響楽団、居福健太郎(ピアノ)ほか
知立市文化会館パティオ池鯉鮒 Tel. 0566-83-8100
●滋賀県大津市 12月31日
びわ湖ホール ジルヴェスター・コンサート
今回はワールドワイドに活躍する指揮者ジョン・アクセルロッドと若き人気ピアニスト・三浦友理枝を迎え、桂米團治の司会で贈るステージ。公募オーディションで選ばれた合唱団やファンファーレ隊が花を添える。
大阪シンフォニカー交響楽団ほか
びわ湖ホール Tel. 077-523-7136
●滋賀県安土町 1月11日
ニューイヤー・ガラ・コンサート
竹内公一(指揮・テノール)のプロデュースによる新春コンサート。パイプオルガンをはじめとするさまざまな楽器と合唱でバロック音楽を中心に演奏する。
安土町文芸セミナリヨ Tel. 0748-46-6507
●京都府城陽市 1月17日
ニューイヤーコンサート2010
指揮者は藤岡幸夫、ソリストにはエンキを迎え、中国琵琶の美しい音色を楽しめるニューイヤーコンサートを開催。花で彩られたステージ、藤岡のトーク、開演前のウェルカムコンサートも有り。
文化パルク城陽プラムホール Tel. 0774-55-1010
●兵庫県西宮市 12月31日
佐渡裕(指揮)プロデュース ジルヴェスター・ガラ・コンサート テーマ“アメリカ”
マエストロ・佐渡裕と落語家・桂三枝による大晦日のカウントダウン・コンサート。5回目となる今回は2010年のプロデュース・オペラ『キャンディード』を作曲した佐渡の恩師、レナード・バーンスタインの出身国アメリカをテーマに、豪華キャストを迎えて贈る。
辻井伸行、松永貴志、兵庫芸術文化センター管弦楽団ほか
兵庫県立芸術文化センター Tel. 0798-68-0255
トピックス
●平城遷都1300年記念で奈良発祥の4座が揃い踏み
「新春わかくさ能 特別公演」
能舞台のあるホールとして、伝統芸能に触れ合う拠点としての役割を担っている奈良県新公会堂。「新春わかくさ能」は多くの人に能の魅力を堪能してもらおうと始まった事業で、能・狂言の公演とワークショップの2本立てで開催しており、毎年好評を博しています。
21回目となる今回は平城遷都1300年を記念して、2日間にわたり公演を実施。奈良発祥の四座(観世・金春・宝生・金剛)が一堂に会し、4つの能と2つの狂言を上演するという開館以来最大の規模となっています。
なかでも奈良県では初演となる『春日龍神─龍神揃』(奈良・春日大社が舞台)は、通常龍神1人で演じるところに、龍王1人、龍女2人、龍神6人が登場し壮大な舞台となります。そのほか県内各地を舞台とした金剛流『采女』(奈良・猿沢池)、宝生流『国栖』(吉野・国栖)、観世流『野守』(奈良・飛火野)、和泉流狂言『川上』(川上村)など、選りすぐりの演目が目白押し。各日公演の前には作品解説のワークショップを実施します。
「奈良で生まれた四座が演じる地域ゆかりの能を発祥の地で見ることで、奈良の奥深さを再認識してほしい」と奈良県新公会堂の森啓さん。「作品のイメージを膨らませてほしい」と今年は奈良市写真美術館に声をかけ、館が所蔵する奈良出身の写真家・入江泰吉が能の舞台となった国栖や飛火野など県内の風景を撮影した作品約30点を展示。併せて能面・能装束の展示も行われます。
●奈良県奈良市 1月10日、11日
奈良県新公会堂 Tel. 0742-27-2630 http://www.shinkokaido.jp/