ジャンル別に、開催地、日程、事業名、事業内容の順に掲載しています。[出]は出演者(講師等)[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。*は地域創造助成事業
音楽
札幌市 7月4日~29日
パシフィック・ミュージック・フェスティバル2009
世界の若手音楽家の育成を目的とした国際教育音楽祭。今年は20回目を記念して創設期より芸術監督として貢献したティルソン・トーマスとC・エッシェンバッハが札幌に戻って来るほか、これまでPMFで学んだ修了生の中からプロオーケストラで活躍する約70人でPMFアニバーサリー・オーケストラを結成する。
[会]札幌コンサートホールKitara、札幌芸術の森ほか
[問](財)PMF組織委員会 Tel. 011-242-2211
札幌市 7月12日~8月9日
サッポロ・シティ・ジャズ2009
「サッポロ・ジャズ・フォレスト」を前身に2007年にスタート。日本初の映像投写式ミュージックテントを使用したライブや、野外ライブなど夏の札幌をジャズで彩る国際的なフェスティバル。
[会]札幌芸術の森野外ステージ、大通り公園2丁目、札幌市街各所
[問]サッポロ・シティ・ジャズ実行委員会 Tel. 011-592-4125
北海道倶知安町 7月25日、26日
20th花園くっちゃんMusicフェスティバル
今年で20回目を迎える「くっちゃんJAZZフェスティバル」が「花園くっちゃんMusicフェスティバル」と名称を変え、ジャズに加え、ポップスやテクノなども楽しめる音楽祭に生まれ変わる。また、出演者と地元の小中学生との交流事業等も行われる。
[会]倶知安町花園ビレッジ(ニセコ花園スキー場)
[問]花園くっちゃんMusicフェスティバル実行委員会 Tel. 0136-23-2929
仙台市 9月11日~13日
第19回 定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台
昨年は714のバンドが参加し約75万人の観客を動員した、日本最大級のフェスティバル。ケヤキ並木の定禅寺通りをはじめとした街全体がステージとなる。「ストリートジャズ」とは、仙台から新しい音楽とその文化を発信していけるようにと思いを込めた造語。
[会]仙台市中心部(定禅寺通り、市役所前市民広場、仙台駅ほか)
[問]定禅寺ストリートジャズフェスティバル実行委員会 Tel. 022-722-7382
群馬県草津町 8月17日~30日
第30回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
1980年にスタートした夏期の教育音楽祭。30年の歴史を重ねた今年のテーマは、「1809年 ハイドン没後・メンデルスゾーン生誕200周年」。期間中毎日、草津音楽の森国際コンサートホールを会場に演奏会が行われる。また現地で当日朝申し込むと、ピアノ・弦楽器・管楽器・声楽の各マスタークラスを聴講できる。
[会]草津音楽の森国際コンサートホールほか
[問]草津夏期国際音楽アカデミー事務局Tel. 03-5790-5561
東京都 6月29日~7月29日
第25回〈東京の夏〉音楽祭2009
毎年テーマに沿ってさまざまな音楽を紹介する国際音楽祭。今年は、「日本の声・日本の音」をテーマに、アンサンブル金沢によるオープニング・コンサートのほか、日本の電子音楽やハワイへ渡った日本民謡、手塚治虫生誕80周年を記念して鉄腕アトムの音響デザイナー・大野松雄の仕事を紹介する公演など、中20演目・23公演が予定されている。
[会]東京オペラシティ、草月ホールほか
[問]アリオン音楽財団 Tel. 03-5301-0950
新潟県佐渡市 8月16日~18日
アースセレブレーション2009
今年で22回目を迎える、佐渡島を舞台にした国際芸術祭。メインイベント「城山コンサート」では日蘭通商400年を記念し、オランダの人気バンドBLOF(ブロフ)と太鼓芸能集団「鼓童」が競演。そのほか無料観覧できるパフォーマンスやフリーマーケット等が開催される。
[会]城山公園、佐渡太鼓体験交流館ほか
[問]アースセレブレーション実行委員会 Tel. 0259-81-4100
富山県南砺市 8月21日~23日
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2009
