「JAFRAアワード(総務大臣賞)」表彰式
「JAFRAアワード」は、平成16(2004)年度に財団法人地域創造設立10周年を記念して創設された総務大臣賞です。この賞は、地域における文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰するもので、これまでに33館が表彰され、その活動は広く全国に紹介されています。
「平成20(2008)年度JAFRAアワード(総務大臣賞)」には、全国から9館が選ばれ、1月14日、東京・グランドアーク半蔵門において、中村博彦総務大臣政務官ご臨席の下、表彰式が行われました。
はじめに主催者の財団法人地域創造理事長の林省吾より、「私どもの財団は、文化・芸術を通じて元気な地域づくりをしている地方公共団体を応援することを本分としています。近年、文化・芸術を次世代の子どもたちの心の糧とする取り組みも広がっており、これも皆様の活動のたまものと感謝申し上げます」との挨拶がありました。
中村博彦総務大臣政務官からは、「100年に一度という金融危機により大変厳しい状況となっています。こうした時代にあって日本を元気にするには地方を元気にしなければならないと、総務省では、自然との共生を基本としてきた我が国の歴史・文化に基づき、活力ある地域社会を形成するために『地域力創造プラン』いわゆる鳩山プランを発表し、取り組みを始めたところです。地方を元気にするために、これからも皆様のより一層の活躍を期待します」とのお言葉をいただきました。
映像による受賞施設紹介の後、審査委員長代理の田村孝子氏より「規模も活動も全く異なる施設を並べて審査することには迷いがありましたが、美しく心豊かなふるさとづくりを推進する地域創造の設立趣旨に立ち返って審査を行いました。今回で42施設が受賞しましたが、これだけ全国各地で素晴らしい活動が行われているのも皆様の努力とステージラボなどで人材育成をしてきた地域創造の取り組みが実った結果ではないかと、今更のように感じました」という総評をいただきました。
表彰状・記念の盾の授与の後、受賞施設を代表して、ユニークなアーティスト・イン・レジデンス施設の国際芸術センター青森(ACAC)で受賞した佐々木誠造青森市長が感謝の言葉を述べられ、「ACACには20カ国100名以上のアーティストが滞在し、素晴らしい作品を発表するとともに、市民や子どもたちと積極的に交流してきました。こうした活動を高く評価していただけたのも、高い志をもって取り組んできた成果だと思っています」と、志を新たにされていました。
その後、記念撮影、交流会が行われ、新春に相応しい希望に満ちた一日となりました。受賞施設の皆様には、改めて心よりお祝い申し上げるとともに、今後のさらなる活躍を期待しております。
●平成20(2008)年度JAFRAアワード(総務大臣賞)受賞施設
◎国際芸術センター青森(ACAC)/青森県青森市
◎七ヶ浜国際村/宮城県七ヶ浜町
◎東京都写真美術館/東京都
◎武蔵野市民文化会館/東京都武蔵野市
◎黒部市国際文化センター コラーレ/富山県黒部市
◎松江市八雲林間劇場(しいの実シアター)/島根県松江市
◎山口情報芸術センター[YCAM]/山口県山口市
◎北九州芸術劇場/福岡県北九州市
◎名護市民会館/沖縄県名護市