地球の音楽と出合える場所(トコロ)がテーマの恒例イベント。今年はジンバブエやカメルーンからアーティストが来日。コンサートやワークショップ、パレード、料理教室が開催される。また、今年はシンポジウムも開催。
チウォニーソ(ジンバブエ)ほか
[会]円形劇場ヘリオスほか
[問]スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会 Tel. 0763-22-1125
石川県金沢市 8月18日~27日
2009いしかわミュージックアカデミー
1998年から毎夏、石川県にて開催されている国際色溢れる音楽アカデミー。若手音楽家のためのマスタークラスと地元の学生らを対象とした基礎クラスで構成。今年はアカデミー出身のチャイコフスキー&ロン=ティボー国際コンクール優勝者によるコンサートも開催。
[会]石川県立音楽堂、石川県青少年総合研修センターほか
[問]いしかわミュージックアカデミー実行委員会 Tel. 076-225-1372
福井県福井市 7月29日、8月6日、14日
越のルビー音楽祭
福井に生まれ育った若い世代の音楽家を中心に、国内外で活躍する新進演奏家たちによる音楽祭。監修は福井出身の作曲家・笠松泰洋。音楽祭のタイトルは福井県が生んだ甘くておいしいミディトマト「越のルビー」の名前にちなんだもの。
[会]ハーモニーホールふくい
[問]福井県文化振興事業団 Tel. 0776-38-8280
福井県越前市 8月18日~25日
武生国際音楽祭2009
作曲家・細川俊夫が音楽監督を務める音楽祭。「世界から武生へ 武生から世界へ」をテーマにした第9回「武生国際作曲ワークショップ」のほか、越前市文化センターをメイン会場に学校、街なか、寺社などでもロシアの音楽をテーマとしたコンサートを開催。
[会]越前市文化センターほか
[問]武生国際音楽祭推進会議事務局 Tel. 0778-23-5057
長野県松本市 8月17日~9月9日
2009サイトウ・キネン・フェスティバル松本
1992年から続く小澤征爾(総監督・指揮)とサイトウ・キネン・オーケストラによる音楽祭。今年は、ブリテン作曲『戦争レクイエム』の公演をはじめ、今年から新演目となる「青少年のためのオペラ 歌劇『ヘンゼルとグレーテル』(抜粋版)」など子どもたちを対象とした公演や各種イベントも開催される。
[会]松本文化会館、ザ・ハーモニーホール、まつもと市民芸術館ほか
[問]サイトウ・キネン・フェスティバル松本実行委員会 Tel. 0263-39-0001
長野県上田市 8月24日~30日
NAGANO国際音楽祭2009
1986年、長野県上田市出身の中澤きみ子が中心となってスタートした音楽祭。セミナーでは将来プロの音楽家を目指すマスターコースと、初心者にも指導するビジターコースを設定。講師、受講生などによるフェスティバルコンサートも実施。
[会]上田市文化会館、千曲市更埴文化会館ほか
[問]NAGANO国際音楽祭事務局 Tel. 0268-24-7657
長野県北杜市 8月7日~11日
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」2009
2006年に作曲家・三木稔が東西音楽の聖地を目指し、山梨県北杜市で創始した音楽祭。4回目となる今夏は、特に打楽器に焦点を当て、国内演奏家に加えてアメリカから演奏家を招聘し、八ヶ岳の南麓のリゾート地、北杜市で開催。
[会]アルソア森羅ホール、長坂コミュニティーホール
[問]NPO法人八ヶ岳自然村 Tel. 0551-20-5086
長野県木曽町 8月20日~23日
第35回木曽音楽祭
長い歴史をもつ「自然と音楽の調和」をメインテーマとして掲げるクラシックの祭典。木曽の緑豊かな自然の中で、国内外で活躍する演奏家による室内楽を中心としたプログラムが組まれている。
[会]木曽文化公園文化ホール
[問]木曽音楽祭事務局 Tel. 0264-21-1222
長野県軽井沢町 8月22日~30日
軽井沢国際音楽祭2009
NHK交響楽団首席クラリネット奏者の横川晴児が音楽監督を務める音楽祭。国内外で活躍するアーティストを招聘して開催されるコンサートと並行して、若い音楽家を育てる講習会も行われる。
[会]軽井沢大賀ホールほか
[問]軽井沢国際音楽祭事務局 Tel. 03-5778-0971
山梨県都留市 8月16日~20日
第24回都留音楽祭
毎年夏に開催される日本で最初の古楽音楽祭。一流講師陣による全13講座から成る古楽セミナーのほか、最終日の受講生コンサートを目指したアンサンブルレッスンなどがある。古楽界を牽引する一流の演奏家によるコンサートも連日開催。
[会]都の杜うぐいすホール
[問]都留音楽祭実行委員会事務局 Tel. 0554-43-1515
山梨県富士河口湖町 8月13日~22日
河口湖ステラシアター開館15周年記念 富士山河口湖音楽祭2009
今年で8回目となる「富士山と共に過ごす音楽週間」をテーマに開催される住民参加型の音楽祭。指揮者・佐渡裕を監修に迎え、メーンプログラムの佐渡裕指揮によるコンサートをはじめ、公募のアマチュア合唱団が競演する「ハーモニー・コンサート」など全34プログラムが予定されている。
[会]河口湖ステラシアター、河口湖円形ホールほか
[問]富士山河口湖音楽祭2009実行委員会 Tel. 0555-72-5588
広島市 8月17日~25日
アフィニス夏の音楽祭2009 広島
海外で活躍する演奏家を講師として迎え、国内プロ・オーケストラ楽団員を対象に、相互交流とレベルアップの機会を提供する音楽祭。これまで長野県で開催されてきたが、今年からは広島市と山形市で毎年交互に開催する。講師陣などによる演奏会のほか、市民とふれ合える音楽交流プログラムも積極的に展開。
[会]アステールプラザ、広島厚生年金会館ほか
[問]アフィニス夏の音楽祭 広島実行委員会事務局 Tel. 082-244-0750
長崎県長崎市 8月1日~11月3日
ながさき音楽祭2009
今年37回を数える長崎県新人演奏会をベースに、県内外の長崎ゆかりの演奏家たちに、国内のトップアーティストが加わった「長崎発」音楽祭。音楽監督は指揮者の大山平一郎。若き演奏家のためのセミナーのほか、コンサートは、教会、酒蔵、美術館など長崎ならではのロケーションで開催される。
[会]長崎県内8市2町のホール、美術館、博物館、教会ほか
[問]ながさき音楽祭事務局 Tel. 095-829-2883
大分県湯布院町 7月30日~8月2日
第35回ゆふいん音楽祭
1975年に始まった老舗の地域音楽祭。音楽好きの若者・観光協会・行政から成る実行委員会が、演奏家と一体となって、「純粋にクラシック音楽を楽しむ」企画づくりを行う。湯布院公民館ホールをメイン会場に、室内楽を中心としたプログラムが4日間にわたり開催される。
[会]湯布院公民館ホールほか
[問]ゆふいん音楽祭実行委員会 Tel. 0977-85-4464
鹿児島県霧島市 7月24日~8月9日
第30回霧島国際音楽祭
1980年にゲルハルト・ボッセの提唱で創設された、霧島高原で毎年開催される音楽祭。今年で30回目を迎える。国際的に著名なアーティストが霧島に集い、マスタークラスやコンサートを開催。40公演を超えるコンサートはメイン会場のみやまコンセールや鹿児島市内のホールをはじめ、神社、教会、学校などでも行われる。
[会]みやまコンセール、宝山ホールほか
[問]霧島国際音楽祭事務局 Tel. 03-3499-4530
演劇・ダンス
北海道函館市 7月3日、4日、10日、11日、17日、18日、24日、25日、8月7日、8日、9日
第22回市民創作「函館野外劇」
特別史跡「五稜郭」を舞台に、アイヌの伝説の時代から幕末明治まで函館ゆかりの人物が登場する物語を約400人の市民ボランティアが演じる。出演者のほかにも演出や衣裳、会場設営といった裏方に100人余りの市民が参加。函館で福祉に取り組むフィリップ・グロード神父の発案で始まり、今年で22年目を迎える。
[会]函館特別史跡五稜郭跡 野外劇特設会場
[問]NPO法人市民創作「函館野外劇」の会 Tel. 0138-56-8601
富山県南砺市 8月15日~30日
SCOTサマー・シーズン
国内外の舞台芸術の連続公演を行う。今年は会期中に、韓国、イタリア、ギリシャ、インド、オーストラリアの劇団が参加する「シアターオリンピックス利賀」も開催。『リア王』と新作『廃車長屋のカチカチ山』では日本と海外の俳優が共演、4カ国語バージョンを披露する。
[会]利賀芸術公園
[問]舞台芸術財団演劇人会議
Tel. 03-3445-8010(7月9日まで)
Tel. 0763-68-2356(7月10日~)
山梨県北杜市 8月8日~16日
ダンス白州2009 ─四つの節会
舞踏家の田中泯が“現場親方”を務めるフェスティバル。これまで夏期に開催してきたが、今年は6月から12月にかけて行われ、連続した時間の中でスタッフも来場者も試行錯誤を繰り返すことのできる場を目指す。森や田畑などさまざまな場所で、伝統と現代が融合したパフォーマンスや、季節ごとの農事を行う。子ども向けの体験疎開も四季を通じて実施。
[会]山梨県北杜市白州町横手地区・大坊地区各所
[問]ダンス白州実行委員会 Tel. 055-277-0071
長野県飯田市 8月6日~9日
いいだ人形劇フェスタ2009
毎年夏に開催される人形劇の祭典。国内外からプロやアマチュアの劇団が参加し、幅広いジャンルの作品を上演。企画・運営は市民ボランティアと市職員による実行委員会が行う。昨年10周年を迎え、今年のテーマは初心に帰って「やっぱり人形劇、おもしろい」。大人が楽しめるエンターテイメントとしての人形劇を特集して紹介するほか、飯田市内を練り歩く人形劇パレードや人形劇の基礎を学ぶワークショップも開催。
[会]飯田文化会館ほか飯田市内各所
[問]いいだ人形劇フェスタ実行委員会 Tel. 0265-23-3552
沖縄県沖縄市 8月1日~9日
2009国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)
国内外から劇団を招き、舞台公演やバレエ、人形劇などのワークショップ、シンポジウムなど多彩なプログラムを実施。欧米の団体のほか、2007年から持ち回りで併催している「アジア児童演劇祭」にはベトナムや韓国の団体が登場。また今年は0歳から4歳の幼児向けプログラムが充実。アートマネジメント、ドラマ教育などをテーマにセミナーやシンポジウムも同時開催。
[会]沖縄市民小劇場あしびなー、沖縄市民会館ほか市内各所
[問]国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会 Tel. 098-921-2100
美術・映像
北海道岩見沢市 8月22日~9月23日
「ZAWORLD」
学生団体「じゃわ」や、ギャラリー「iwamizawa90°」がアートでまちを盛り上げている岩見沢市で行われるプロジェクト。美術作家・門脇篤のレジデンスプログラム、映像作家・大木裕之のプロジェクトを題材にした新作ドキュメント映画、北海道出身のアーティスト黒田晃弘による似顔絵プロジェクト、若手作家の作品を店舗や屋外会場で紹介する「まちいっぱいアート展」などを開催する。プロジェクトの一環として、開催までの過程をブログで公開中。
[会]岩見沢市内各所
[問]岩見沢アートホリディ実行委員会Tel. 090-7645-0671
北海道東川町 7月28日~9月6日
第25回東川町国際写真フェスティバル
“写真の町”東川町で毎年行われるフェスティバル。25回目を迎える今年は記念企画として屋外写真展が実施されるほか、高校生が腕を競う「写真甲子園」や国内外の優れたアーティストに贈られる東川賞授賞式などを予定。期間中ワークショップや写真展等写真にまつわるイベントが目白押し。
[会]東川町各所
[問]東川町写真の町実行委員会 Tel. 0166-82-2111
新潟県十日町市、津南町 7月26日~9月13日
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009
越後妻有地域の里山を舞台に3年に1度開催される世界最大の国際芸術祭。38の国・地域から参加したアーティストが滞在制作した350以上の作品が760km2の広大な農村地帯に展開。集落に残る空家や廃校を、建築家や現代美術家、美大生などがリノベーションによって再生する「空家・廃校プロジェクト」をはじめ、カンボジアのNGO団体ファー・ポンルー・セルパクが運営するサーカス学校の公演、UAと吉田勘緑による人形浄瑠璃公演など、多数のプログラムが企画されている。
[会]十日町市、津南町各所
[問]十日町市観光交流課芸術祭推進室 大地の芸術祭実行委員会 Tel. 025-757-2637
名古屋市 8月2日~9日
アート・アニメーション・フェスティバル2009
個人制作によるアート・アニメーション作品を特集形式で紹介。3回目となる今年は、岡田昭憲、QwiFilm、若見ありさ等、近年の若手作家たちの自主制作作品をセレクトしたプログラムのほか、DVD「世界アニメーション映画史」全10巻の上映も行う予定。
[会]愛知芸術文化センター アートスペースA
[問]愛知県文化情報センター Tel. 052-971-5511
総合
全国各所 6月20日~9月13日
アサヒ・アート・フェスティバル2009
“市民の主体的な参加”をコンセプトに2002年にスタート。市民グループやアートNPOなどによる、規模もジャンルもさまざまな計26のプロジェクトが全国各地で展開される(詳細は公式ウェブサイト参照)。
[会]全国各所
[問]アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会 Tel. 03-3353-6866
http://www.asahi-artfes.net/
◎主な参加プログラム
横浜下町パラダイスまつり2009(8月22日~30日/ART LAB OVA)
横浜最後の名画座「シネマ・ジャック&ベティ」を拠点に、地元の青年たちと、近隣在住のタイ、韓国、中国など各国の人々を巻き込んだアート祭りと映画祭を開催。みなとみらいなどにはない横浜の裏通りの魅力をアピールし、多国籍化した子どもたちと共に新しい下町の姿を模索する。
「甑島で、つくる。」KOSHIKI ARTEXHIBITION 2009(8月22日~30日/KOSHIKI ARTPROJECT)
全国各地の美術学生や若手アーティストが夏の1カ月間、鹿児島県甑(こしき)島列島にて滞在制作や島全体を会場とした展覧会を行うプロジェクト。島で失われつつある場所や文化的営みに新たな息吹を与えていく。
福島県喜多方市 8月7日~10日
喜多方発21世紀シアター2009
芝居・音楽・大道芸など、子どもから大人まで楽しめるさまざまな公演を、ホールや酒蔵、幼稚園などで上演。新たに市町村合併により加わった地域でも公演を行う。会期中には連日広場でアーティストと観客の交流会が開かれる。運営は小中学生や社会人などで構成されるボランティアが行う。
[会]喜多方プラザほか市内各所
[問]喜多方発21世紀シアター実行委員会 Tel. 0241-24-4611
埼玉県川口市 7月25日、26日
川口国際文化交流フェスティバル2009
毎年海外からアーティストを招いて開催されるフェスティバル。今年はドイツから弦楽合奏団「コンチェルト・エ・クヴァトロ・マンハイム」を招聘、地元の吹奏楽団と共演する。ドイツ風景の写真展や、ドイツグッズの販売なども行われる。
[会]川口総合文化センター・リリア
[問](財)川口総合文化センター・リリア Tel. 048-258-2000
横浜市 8月~10月
マザーポート・アート・フェスティバル
母なる港・横浜を舞台に、8月から10月に開催されるフェスティバル。地元で活躍するアーティストが共演する「アーバン・オペラYOKOHAMA」では美術館と歴史的建造物「ドックヤードガーデン」をコンサートホールに変える。フランスのパフォーマンスカンパニー、ラ・ベル・ザンカは、横浜のまちに着想を得たオリジナル作品『月夜、そして能の息吹』を元町とみなとみらいで初演する。そのほか秋にはジャズと邦楽のコラボレーションや、先住民族の舞踏をテーマとしたイベントも。
[会]横浜市みなとみらい、日本大通り、元町エリア
[問]マザーポート・アート・フェスティバル実行委員会 Tel. 045-221-0212
大阪市 8月22日~10月12日
水都大阪2009
市の中心部に流れ込む堂島川や土佐堀川など5つの川が形作る世界的にも珍しい「水の回廊」を大阪の文化遺産ととらえ、周辺地域の整備と賑わいづくりを進める「水都OSAK A」。中之島周辺整備がほぼ完成し、また淀川改良工事により現在の水系となって100年に当たる今年を「水の都・大阪」発展のシンボルイヤーと位置づけ、その中核事業として開催されるフェスティバル。期間中は中之島公園に特設された「水辺の文化座」をメイン会場に、中之島をさまざまな形でライトアップする「灯りプロジェクト」やヤノベケンジが装飾した船が回廊を巡る「アート船プログラム」、公募による市民企画プログラム「水辺の社会実験」など、大小さまざまなイベントが開催される。
[会]中之島公園ほか大阪市内各所
[問]水都大阪2009実行委員会 Tel. 06-7506-9460
topics
若手アーティストが主導
4年目を迎えた「ワタラセアートプロジェクト」
20歳代の若手アーティストが中心となり、桐生市と日光市を結ぶわたらせ渓谷鉄道沿線で開催している「ワタラセアートプロジェクト(WAP)」。東京芸大の学生を軸にアーティスト13名の手で2006年にスタートし、翌年からアサヒ・アート・フェスティバルに参加するなど、徐々に活動を拡大してきました。4年目となる今年、2県3市町村にまたがる全長60キロメートルの沿線全域を春の桐生・大間々地区(5月1日~10日)、夏の東(あずま)地区(8月8日~23日)、秋冬の足尾地区(11月7日~12月6日)に分け、それぞれ異なったプロジェクトを展開します。
春のプロジェクトでは、駅前通りの空き店舗や旧マンガン工場、蔵、銭湯などが展示スペースとして活用されたほか、みどり市(旧大間々町)の重要文化財である芝居小屋「ながめ余興場」(昭和12年竣工)で初めて舞台作品にチャレンジ。また、これまでもWAPの活動を紹介してきたFM桐生が、アーティスト3名の企画・出演によるラジオドラマを放送するなど、現代アートの枠を超えた取り組みが行われました。
中心となる夏のプロジェクトでは、わたらせ渓谷鉄道の中間に位置し、かつて宿場町として栄えた旧東村地区が舞台となります。日本鋼管株式会社の設立に尽力した今泉嘉一郎をはじめとした地元名士の旧邸宅、登録有形文化財に指定されている旧花輪小学校の木造校舎などを会場に20名のアーティストが展示を行う予定です。秋冬に向けて、足尾銅山の渡良瀬社宅群で若手アーティスト8名が滞在制作を行うレジデンスプログラムを実施。秋冬会期に先駆けて、制作の過程を鑑賞することができます。
秋冬会期には社宅などでの展示のほか、子ども向けワークショップも予定しています。「この地域に魅力を感じたアーティストが集まって来るので、地元の方も歓迎してくださって嬉しいです」とWAP代表でアーティストの上原和美さん。地域の人々も若いアーティストの行動力と情熱に感化され、空き店舗を会場として提供したり、自治会にプロジェクトの説明をしたりとサポートしてきました。地域活性化が目的ではないというアーティストが作家として地域に飛び込み、どのような交流を生み出すのか、期待が高まります。
群馬県桐生市、みどり市、栃木県日光市 5月1日~10日、8月8日~23日、11月7日~12月6日
[問]WATARASE Art Project(WAP実行委員会)事務局
info@watarase-art-project.com http://www.watarase-art-project.com/
越後妻有から連なる新潟市に新たな芸術祭が誕生
「水と土の芸術祭2009」
新潟港開港140周年や「トキめき新潟国体・トキめき新潟大会」の開催など、今年を「大観光交流年」に位置づけている新潟市で、7月18日から半年間にわたって大規模アートイベント「水と土の芸術祭」が開催されます。
これは2007年に日本海側で初めて政令指定都市となった同市の歴史と文化をアートという新たな視点で紐解き、市民みんなで共有して、これからのまちづくりの礎にしていこうと企画されたもの。ディレクターを務めるのは、越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」の総合ディレクターであり、アートによる地域再生を日本各地で仕掛けている北川フラム氏です。
「日本一の長さを誇る信濃川、全国屈指の水量により流域に多大な恩恵と被害をもたらしてきた阿賀野川。この2つの大河によって生まれた新潟市はその約4分の1がゼロメートル地帯であり、水と土との長年の格闘によりさまざまな知恵を育んできた歴史があります。そうした水と土で出来てきた新潟の記憶をアートによって再発見し、市民全体で追体験し、みんなの参加によりその記憶を言祝ぐことを目指しています。この河は日本海に流れ込み、アジアに通じている。そうしたアジアとのネットワークについても考えてみたいと思っています」(北川氏)
6月現在で60名を超えるアーティストの参加が決定。①河川の立体交差(水位の異なる2つの川が交差している場所)や旧栗ノ木排水機場(耕作地の排水をするために昭和23年に建設された近代農業の遺構)など、水と土の記憶が残る場所で60作品余りを展示する屋外アートプロジェクト、②「ニイガタのタカラアツマレ」で市民が持ち寄ったタカラ、信濃川・阿賀野川からサンプリングしてきた水、新潟各所から取り出した土壌標本など、市民とアーティストが協働して新潟の記憶をタカラモノとして展示する歴史文化再発見プロジェクト、③祭りや芸能、食文化など地域の魅力を発信するプロジェクトの大きく3つを柱に、多彩な取り組みが半年にわたって行われます。
今年は7月26日から4回目となる大地の芸術祭も開催されるなど、この夏は新潟から目が離せません。
新潟市 7月18日~12月27日
[会]新潟市全域(726㎡)
[問]水と土の芸術祭実行委員会事務局(新潟市文化観光・スポーツ部交流推進課内)
Tel. 025-226-2627
http://www.mizu-tsuchi.jp